おによりつよいおれまーい の商品レビュー
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福音館書店から、「こどものとも世界昔ばなしの旅セット」という全15冊の絵本セットが出ました。たまに立ち寄る絵本の専門店で見かけて、ステキ!と思って我慢できず、大人買いしてしまいました。1冊1000円。15冊買って1万5000円+税。決して高くないと思います。これから1冊ずつレビュー書いていきます。 さてこちらは、「サトワヌ島の民話」ということになっています。googlemapsで調べたら「サタワル島」となっています。とんでもなく小さな島ですね。子どもに読んで聞かせたんですけど、おれまーいという子どもは、生まれたときから力が強くてたくましい。日本の昔話で言えば「きんたろう」みたいなやつかな。でも強すぎて恐ろしいので、村の人たちから殺されそうになったり、追放されそうになったりする。(このあたりは日本の神話の須佐之男命みたいだな)。 なんど殺されそうになってもけろっとして帰ってくるおれまーい。追放された鬼が住む無人島では、おにと対決してやっつけてしまう。おにの絵が、日本の鬼とイメージが違って独特。どこの国・地域でも「鬼的な存在」があるのだろうけど、ミクロネシアではこういう鬼なのね、と興味深かったです。そもそも翻訳上「おに」としてあるだけで、呼び方も違うだろうし。 おれまーいはおにから舟をもらって島に帰ってくる。恐れをなした人々は、おれまーいを逆に敬うようになって、島の酋長になってもらったっていうオチでした。 これを読んだとき子どもたちに、「酋長ってなに?」と聞かれたんだけど、改めて聞かれると、なんだろう?「村長」とか「国王」とも違うし。部族の長、みたいなイメージだけど、そういうと今度は「部族ってなに?」ってなるな。 絵本をたくさん読んで、いろんな語彙が増えて良い。いろんな価値観に出会えて良い。
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ものすごく渋い本です。図書館でもめったに貸出に出ませんし読み聞かせに最適、という本でもないのですが、読むと何とも言えない味わいがあります。とにかく他の絵本では見られない強烈な絵で、子どもが自ら手に取るタイプの本ではないので、この本を読者(子ども)へ届けるとしたら読み聞かせになるだろうな…というタイプの本。全編ひらがななので読み聞かせする大人もそれなりの練習が必要です。ト書きのある絵がデカデカと載っていて、今の時代なら「顔だけ漫画」とか言われそうなページがあったりして、評価が難しいのですが、強烈な個性があり、魅力はあります。 おれまーいが途中で出会う、ぴーぷるじまの鬼(やにゅう)が言う、 「そうか そうか いいこだね だけど おれは こどものにくが だいすきでね たべたくなってくるのだよ たべてやるよね」 という台詞とか、凡百の鬼とは違う独特の変な怖さがおかしくってクセになります。たべてやるよねって何 特に面白いのは、これまで何回も何回も異様に強くて頑丈なおれまーいを恐れて始末しようとしてきた村の大人たちが、無人島から倒木を櫂にしてすいすい帰ってきたおれまーいを見て、「しゅうちょうになってください」とひれ伏す(文字通り土下座する)というオチの後、最後のページで文章なしでただ土下座する大人がもう一回描かれるところで、絵本のやり口じゃなくない??というところも含めて、大人にジワジワくる絵本という気がします。普通ならしゅうちょうになったおれまーいが誇らしやかに立っている絵とかがくる物語の余韻の部分に、土下座の大人をだめ押しするスタイル。 「いちばんちいさな魚を食べるから置いておいてね」というおれまーいは、決して傲慢とか乱暴とかいうわけではないので、サトワヌ島では、力の強い、頑強な者は大人しくさせようとするのではなく人を率いる人にせよという意味合いで伝わっているんでしょうか。 万人にお薦めという本ではありませんが、「個性的な本が読みたい」という人にはおすすめできる本です。
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土方 久功 (著, イラスト) お魚を食べられてしまって怒った「おれまーい」は家を壊してしまった. 彼の乱暴が怖くなった大人たちは彼を殺してしまおうと相談をした. しかし,彼の上に木を倒しても,カゴに入れて海に沈めても,人喰い鬼の島に置き去りにしても,彼は平気で帰ってきます. ...
土方 久功 (著, イラスト) お魚を食べられてしまって怒った「おれまーい」は家を壊してしまった. 彼の乱暴が怖くなった大人たちは彼を殺してしまおうと相談をした. しかし,彼の上に木を倒しても,カゴに入れて海に沈めても,人喰い鬼の島に置き去りにしても,彼は平気で帰ってきます. みんなは彼を酋長にしました.
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聴き手に、強烈な印象を与える1冊。 話の筋は無茶苦茶です。 が、なぜか、クラスのやんちゃな子たちは この本になにか感ずるものがあるらしく よく読んでいます。 この絵本の作者 土方久功(ひじかた・ひさかつ)氏は パラオで活動した 個人的に好きな芸術家です そういうこともあって、...
聴き手に、強烈な印象を与える1冊。 話の筋は無茶苦茶です。 が、なぜか、クラスのやんちゃな子たちは この本になにか感ずるものがあるらしく よく読んでいます。 この絵本の作者 土方久功(ひじかた・ひさかつ)氏は パラオで活動した 個人的に好きな芸術家です そういうこともあって、この本に出会いました。 どのクラスでも、欠かさず読んでいる そんな絵本です。
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作家の土方久功ひじかたひさかつは、パラオに居たんだって。 パラオから帰ってきたばかりなので、懐かしい!
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とんでもなく力のあるつよい子どもをなんとかしようと島の人たちが画策するも…というはなし。面白いけれど好みで言えばあんまりだった。
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読んであげるなら4才〜自分で読むなら小学校初級むき 渋いイラストです(笑) 民族性というか、昔の単純明快なお話。 あかたろう?とかと似ています。 日本でも遠い外国でも同じような話が昔話で残っているって 何だか不思議ですよね。
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