1,800円以上の注文で送料無料

蒼穹のかなたへ(下) の商品レビュー

4.7

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

失踪した女の謎を追っ…

失踪した女の謎を追ってイギリスへ戻ったハリーの前に立ちふさがる壁。

文庫OFF

2018/02/03

後半、真相が見え隠れしてくるとどうにも止まりませんね、ページをめくる手が。 「千尋の闇」もそうだったけど、ゴダードの作品って皆こうだったら凄いな。

Posted byブクログ

2017/01/30

フォーマットはミステリではあるものの、文芸作品に分類した方が納得できる重厚さです。やたらと多い登場人物と錯綜した人間模様、こんがらがったプロットが印象的。読みきるのになかなか体力を要するゴダードの名品です。

Posted byブクログ

2010/04/24

 でゴダードの「蒼穹のかなたへ」  「闇に浮かぶ絵」が、ものすごい評判になっていて、それで名前に記憶がありました。で、古本屋で「リオノーラの肖像」をゲットして…打ちのめされました。  圧倒的な筆力と構成力、ただのゴシックホラー小説になりそうなテーマを、しっかり社会派でしかもヒュー...

 でゴダードの「蒼穹のかなたへ」  「闇に浮かぶ絵」が、ものすごい評判になっていて、それで名前に記憶がありました。で、古本屋で「リオノーラの肖像」をゲットして…打ちのめされました。  圧倒的な筆力と構成力、ただのゴシックホラー小説になりそうなテーマを、しっかり社会派でしかもヒューマンにまとめるなんて、どんな人なんだと驚愕しました。  そしてわくわくして、ゲットした「蒼穹のかなたへ」  ギリシャの島で、落ちぶれた男がイギリス女性を観光案内する。その女性が、突然姿を消し、男は誘拐したと疑われる…。    ゴダードは、だめ男を描かせると上手いんだけど、この主人公は特にぴかいちです。  だらしないのに、かたくな。いい加減なのに、くじけない。人は、相反するものをそれぞれに抱えて、それのバランスを取りながら生きているのだと、へんに気づかされます。  そして、衝撃のラスト。  実はこの帯はね、って思うところがあるんだけど、帯を考えた人も、これ以外に言葉がなかったんだろうな。うん、絶対そうに違いない。そういうラストです。  ラストは、号泣もんでした。  この主人公、のちに「日輪の果て」で再登場します。  自分の知らない間にできた子供に翻弄される話。  これも、泣けます。

Posted byブクログ