清貧の思想 の商品レビュー
すばらしいです!!人…
すばらしいです!!人生を充実して生きる知恵満載です♪最近不祥事が多いので、特に経営者の方に、こんな思想で経営に励んでもらいたい思ってしまいますが、経営者でない方にもオススメ!!
文庫OFF
著者の作品、ブクログ登録は3冊目。 著者、中野孝次さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 中野 孝次(なかの こうじ、1925年(大正14年)1月1日 - 2004年(平成16年)7月16日)は、日本の作家、ドイツ文学者、評論家。元國學院大...
著者の作品、ブクログ登録は3冊目。 著者、中野孝次さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 中野 孝次(なかの こうじ、1925年(大正14年)1月1日 - 2004年(平成16年)7月16日)は、日本の作家、ドイツ文学者、評論家。元國學院大學教授。主著に『清貧の思想』など。 とのことで、本作は、主著になります。 それから、本作刊行時の著者の年齢は、67歳位になりますか。 で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです) 名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ…。モノとカネにふりまわされ、明け暮れする人生は真に幸福なのか?光悦、西行、兼好、良寛ら先人の生き方の中に、モノを「放下」し、風雅に心を遊ばせ、内面の価値を尊ぶ「清貧」の文化伝統を見出し、バブル謳歌の日本に猛省を促した話題のベストセラー。 本作は、バブル崩壊後に刊行された作品で、けっこう売れた作品です。 が、内容的には少し難しく、スラスラと読める作品ではありません。 通読された方は、少ないと思います。
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著者の日本文化に対する誇りや愛着に感動を覚える。ここまで自己を日本人として捉える発想は、今の時代人は良くも悪くも少ない気がする。
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今や物質万能の世の中ではあるが、古来より日本には清貧を貴ぶ思想があった。このかけがえのない思想について、今一度見つめなおす機会を私たちに提供してくれる。本阿弥光悦、その母妙秀、鴨長明、良寛、池大雅、与謝蕪村、吉田兼好、松尾芭蕉、西行らを取り上げ、その枯淡な生き方を紹介。確かに彼ら...
今や物質万能の世の中ではあるが、古来より日本には清貧を貴ぶ思想があった。このかけがえのない思想について、今一度見つめなおす機会を私たちに提供してくれる。本阿弥光悦、その母妙秀、鴨長明、良寛、池大雅、与謝蕪村、吉田兼好、松尾芭蕉、西行らを取り上げ、その枯淡な生き方を紹介。確かに彼らの生き方には惹かれる。しかし、残念ながら現代を生きる我々にはこの生き様をそのまま倣うことはできぬ。せめて、この心持をもちつつ、世の中を処していきたいものである。
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ここに書かれた文章を読むと、その表された思想に背筋が伸びる。きっと誰もが美しいと感じるだろうに、現代はそれを美しいと感じることを許さなくなっているのだろうと、あるいは経済や文化といったものの発展のためには目を伏せなければならなかったものなのだろうと、傲慢にも、我が身を通して世間を...
ここに書かれた文章を読むと、その表された思想に背筋が伸びる。きっと誰もが美しいと感じるだろうに、現代はそれを美しいと感じることを許さなくなっているのだろうと、あるいは経済や文化といったものの発展のためには目を伏せなければならなかったものなのだろうと、傲慢にも、我が身を通して世間を想う。 このように在りたい、生きたいと思う。 幸福であるとはどういう状態をいうのか、いうべきなのか。
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清貧など、馬鹿な考えだと思う人がいる。いろんなものに触れ、所有する生活の方がどう考えても豊かではないかと。 たしかに、この本に書かれる清貧を現代で実践するのは困難だろう。大半の人にはもはや体質や価値観を合わせることができなかろうし、できたとしても多くの苦痛を伴う。だから、そのま...
清貧など、馬鹿な考えだと思う人がいる。いろんなものに触れ、所有する生活の方がどう考えても豊かではないかと。 たしかに、この本に書かれる清貧を現代で実践するのは困難だろう。大半の人にはもはや体質や価値観を合わせることができなかろうし、できたとしても多くの苦痛を伴う。だから、そのまま見習おうというのは無理がある。が、大いに参考にすることができる。これからの「清貧」はむしろ快適で、安定し、多様な価値観に接触し得るものになるだろう。いや、そうならなくては社会が持続できないのではないか、とすら考える。 もうどっかあちこちで指摘されているだろうが、この「清貧」というワードについて、「清」がイイ子ちゃん感に見えたりしてちょっと嫌だし、「貧」がもうストレートにステキに思えない、というのは問題な気がする。認識を共有できてる間柄でなら問題ないだろうけど、今後キーワードとして掲げ、実用するなら、「スマート」とかもうちょっと別の言葉の方が馴染みやすいと思う。世間一般には。「ロハス」だとちょっとまだキモさが見え隠れしちゃうから甘いな。 とはいえ、日本の歴史を振り返って散見される、ザ・清貧なスタンスは参照する価値があるし、少なくとも実践を伴った上でそこに豊かさと美しさが見出されていたということは、事実として認められて良いとは思う。割と、理解できない人は知人にもいる。いや、むしろ反射的に、清貧的なパラダイムを愚かしいものと卑下してすらいる人も少なくない。価値観には育ちの環境のことも大きいと思うから難しいのだろうが、なんとか想像力をもって理解してもらえないものだろうか。僕にも彼らの気持ちは正しくは理解できないんだよ。異文化交流くらいのレベルといっていい。
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清貧というキーワードが陳腐。清貧は結果であって、目的でも有り難がるものでもない。 ここに挙げられた人物が自身の信念に基づく生き方を実践している点は素晴らしく、私もこう有りたいと思うが、現代を生きる人間として参考にできる点は少ない。著者は現代社会、文明社会は…といい批判するが、現代...
清貧というキーワードが陳腐。清貧は結果であって、目的でも有り難がるものでもない。 ここに挙げられた人物が自身の信念に基づく生き方を実践している点は素晴らしく、私もこう有りたいと思うが、現代を生きる人間として参考にできる点は少ない。著者は現代社会、文明社会は…といい批判するが、現代が資本主義社会であるという前提がすっぽり抜け落ちており、その訴えは現実感がない。我々が資本主義社会に否応なく巻き込まれている現実を前提とした上で清貧を理想とする生活を考え直すべきではないか。
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(メモ) ・源信/往生要集 足ることを知らば貧といえども冨と名づくべし、財ありといえどもよく多ければこれを貧と名づく ・吉田兼好 死期は序(ついで)を待たず。死は前よりしも来たらず、 かねて後(うしろ)に迫れり。人皆死ある事を知りて、 待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。...
(メモ) ・源信/往生要集 足ることを知らば貧といえども冨と名づくべし、財ありといえどもよく多ければこれを貧と名づく ・吉田兼好 死期は序(ついで)を待たず。死は前よりしも来たらず、 かねて後(うしろ)に迫れり。人皆死ある事を知りて、 待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。 沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるが如し。
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本書は、バブル崩壊後の1992年9月に発行され、バブルを謳歌した日本に発想の転換を求めてベストセラーとなった書である。「清貧」は流行語にもなった。1996年文庫化。 著者は、古来の日本文化について、「物作りとか金儲けとか、現世の富貴や栄達を追求する者ばかりではなく、それ以外にひた...
本書は、バブル崩壊後の1992年9月に発行され、バブルを謳歌した日本に発想の転換を求めてベストセラーとなった書である。「清貧」は流行語にもなった。1996年文庫化。 著者は、古来の日本文化について、「物作りとか金儲けとか、現世の富貴や栄達を追求する者ばかりではなく、それ以外にひたすら心の世界を重んじる文化の伝統がある。・・・現世での生存は能うかぎり簡素にして心を風雅の世界に遊ばせることを、人間としての最も高尚な生き方とする文化の伝統があったのだ。今もその伝統~清貧を尊ぶ思想と言っていい~はわれわれの中にあって、物質万能の風潮に対抗している」と述べ、本阿弥光悦、鴨長明、良寛、池大雅、与謝蕪村、橘曙覧、吉田兼好、松尾芭蕉、西行らの生き方を通して、その文化の伝統について具体的に説明している。 「清貧」とは、たんに貧しいことではなく、所有を必要最小限にすることによって実現する、「自然といのちを共にして、万物とともに生きること」、「清らかで自由な心の状態」なのである。 そして、著者は、そうした発想は、所有することに価値観を見出す欧米的文化にはないものであるとも述べているが、敷衍すれば、ケルンの大聖堂やヴェルサイユ宮殿のような、大きいこと、複雑(豪華)であることを権力の象徴とする欧米的価値観と、ときの権力者が、東山銀閣のような敢えて何もないものに美を見出して建造する日本的価値観に繋がるものであろう。 バブル崩壊後、(資本主義)経済の復活のための処方箋を求められていた経済学者・評論家達からは、「「清貧の思想」などと言っていてはダメだ」という批判も少なくなかったというが、物質主義を前提として成り立つ資本主義的発想と相容れないのは当然である。 物質主義、経済成長至上主義の矛盾・限界に直面する今、耳を傾ける意義のある考え方の一つと思う。 (2006年4月了)
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在る幸せ。持つことによる不幸。 見えないものへの畏れ。 大切にしたい日本の価値観。研究においても日本の考え方を背景にした理論があってしかるべきだろう。仮説として提示することから始めよう。 詩歌の素養が必要だ。(自分には足りない)
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