タイムシフティング の商品レビュー
時間儀式とは、時間管理法のことではない。時間を意識するのは効率をアップするためではない。時間意識とは、人生を十分に楽しむことである。今、この瞬間の中に完全に存在して、今を生きることができれば、それでも時間を意識できたことになる。 ただ今と言う瞬間にいて、スピードを落としてみる。...
時間儀式とは、時間管理法のことではない。時間を意識するのは効率をアップするためではない。時間意識とは、人生を十分に楽しむことである。今、この瞬間の中に完全に存在して、今を生きることができれば、それでも時間を意識できたことになる。 ただ今と言う瞬間にいて、スピードを落としてみる。悲しさとか孤独感とか自己嫌悪だとか、そういう感情に付き合ってみる。それをじっくり味わう。感情が湧き上がるままに任せ、その瞬間に流れる感情を12分に感じ尽くしたら、嫌な感情はだんだん塩のように引いていくはずです。 あなたが今この瞬間に、今現在に身を委ねて、あるがままの今と付き合うことができれば、ストレスは消え失せてしまうでしょう。ストレスや不安が存在するのは、過去に向かってか、未来に向かってかともかく、今から1歩外に出た時だけです。 私たちの社会では、仕事を犠牲にしてまで楽しんではいけないことになっている。息抜きは仕事を終えて初めて許されるものらしい。
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基本的な考え方は、禅と同じ。 「今」に集中する。 外国人にも禅の考え方を取り入れて本をだしている人がいるのは驚き。 おススメの一冊。
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今日でも、たとえば、アフリカや、パプアニューギニアのような地域では、私たちがよく知る時間の概念というものは存在しない。「時間」「分」「秒」に相当する単語が存在しない言語も多い。日が昇れば、昼になり、日が沈めば、夜になる。季節は作物が育つか、枯れるかで判断されて、両親が何歳で亡くな...
今日でも、たとえば、アフリカや、パプアニューギニアのような地域では、私たちがよく知る時間の概念というものは存在しない。「時間」「分」「秒」に相当する単語が存在しない言語も多い。日が昇れば、昼になり、日が沈めば、夜になる。季節は作物が育つか、枯れるかで判断されて、両親が何歳で亡くなったのか、誰も知らない。わかっているのは、両親が年老いていて、死が避けがたく、神聖な出来事であったということだけだ。(p.24) 幼い子供をよく観察してみよう。彼らは今していることに完全に意識を集中している。未来を心配したり、過去を悔やんだりすることもなく。これこそ、まさに時間自由だ。だが、私たちは社会生活に順応できるように教育されて、まだ幼い頃から、意識を集中させるというこの自然な感覚をなくしてしまう。(p.119) いつまでも記憶にとどまっているのは、それが並みはずれた出来事か、ごくありふれた出来事かはともかく、私たちが本当に立ち会った瞬間のことだけだ。そのほかの時間は、ただ早く終わらせてしまいたくて手を動かしているだけで、お義理で人生を生きているに過ぎない。こうして過ごす日は、月は、年はすべて、ぼんやりとかすみがかって忘却の彼方へと消えていくのである。(p.299) 世の中には前向きな成果を生み出すこつを心得ているように見える人々がいる。私はそういう人と何人も話をしたことがあるが、たいてい、彼らは将来のヴィジョンを持っており、失敗にも成功にも喜んで立ち会う人々だ。私たちは自分の運命をコントロールできると信じるほど、傲慢にはなれないが、だが、スピノザも言っているように、「運は備えある人に味方する」のだ。(p.326)
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