犯罪学入門 の商品レビュー
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出版年が出版年なので ある程度日本の法律は変わっている、 と信じたいところですが期待はできませんね… 特に累犯の人たちの処遇に関しては 必読で、ごく軽微な犯罪ですら 実刑になってしまうのです。 この本の例のようなもので。 結局はそれは何のためにもならない気がするのです。 より一層社会から遠ざかっていく。 そして犯罪者のレッテルはより一層 濃くなってしまう… ただし例外的な刑罰というのもあります。 クソ身内が起こした生々しい事件の例。 これに関しては「もう不可抗力」としか 言えません。 逃れる方法がそれでしかないのです。 罪に問えましょうか? 逃げられない状態で。 裁判員制度ができたけれども 件の組織もあるからいろいろとね… 難しいのぉ。
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専門家が専門分野をわかりやすく解説した、古く良き新書って感じの新書。 けっこう昔に書かれた本だけど、未来予測がかなり当たっていて、先見の明に驚く。 専門家が、専門知識に基づいて、正しく考えたら、あまり間違えることってないのだろうなあ。
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「犯罪」というと、どういった刑罰が課されるべきか、や刑法理論に基づく話ばかりしそうであるが、この本ではそういう話はあまりない。心理学や司法制度、監獄での処遇のあり方などについて深く触れられている。 思うのは、やはり被害者と犯罪者の社会復帰であろう。日本はまず被害者は爪弾きにあうのだ。だれが犯人でどういう刑を受けたかを受けたまで知られるし、死刑執行のところまで立ち会うことができる。またアメリカの検察や裁判官は選挙で選ばれるなど、民主的正統性を持たせている。陪審制度や参審制度も同様に行われる。日本の裁判官は中央の人事にのみ関心を払う制度なっている。もちろん最高裁判所裁判官国民審査はあるが、正直機能しているとはいえない。 また受刑者の高齢化も著しいし、釈放されても親族が引き取らないと再犯の可能性が高くなる。そしてまた入所する・・の繰り返しだ。そして社会復帰の可能性が低くなる。 どう表現しようとも、日本の犯罪に対する処遇は再考の余地があるとしか言えない。可視化や刑場の公開は行われたが、これからどうなっていくのだろうか。
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犯罪は必ずしも絶対的なものでなく相対的なものである。 時代、地域、社会状況において全く異なる。 殺人でさえもが戦場では英雄的行為とみなされる。 犯罪学について勉強したく読んでみたのだが非常に分かりやすく入門書に適していた。
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読みやすい文章、海外で研究をした著者の広い視野、みんなが思いこんでいるのとは違う統計結果を提示し、なるほどと納得させられるような本。入門書としては良いと思う。
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ただ「犯罪」という言葉に興味があるから買った本。全く興味のなかった組織犯罪について多くを知ることが出来た。特にトラヴィス・ハーシの社会的絆理論が興味深かった。他にも色々な犯罪について触れていたが、とりわけ少年犯罪、性犯罪についてより深い知識を得ることが出来た。
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巷をにぎわす犯罪について、その一例を紹介し、法律、心理、社会など、さまざまな側面から犯罪のメカニズムを探ろうとするもの。 決して、こうすれば成功する犯罪講座、って本ではない。
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