オレンジの壺(下) の商品レビュー
実家から持ってきて2回目の読了。話にどんどん引き込まれるのでやめられなくなる。最後は謎が解明される訳ではないので多少消化不良の感もあるが、離婚を経験した主人公の成長がこの小説の主題のようなので、それも納得がいく。1920年代のいわゆる戦間期の雰囲気も感じられる魅力的な良書。
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「たいしたものではないのよ」 という言葉を言うために時間をかけて、 話が作られた。 ストーリーとしては、推理小説したてで、 失敗している。 どろどろしたものが描けなくては、 宮本輝とは言い難い。
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上巻の謎解きが、下巻で果たされるのか!? そんな想いで、キーとなる人物に会うべくフランス、エジプトを 旅する主人公。 主人公をサポートする男性との恋愛感情が芽生えたり・・・ 自らも旅をしているような気持ちになりました。 後半は、祖父と関係した人々との手紙のやりとりを軸に、...
上巻の謎解きが、下巻で果たされるのか!? そんな想いで、キーとなる人物に会うべくフランス、エジプトを 旅する主人公。 主人公をサポートする男性との恋愛感情が芽生えたり・・・ 自らも旅をしているような気持ちになりました。 後半は、祖父と関係した人々との手紙のやりとりを軸に、 物語が展開されていきます。 「オレンジの壺」、そして祖父が探していた人物との再会は、 数々の謎。 作家、宮本輝は、この本で伝えたかったこと。 それが、結末にすべて表されているように感じます。 初、宮本輝作品。なかなか奥深かったですが、ちょっと物足りなさも感じたので☆三つ。
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再読5回目。 やっぱり面白い。最後まで、パリを旅してるみたいやった。しかも時間を越えて。 謎が解けきらないところがまた、いいですね。
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ストーリー展開は謎の言葉を追って、その真実にどんどん近づいていく、というもの。 かなりワクワクしながら読んでいたが最後のオチがちょっと残念だった。ただ最後までのストーリーはまあまあ面白くひきこまれていくので、過程を大事にする方にオススメかも。
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下は一気に読んでしまった。 明かされる祖父の正体、ワクワクするねー。 読んで良かったと思える面白さでした。
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う~~ん、もうちょっと中途半端かなぁ・・・いや、そのゆるさがいいのかなぁ・・・僕はもうちょっとグッとくるものがあってもよかったなぁ。。。
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再読のつもりだったけど下巻は読んでなかった? クラッシーに連載されてた時の体裁を見たかったです。 錦繍の書簡体はクラシカル過ぎて入り込み難かったけど この本の過去の手紙というのは巧いなぁとw 二人がくっつきそうでくっつかない展開は連載されてた雑誌の特性もあるのかな。
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p59 夢の中で、別れた夫は佐和子に冷笑を浴びせて、罵倒しつづけていた。佐和子はひたすら、そんなことを言わないでくれと卑屈に哀願していたのだった。 p197 〈やさしさ〉というものが、かつて人間の哲学に組み入れられた事があっただろうか。〈やさしさ〉がイデオロギーになったことがあ...
p59 夢の中で、別れた夫は佐和子に冷笑を浴びせて、罵倒しつづけていた。佐和子はひたすら、そんなことを言わないでくれと卑屈に哀願していたのだった。 p197 〈やさしさ〉というものが、かつて人間の哲学に組み入れられた事があっただろうか。〈やさしさ〉がイデオロギーになったことがあっただろうか。 p215「女とのセックスは、男には傷つくことが多い。女は、どうして男とのセックスで男を傷つけて、しかも、どうして、傷つけているってことに心を配らないんだろう……」 p240「女は、どこか、ある部分で、一途でなきゃあ駄目ね」 p242「敗軍の将、兵を語らずというが、勝ち戦の将は、己を語らないもんだよ」 p259「終わらなきゃいけないから終わった、ということにならないと、本当に終わったことにはならないんですよ」 20100212
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