きっと君は泣く の商品レビュー
女性は強いとこもある…
女性は強いとこもあるけどやっぱり弱いとこもある。人間らしい主人公が描かれています。
文庫OFF
後半につれてどんどん…
後半につれてどんどん面白くなっていったなぁという感じです。
文庫OFF
美しさの真髄を考えさせられる一冊。
こういう女性だけは、友達に欲しくない。……と思わせるほど、「顔は美人、性格ブス」の主人公。読む内に感情移入してなんだか応援したくなってしまうけど。「美しさ」の真髄を考えさせられる一冊。
zxc
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※このレビューにはネタバレを含みます
山本文緒さんの文章は魅力的で好き。大きな山があったり、続きが気になってしょうがない、という小説ではないけどとても好きだった。私は椿みたいな女は嫌いじゃない。実際目の前にいたら嫌いになるかもしれないけど(笑)、山本さんの書き方で嫌味なく感じられた。牡丹おばあちゃんの本当の正体。でもそれはどの家庭も、本当の祖父母の正体なんて誰も知らないのではないだろうか。魚住との関係の変化もおもしろかった、良かった。グンゼと中原先生のその後も気になる。登場人物みんな幸せになってほしいな、と感じた小説。
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1993年の作品 自分の美貌だけが強みの女子、23歳、名前は椿 自分によく似た祖母が名付けてくれた 美しい方が強い 単純明快な椿は、その生き方を貫いていた 彼女の憧れは祖母だ その美貌で愛人として生き抜いてきた、と椿は信じていた 父親は経営者でお小遣いにも困らない このまま、順...
1993年の作品 自分の美貌だけが強みの女子、23歳、名前は椿 自分によく似た祖母が名付けてくれた 美しい方が強い 単純明快な椿は、その生き方を貫いていた 彼女の憧れは祖母だ その美貌で愛人として生き抜いてきた、と椿は信じていた 父親は経営者でお小遣いにも困らない このまま、順風な人生を満喫するはずが 祖母の骨折からの認知症 父親の倒産からの寝たきり介助 大好きな祖母の家と自宅の売却 これまで女友達さえ作らず傲慢な生活をしてきた椿は、一挙に生活全てに困窮する 加えて祖母と父親の人生の真実 肉体関係のある男友達の病気 それまでの罪と罰が押し寄せる でもね、椿は自分で立ち上がるんだろうねえ 呆れるほど物おじしないビッチで高飛車 だけどきっと元彼を支えきるんだと思うのよ だから、私はきっと泣く「君」が、誰だかわからないんです
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美しい祖母と、それほどでもない母のもと、美しく生まれた椿は、幼少の頃からその美貌を武器に生きてきた。イベントなどのコンパニオンを行いながら、美しさを武器に男に貢がせて、悪くない生活を送っていたが、ある日、一番の理解者であった祖母が怪我で入院し、それをきっかけにすべてが崩壊を始める...
美しい祖母と、それほどでもない母のもと、美しく生まれた椿は、幼少の頃からその美貌を武器に生きてきた。イベントなどのコンパニオンを行いながら、美しさを武器に男に貢がせて、悪くない生活を送っていたが、ある日、一番の理解者であった祖母が怪我で入院し、それをきっかけにすべてが崩壊を始める。 気性の激しい、友人の少ない主人公が美しさを武器にバッサバッサと周りを切っていく冒頭部分に、作者の視点はそのへんに置かれているのかという、よくある価値観の基準に迷うタイプの小説である。 展開を書くとネタバレとされると、何を描いてもネタバレになるわけだが、祖母が怪我をきっかけに認知症になり、父が破産、仕事を失い…と崩れていくごとに、作者の描きたい価値観が浮かび上がっていくという作品である。 主人公の椿は、始終周りに当たり散らし、傷つけていくスタイルで、そこに感情移入して読むのが辛いのだが、後半に向けて価値観が崩壊し動いていくあたりは見事である。 ただこれ、映画になってんのね。 映画で見てもつまんないと思うけどね。1990年代の時代なら許されていただろうけど、いかんせん価値観が古い。
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美人で傲慢な主人公、椿。その美貌ゆえ完璧だと思っていたはずの人生が、少しずつうまくいかなくなっていく。周りは自分を映す鏡。人を見下して生きているような人間の周りには、自然と同じような人間が集まるもの。だけど、魚住や先生、グンゼとの関係を通して、少しずつ変わっていく椿。 椿に感情移...
美人で傲慢な主人公、椿。その美貌ゆえ完璧だと思っていたはずの人生が、少しずつうまくいかなくなっていく。周りは自分を映す鏡。人を見下して生きているような人間の周りには、自然と同じような人間が集まるもの。だけど、魚住や先生、グンゼとの関係を通して、少しずつ変わっていく椿。 椿に感情移入できる人と、まったく受け入れられない人に分かれる作品かも。私は、椿がどうしても憎めなくて、どうかこの先の人生は幸せであってほしい!と思ってしまった。
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自分が憧れた存在が、実は想像よりもダサい人生を送っていたことで、どれほどのショックを受けるのだろうか。 ただ、孫の前では毅然としている祖母の姿勢にはそれでも尊敬の念を抱いた。 子供に夢を持たせられる人は、たとえハッタリだとしても素晴らしいと思う。
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ドロドロしたお話で楽しめた。ドラマだったら毎回展開が楽しみになるような。最後の方いろいろ起こってどうやって終わるんだろうと思ったら、まあ納得の終わり方でホッとした。人間って捨てたもんじゃない。
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主人公の椿に対して、もう全然好感もてないまま読み進めていったんだけど、最後にはキレイに抱き締めてあげたくなってた。 途中から、びっくりするような事が次々出てきて、え?え?って思ってる間に終わってしまった感。でも読後じわじわ来る。
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