新訳 現代の経営(下) の商品レビュー
・人は若いうちに、たとえ成果や結果について大きな責任を負わせることはできなくとも、少なくとも全体を見ることのできるポストを経験させる必要がある。 ・連邦型組織とは、できるだけ多くの事業を独立した事業として組織しようとする組織原理である。 ・可能なかぎり連邦型組織を導入すべきである...
・人は若いうちに、たとえ成果や結果について大きな責任を負わせることはできなくとも、少なくとも全体を見ることのできるポストを経験させる必要がある。 ・連邦型組織とは、できるだけ多くの事業を独立した事業として組織しようとする組織原理である。 ・可能なかぎり連邦型組織を導入すべきである。 ・大企業は経営管理者の育成を体系的に行うことができる ・中小企業は、規模が小さすぎるために、必要なマネジメントをもつことができない。トップは多芸であることが求められる ・大企業のマネジメントは、企業のためにも、経営管理者が企業の外の世界に関心をもつことを奨励すべき。 ・スタッフ機能などは持つべきではない。スタッフとは責任抜きに権限を持つことを意味する。 ・人的資源、すなわち人間こそ、最も生産的でありながら、最も変化しやすい資源である。そして最も大きな潜在的な力を持つ。 ・個人の強み、主体性、責任、卓越性が、集団全体の強みと仕事ぶりの源泉となるよう仕事を組織する必要がある。 ・学んだことを捨てる能力自体を、学ぶプロセスに組み込む。 ・企業は単に社会の一機関にすぎず、働く人たちに対し、絶対的な忠誠心を求めることも、責任を約束することもいずれも許されない ・人は自ら働くことを求める。ほとんどの人が働かなければ、道徳的にも肉体的にも堕落する ・人事部長は、事業に対する自らの貢献をほとんど証明できない。 ・仕事を要素動作に分解することではなく、一つの全体に統合する ・従業員が真に所有しているものは、仕事である。 ・教育とは、特権を与えるものではなく、義務を課すもの。 ・経営管理者の育成は、まず現場管理者から始める必要がある。 ・経営管理者たる者は、企業全体と自分の部門の仕事ぶりに責任をもつと共に、二つの時間を生き、二つの時間において活動する。 ・経営管理者の仕事には、基本的な5つの活動がある 1)目標を設定する 2)組織する 3)動機づけを行い、コミュニケーションを行う 4)評価測定する 5)部下を育成する ・上司の仕事に責任をもつことを、経営管理者としての自分の仕事と考える。 ・人だけは、一方的に「使う」ことのできない資源。 ・人類の進歩は、システムによって物事を単純化することで実現されてきている。 ・経営管理者の準備として最も有効な職業教育は、詩や短編小説を書く訓練である。また、自分の論文についての口頭による説明ほど若い人達にとって経営管理者になるための準備として有効なものはない
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「現代の経営」、下巻では「マネジメントの組織構造」「人と仕事のマネジメント」「経営管理者であることの意味」が取り上げられている。 「マネジメントの組織構造」では、企業の規模が拡大するにつれて経営管理者のなすべき仕事が変わってくる。そして、それにあわせた組織構造を持たねばならな...
「現代の経営」、下巻では「マネジメントの組織構造」「人と仕事のマネジメント」「経営管理者であることの意味」が取り上げられている。 「マネジメントの組織構造」では、企業の規模が拡大するにつれて経営管理者のなすべき仕事が変わってくる。そして、それにあわせた組織構造を持たねばならないという事が示されている。 「人と仕事のマネジメント」では、人は自分の意志で仕事をしていかなければならないという事が示されている。人的資源が他の資源と異なる事は意志を持って居るという事であり、経営管理者と呼ばれる役職の人でなくとも、すべての従業員が管理の視点でビジネスを遂行する形が健全であると言うことを主張している。 「経営管理者であることの意味」では、現代のビジネス環境では、経営管理者と呼ばれる役職の人の責任は大きいが権限が無いという状態になっている事を指摘している。現場管理者は、人事権などはスタッフ部門に取り上げられているが、部下の育成には責任を持たなければならないような状態である。これでは経営管理者が健全にその責務を果たせないという事を主張している。 というのが、僕が大まかに理解した点。この本は、図などは一切無く、事例や主張などの文章でひたすら説明がなされている。内容は非常に興味深いのだが、一通り読んだ後に整理してやらなければ、十分に理解できないのではないかという印象がある。ここに示した私の理解では不十分や誤解があるような気がするので、機会を見つけてもう一度読み返したいと思った。
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人とは圧倒的な速さで理解、勉強することが出来るが、捨てることが出来ないという。 確かに自分や部下を見ていると曽野とおりだと思う。 それをどうやって変化させていくかが、マネジメントというものだ。
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・人の開発とは成長である。 ・仕事は働く人にとって常に挑戦である必要がある。 ・人間関係論の洞察を考える。 ・企業が要求しなければならないのは仕事である、受身の気持ち・満足ではない。 ・専門職の必要性。
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名著ですね。きっちり自分の仕事に生かさねばと思います。それにしても1950年代にすでにこんな本を書いているとは・・・。ドラッカーはすごいですね。2008/01/29読了(岡本さんのフォトリーディングセミナーにて)
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ドラッカーは2001年に出版された3点セットが最初でしたが、その原点がここにあります。言葉にムダのない、どきりとする言い切り。行間に詰められた膨大な思考量を感じます。これから何度も読み直す本多と思います。
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