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2009/10/07

久しぶりに哲学書を手にしました。レヴィナスの論考・講演集です。 自分の記憶から失われゆく他者(=超越者=神)こそが自分なのだという、 現象学的存在論に依拠しつつもユダヤ教などにヒントを得て、 独自の思想を展開していく孤高の哲学者レヴィナス。 そんな彼の思想に魅せられた20代を思い...

久しぶりに哲学書を手にしました。レヴィナスの論考・講演集です。 自分の記憶から失われゆく他者(=超越者=神)こそが自分なのだという、 現象学的存在論に依拠しつつもユダヤ教などにヒントを得て、 独自の思想を展開していく孤高の哲学者レヴィナス。 そんな彼の思想に魅せられた20代を思い返しつつ、彼の論考集を読んでみました。 主著は「全体性と無限(岩波文庫ほか)」「存在の彼方へ(講談社学術文庫ほか)」です。 哲学書は作者の思考パターンが文章と直結しているため、 非常に難解なものと思われますが、眠気と格闘しながら我慢して読んでいると ある時に突然理解できる瞬間があり、その後は文章がウソみたいに頭の中に入ってきます。 この体験をしてしまうと、哲学書にどハマりしますよ。

Posted byブクログ