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よその子 の商品レビュー

4.3

26件のお客様レビュー

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2022/06/20

トマソとトリイのやりとり。 トリイを好きにならなければよかったよ。おれは生きている間じゅうずっと会えなくて淋しいと思って過ごすことになってしまうよ。もう絶対誰も好きになったりしない。 たしかに傷つくわ。人を愛するってことはいつも傷つくってことなの。愛するってそういうことなんだと...

トマソとトリイのやりとり。 トリイを好きにならなければよかったよ。おれは生きている間じゅうずっと会えなくて淋しいと思って過ごすことになってしまうよ。もう絶対誰も好きになったりしない。 たしかに傷つくわ。人を愛するってことはいつも傷つくってことなの。愛するってそういうことなんだと思うわ。 傷つきすぎるよ。それほど価値もないのに。もうおれは誰も好きになんかならない。そうしたら心配することもないから。 だれも愛さなければ心が張り裂けるような思いをすることもないわ。でもね。トムじゃぁ心って何のためにあるのかしら。 永遠ともいえる課題。答えを私はまだ見つけていないけど、この言葉をずっと覚えておこうと思う。

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2020/05/22

 トリイは、子どもたち自身のエネルギーをトリイ式の教育で引き出していきます。トリイは子どものアイデアを非現実的であっても誉めます。そして自分の感情をよく口にします。それらの行動がトリイが子どもたちと心を通わせることができた理由だと考えます。  トリイは子どもたち全員をニックネーム...

 トリイは、子どもたち自身のエネルギーをトリイ式の教育で引き出していきます。トリイは子どものアイデアを非現実的であっても誉めます。そして自分の感情をよく口にします。それらの行動がトリイが子どもたちと心を通わせることができた理由だと考えます。  トリイは子どもたち全員をニックネームで呼び、教員として愛情を注ぎます。それがかえって今まで愛されてこなかった子どもたちを混乱させることもありますが、子どもたちはトリイと共に成長していきます。  

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2019/10/29

内容(「BOOK」データベースより) 苛酷な運命から学習障害児たちを救いだそうと全精力を傾けるトリイから、恋人は去っていく。何度もくじけそうになるトリイだったが、やがて4人はたがいの能力を引きだすようになり、トリイと子どもたちのあいだに特別な絆が結ばれていく。ベストセラー『シーラ...

内容(「BOOK」データベースより) 苛酷な運命から学習障害児たちを救いだそうと全精力を傾けるトリイから、恋人は去っていく。何度もくじけそうになるトリイだったが、やがて4人はたがいの能力を引きだすようになり、トリイと子どもたちのあいだに特別な絆が結ばれていく。ベストセラー『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』につづき、熱血教師トリイと学習障害児たちの心の交流を描いた、待望の傑作ノンフィクション。

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2017/12/11

小学校の補習教室を受け持つトリイのクラスにやって来た、自閉症 のブー、識字障害のロリ、粗暴なトマソ、うつ状態のクローディア(12歳で妊娠中) ロリはとても心が美しくて聡明なのに、文字が読めないというだけで不当な扱いを受けている。そんなロリとトリイや他の子供達の関わりの中でロリの純...

小学校の補習教室を受け持つトリイのクラスにやって来た、自閉症 のブー、識字障害のロリ、粗暴なトマソ、うつ状態のクローディア(12歳で妊娠中) ロリはとても心が美しくて聡明なのに、文字が読めないというだけで不当な扱いを受けている。そんなロリとトリイや他の子供達の関わりの中でロリの純粋な心に何度も感銘を受けた。現在でもまだまだかもしれないけれど、昔は障害のことがよく分からず「治そう」とされたり「皆と同じ」が基準だったり、トリイ自身も窮屈な想いを抱えていたと思う。窮屈な中にもトリイの深い愛情が伝わってきて、せめて1人でも「よその子」である子供達のことを心から愛している存在がいることに救いを感じた。

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2012/01/02

ロリが大好き。この社会で生きていくのに、障害があって字が読めないのは本当に大変なことだと思う。でも、そんな困難を乗り越えていくロリに元気を貰いました。

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2011/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうしようもない親や教育制度、トリイの鈍さ・気の弱さにイライラしつつも、子供たちとの奮闘ぶりに少し救われる。 そんな物語。 【感想】 親や教師には繊細でかつ強い人間、本質をつかむことができる頭の良い人間がならなければいけない。という考えを再認識させられた。

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2011/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

  世の中は平等じゃない。 そんなことはわかっているけど、どうしてこの子たちが、と思わずにはいられなかった。この子たちは何一つ悪くないのに。子供たちにしても、教師であるトリィ自身にしても報われないことが多すぎました。努力してるのになかなか進めない、やっと進歩が見えたと思ったらまたふりだしに戻る。まるで蟻地獄のよう。   トリイはよく子供たちを美しい子供と言いました。妖精みたいって。なんとなくわかる気がします。私はこの子供たちが大好きでした。傷ついて傷つきやすい心は相手を思いやることを知っていたし、悔しさのあまり泣いてしまうことはあっても決して諦めるということをしなかった。それは読み書きなんかよりもずっと大切なことのように思います。

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2010/10/23

中学生のわたしには高かったので読書感想文用だと言って親に買ってもらった思い出 続編も買ったけどこればっかり読み返してた

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2009/11/01

アメリカの児童心理学者のトリイ・ヘイデンが語る、 情緒障害児教室、福祉施設特殊学級での教育の場を通じた物語。 子供たちの悲惨な現状には、目を背けたくなりますが、 最後には、人間の強さ、優しさ、希望も感じる結末が!

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2009/10/23

苛酷な運命から学習障害児たちを救いだそうと全精力を傾けるトリイから、恋人は去っていく。何度もくじけそうになるトリイだったが、やがて4人はたがいの能力を引きだすようになり、トリイと子どもたちのあいだに特別な絆が結ばれていく。ベストセラー『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』につ...

苛酷な運命から学習障害児たちを救いだそうと全精力を傾けるトリイから、恋人は去っていく。何度もくじけそうになるトリイだったが、やがて4人はたがいの能力を引きだすようになり、トリイと子どもたちのあいだに特別な絆が結ばれていく。ベストセラー『シーラという子』『タイガーと呼ばれた子』につづき、熱血教師トリイと学習障害児たちの心の交流を描いた、待望の傑作ノンフィクション。

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