明るい部屋 の商品レビュー
"何が良いとされているか"に従って撮られることによって、一種の権力的な構造の再生産に加担するような写真でなく、分解しきってもしきれない雰囲気を絡め取った狂気的な写真の側につきたい。
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私が映像業界へ入ったきっかけの本。ストゥディウム、プンクトゥムを理解すると世界の見え方が変わります。
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評価が出来る程には理解及ばすで星なしです。 ほんとに全くわからなかったのかも。何度読んでも文章が上滑りしてしまう。 写真というものの捉え方なんて考えたことがなかったけど、突き詰めて突き詰めて突き詰めて、、という気迫は感じられました。 喪の日記がとても強烈な印象だったので、こ...
評価が出来る程には理解及ばすで星なしです。 ほんとに全くわからなかったのかも。何度読んでも文章が上滑りしてしまう。 写真というものの捉え方なんて考えたことがなかったけど、突き詰めて突き詰めて突き詰めて、、という気迫は感じられました。 喪の日記がとても強烈な印象だったので、この本を手に取りましたがいかんせん理解及ばず。 今は事実をねじ曲げた画像が巷に溢れる世の中なので、この現実を知ったらバルトさんはますます混迷してしまうでしょう。
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難しい。分かりそうでわからない、けど分かりそう、みたいな本。 バルトの他の本も読めばもっと分かりそう。 「写真はすべて存在証明書である」(p.107) 加工だけでなく、AIによる生成が可能となった現代の写真に対して、どのようにバルトの写真論が対応できるのかが面白そう。
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「ストゥディウムとプンクトゥム」。写真だけでなく、およそ芸術作品というものをどうとらえるかという際に、根源的なヒントを与えてくれる二つの要素である。 バルトの著作といえば、とかく難解なイメージであったが(自分の読んだ本がたまたまそうだったのかもしれないが)、このバルとの最後の著作...
「ストゥディウムとプンクトゥム」。写真だけでなく、およそ芸術作品というものをどうとらえるかという際に、根源的なヒントを与えてくれる二つの要素である。 バルトの著作といえば、とかく難解なイメージであったが(自分の読んだ本がたまたまそうだったのかもしれないが)、このバルとの最後の著作と言われるこの本は、不思議なくらいストレートに理解できた(ような気がした)。
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インスタで散々消費され尽くした構図・被写体であっても、自分で撮った写真は大衆イメージに還元され得ない特別感があるんだ!
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新装版のほうだけれども装丁がすごく美しい、それに内容とこの薄さすらも相まって、総体として完成された書物という感じがすごい。途中で前言撤回されたのでびっくりした。ストゥディウムを他者の視線と書いていたのが別に小難しい転回があるわけではないのだけれど異様に腑に落ちた。
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キュアロランバルトさんにおすすめされたー 最初スノッブに始まるがお母さん死んだら急に「前言撤回」してお母さんと自分と写真の関係について語り出すとの紹介を受けた
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ロラン・バルトの著作で写真をテーマにした本は『映像の修辞学』を読んだことがあった。 『明るい部屋』はバルトの後期の作品であり、バルトが実際の写真を前にして、自身の心の動きから写真の本質に深く入っていく構成になっている。前述の本に比べると随想に近いため読みやすい。 写真は、対象を...
ロラン・バルトの著作で写真をテーマにした本は『映像の修辞学』を読んだことがあった。 『明るい部屋』はバルトの後期の作品であり、バルトが実際の写真を前にして、自身の心の動きから写真の本質に深く入っていく構成になっている。前述の本に比べると随想に近いため読みやすい。 写真は、対象を抽象化したり解釈することなく、ありのままを余す事なく記録するので、対象が「かつて現実に存在した」ことを証明する。この点で写真は他のメディア(絵画など)から一線を画すとバルトは言う。 それゆえ、肖像写真をどんどん拡大すればその人の実像に迫れるのではないかと錯覚してしまう。しかし、写真は淡々と対象を「見せる」だけで、その人のもつ「雰囲気」といった本質については語ってくれない。 このあたり、バルトが亡くなったばかりの母の写真と向き合う中で語られるので痛切に説得力があります。 写真は事実を示すけれど、どんなに解像しても対象の本質については語らない。 しかし、その人が生きていた時の「雰囲気」、バルトの言葉でいえば「自負心が消えたときに示される」本質が、偶然写真のなかに写りこむことがある。このときに写真に生命が宿るという。バルトはこれを、誰が撮ったかもわからない、母の少女時代の写真に見出します。 趣味で写真を撮影・鑑賞する身として、写真の本質は偶発性・個別性だというバルトの言にはとても共感でき、ある種の写真を見るときに湧き上がってくる感情を良く言い当てているなあと感じました。 レンズが解像すればするほど、画像が美しくなればなるほど、対象の本質をとらえるのが難しくなる気がしてしまいます。SNSでバズる写真なんて個別性とは真逆の方向をいっているし。 どうすれば写真に生命を宿せるかというのは難しいけれど、一回性こそが写真の本質ならば、とにかく目の前にあるものを撮らねばらならない、という気持ちになりました。 https://indoor-continent.blogspot.com/2021/09/blog-post.html
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写真の見方は本当に難しいなー、と思っていたのだけれど、この本の内容はいちいちそうだよな!と思うことばかりだった 時間と存在というメディアの特殊性を明示されて、これから写真展とかに行くのが楽しみになってきた
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