小説の技巧 の商品レビュー
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高校の国語の授業を思い出しながら楽しんで読んだ〜。項目を意識しながら本読みたいなあ。いくつか面白そうと思った作品が和訳されていなくて残念だった(いや英語で読めよなんですが笑) 英米文学をそこまで知らないので、いやタイトルは知ってるけど読んだことない…という作品も多々あって、これの日本文学版とか世界文学版があったら良いのに!と思った。 収録は以下 書き出し(ジェイン・オースティン/フォード・マドックス・フォード) 作者の介入(ジョージ・エリオット/E・M・フォースター) サスペンス(トマス・ハーディ) ティーンエージ・スカース(J・D・サリンジャー) 書簡体小説(マイケル・フレイン) 視点(ヘンリー・ジェイムズ) ミステリー(ラドヤード・キプリング) 名前(デイビッド・ロッジ) 意識の流れ(ヴァージニア・ウルフ) 内的独白(ジェイムズ・ジョイス) 異化(シャーロット・ブロンテ) 場の間隔(マーティン・エイミス) リスト(F・スコット・フィツジェラルド) 人物紹介(クリストファー・イシャウッド) 驚き(ウィリアム・メイクピース・サッカレイ) 時間の移動(ミュリエル・スパーク) テクストの中の読者(ロレンス・スターン) 天気(ジェイン・オースティン/チャールズ・ディケンズ) 反復(アーネスト・ヘミングウェイ) 凝った文章(ウラジミール・ナポコフ) 間テクスト性(ジョセフ・コンラッド) 実験小説(ヘンリー・グリーン) コミック・ノベル(キングズリー・エイミス) マジック・リアリズム(ミラン・クンデラ) 表層にとどまる(マルカム・ブラッドベリ) 描写と語り(ヘンリー・フィールディング) 複数の声で語る(フェイ・ウェルドン) 過去の感覚(ジョン・ファウルズ) 未来を想像する(ジョージ・オーウェル) 象徴性(D・H・ロレンス) 寓話(サミュエル・バトラー) エピファニー(ジョン・アップダイク) 偶然(ヘンリー・ジェイムズ) 信用できない語り手(カズオ・イシグロ) 異国性(グレアム・グリーン) 章分け、その他(トバイアス・スモレット/ロレンス・スターン/サー・ウォルター・スコット/ジョージ・エリオット/ジェイムズ・ジョイス) 電話(イーヴリン・ウォー) シュルレアリスム(リオノーラ・キャリントン) アイロニー(アーノルド・ベネット) 動機づけ(ジョージ・エリオット) 持続感(ドナルド・バーセルミ) 言外の意味(ウィリアム・クーパー) 題名(ジョージ・ギッシング) 思想(アントニー・バージェス) ノンフィクション小説(トマス・カーライル) メタフィクション(ジョン・バース) 怪奇(エドガー・アラン・ポー) 物語構造(レナード・マイケルズ) アポリア(サミュエル・ベケット) 結末(ジェイン・オースティン/ウィリアム・ゴールディング) ユリシーズと、笑いと忘却の書とロリータはさすがに読まないと、さすがに…!! 異化、マジック・リアリズム、未来を想像する、など好きだったなあ。 エピファニー=見せること(キリスト教用語では、赤子のイエスを東方の三博士に見せること)、アポリア=「困難、途方に暮れていること」(ハムレットのto be or not to beのような)などは知らなかったな アイロニー …あらゆる小説は、本質的に無垢から経験への移行を描いたもの、あるいは見かけ上の世界の裏にひそむ現実の発見を描いたものだと言われている。(p.243) アポリア …『名づけえぬもの』にあるのは、自分に向かって喋ったり、浮かんでくる思いをそのまま言葉にしたりする声だけである。声は消滅と沈黙に憧れているものの、語りつづけることを運命づけられているー語るべき物語など何もなく、何ひとつ、みずからの時間的・空間的位置さえ確信できないにもかかわらず。(p.296)
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【オンライン読書会開催!】 読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です ■2022年8月29日(月)10:15 〜 12:00 https://nekomachi-club.com/events/75d46872a269
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2021/2/20 小説を理論に沿って堅苦しく読むことと、豆知識を頭の片隅に入れておいて楽しく読むことの絶妙な架け橋。 「楽しく深く読む」補助線となる技巧が豊富に詰まっているので折に触れて立ち返るべき本だなー。
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小説の専門書(これは一般向けらしいけど)は初めて読みました。章ごとにいくつかの引用があり、引用箇所をもとに小説に組み込まれた技巧を分析していくという内容。引用が豊富かつ興味をそそられる文章で読書や創作への意欲が高まる一冊。ロッジの豊富な語彙力からなる鋭い分析は飽きることなく、難し...
小説の専門書(これは一般向けらしいけど)は初めて読みました。章ごとにいくつかの引用があり、引用箇所をもとに小説に組み込まれた技巧を分析していくという内容。引用が豊富かつ興味をそそられる文章で読書や創作への意欲が高まる一冊。ロッジの豊富な語彙力からなる鋭い分析は飽きることなく、難しさから手が止まることはあっても読むのをやめようとは思いませんでした。 やはりプロの作家はテキストからより多くの発見をしている。そして、そのテキストから発見する力こそ私が欲しいと思っている物でした。 ロッジの作品は読んだことがないのでこれを機に読んでみたくなりました。
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作者と対話する覚悟で読まなくては面白くない。 本書は「それはそうだろ」ということで溢れているし、イギリス文学の持つ教養性が退屈に輪をかけて襲いかかってくる。 「あらゆる小説は、本質的に無垢から経験への移行を描いたもの、あるいは見かけ上の世界の裏にひそむ現実の発見を描いたものだと...
作者と対話する覚悟で読まなくては面白くない。 本書は「それはそうだろ」ということで溢れているし、イギリス文学の持つ教養性が退屈に輪をかけて襲いかかってくる。 「あらゆる小説は、本質的に無垢から経験への移行を描いたもの、あるいは見かけ上の世界の裏にひそむ現実の発見を描いたものだと言われている。」P243 しかし著者の論を本当に腑の底まで落とし込めているか? という疑問が立ち上がるのなら、本書は読むに値する素晴らしいものになる。 著者の言葉は広範な知識と隙のない論理で組み立てられているし、それを対等の相手の言葉として精査したとすれば、創作者としてささやかな武器を手に入れるひとつのきっかけとなるはずだからだ。
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コンセプトごとに分けて簡潔に各章がまとめられていて楽しんで読めた。本格的な文学書ではなく、一般向けの軽い読み物として書かれているので、文芸批評に関する概論として、また読書や執筆についての指南書として良いのではないかと思った。また非常に豊富な古典からの引用部分を読んでいくだけでも様...
コンセプトごとに分けて簡潔に各章がまとめられていて楽しんで読めた。本格的な文学書ではなく、一般向けの軽い読み物として書かれているので、文芸批評に関する概論として、また読書や執筆についての指南書として良いのではないかと思った。また非常に豊富な古典からの引用部分を読んでいくだけでも様々な文章に触れられて非常に大きな収穫になると思う。個人的には、興味のある分野についてはもう少し深く論じて欲しかったので少々物足りない。
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大学の教科書として使われていたため、授業で読んだ。講師の解説付きでないと自分には理解できなかった。でも、なるほどと思わされる部分がいくつもあった。小説家を目指す人なら、読んでおいて損はない本だと思う。
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当たり前だが、例文は全部外国の小説で、翻訳されている。時々「最初から日本語で書いた場合、こういう文にはならないんじゃないか?」と思わされる。技巧の理解に問題はないが、日本の小説verが読みたいと思った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
小説を書くための、ではなく、「小説をよりよく理解し、楽しんでもらうための、そしてこのもっとも多様かつ有効なる文学形式における読みの可能性を感じ取ってもらうための本である。」と序文にあるように、特に英米文学の奥行きのようなものを感じる(知る)ための本。 50章全てに著者が選んだ小説の一部分が引用されており、それを読むだけでも楽しい。 英米文学だけでなく、村上春樹や江國香織の文章を楽しむことにもつながる、と思った。
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参考にはなります。しかし、上級者むけ。 文学も極めていくと、哲学的な深淵に落ちていく。 作家は、高度な記述で、読者を心理操作してくる。 その手法の紹介本です。 読書=体感、とおもえる人じゃないと、 著者が何いってるかわかんない部分多いのでは。 読むの疲れる・・・!! 自分...
参考にはなります。しかし、上級者むけ。 文学も極めていくと、哲学的な深淵に落ちていく。 作家は、高度な記述で、読者を心理操作してくる。 その手法の紹介本です。 読書=体感、とおもえる人じゃないと、 著者が何いってるかわかんない部分多いのでは。 読むの疲れる・・・!! 自分の書きたいものが自由にかける前提で、 読者心理をさらに掴みたいのならばオススメ。 私はそれ以前に学ばなきゃいけないことがたくさんあるので、 この本はもうすこし寝かせておく。
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