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蜻蛉日記 の商品レビュー

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2014/02/05

平安時代に藤原道綱の母によって書かれた日記の与謝野晶子訳。一夫多妻の時代、夫にとって一番の妻になれなかった女の苦悩が綴られている。内容を端的に言ってしまえば、「彼が来た」「彼が来ない」の繰り返し。千年以上昔の人間も、感性や思考は現代と大して変わらないのだなと思った。身分の高い女性...

平安時代に藤原道綱の母によって書かれた日記の与謝野晶子訳。一夫多妻の時代、夫にとって一番の妻になれなかった女の苦悩が綴られている。内容を端的に言ってしまえば、「彼が来た」「彼が来ない」の繰り返し。千年以上昔の人間も、感性や思考は現代と大して変わらないのだなと思った。身分の高い女性は生活のために外で働く必要もなく、家事はお付きの女房がやってくれる。だから、人生における一番の幸せは、他のどの妻よりも夫に愛されること。あとは、自分の子が出世や婚姻によって安定した身分となること。ただそれだけの、蜻蛉のようなはかない人生。

Posted byブクログ