ホテル・アイリス の商品レビュー
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半分でお腹いっぱいかもしれない。 悪くない感じのところもあったのだけれど残念。 海辺、ホテルアイリスで働く17歳の娘、初老の男性との逢瀬… うーん。いつか先が読めるかな。
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セクシャルな魅力に溢れていて、とても、官能的。 でも、その文章が、どこか瑞々しさを持ちえているのは、小川洋子という作家だからこそかもしれない。 違う人が書いたなら、まずマリの性癖がもっと卑猥に描かれることだろう。 この作品は音と光が秀逸だと思う。 ホテル・アイリスでは、常に何か騒がしい音が、街中ではアコーディオンを弾く少年がいる。それは現実世界と同じだ。 だが、翻訳者の家には、静謐な空気が流れている。 その落差がまるで、ひんやりとしたソーダ水のようで、とてもいい。 クライマックスの翻訳者の死はあっけないものだからこそ作品の終焉を迎えられるのだろう。
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小川洋子さんの本3冊目。 人間の、どうしようもなく個人的な性質に対する冷めた視線と愛情とどちらも感じる。
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こういうのは好きではないけれど、 先が気になってどんどん読めてしまったのは やはり小川洋子さんの書き方がうまいからなんだろうと思う。 後味はよくない。
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いつも思うのだけれど、物語の舞台がどこなのかわからない(海外?)のだけれど、どこかにありそうな地域でもある気がする。 閉鎖的な人間関係。閉鎖的な世界の中で起こる、奇妙な物語。 映画にするといいんじゃないのかな。もうなっているのか?
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小川さんの書く世界は、暴力さえも、静かで、美しく思えてしまう。どんなに滑稽でも、馬鹿馬鹿しくても、誰にも理解されなくても、こんなに狂おしい思いで、誰かを愛してみたい・・・と、思っちゃったり、しませんかね? やっぱり、好きだな、小川さんの世界♪
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性的倒錯した快感がぎっしり詰まった本。正直主人公のどMっぷりにひいた。針仕事をしている時に針で指をさしてしまい、血が繕い物に落ちてしまった時のような静かなひずみを落ち着いた文体の中に感じた。 好きではないけど嫌いにもなれない作品。
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官能的で惹きこまれた。どうしようもなく救えない、最悪な物語なのに美しい。 甥も、すべてを解ってやっていたんだろうか。
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外国映画を見ているような、ある1つの歌を聴いているような、そんなお話。 日本っぽさが感じられないのは、海辺にあるホテル・アイリスのせい? 二人の関係性がうーん、よく分からない、もう1回リメイクしてほしいな。 今の小川さんだったら、どうリメイクするんだろう、ってのが気になる。
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読了。最後まで、舞台がどこか定まらなかったです。 話とは別に、マリの母親が嫌いで嫌いでしかたがなかったです。 …不思議な話でした。
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