結婚詐欺師 の商品レビュー
結婚詐欺師と女達、徐々に包囲網を拡げていく刑事の過去が絡み合う展開に惹かれる。 こんなに最低でクズな男もいるんだなあと思った。 痛い目に遭っても一生反省しない。 こんなヤツには絶対引っ掛からないと思っていても人は弱い。その隙に漬け込んでくる。 宗教も人も「お金」と囁いてきたら即...
結婚詐欺師と女達、徐々に包囲網を拡げていく刑事の過去が絡み合う展開に惹かれる。 こんなに最低でクズな男もいるんだなあと思った。 痛い目に遭っても一生反省しない。 こんなヤツには絶対引っ掛からないと思っていても人は弱い。その隙に漬け込んでくる。 宗教も人も「お金」と囁いてきたら即手を切るべき。 ボロボロになる前に。
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プロの結婚詐欺師・橋口と知能犯係・阿久津刑事との攻防。 プロの結婚詐欺師である橋口は何人もの女性をターゲットにし、言葉巧みに口説き落とし、金を引き出す。 そんな橋口のターゲットになった美和子は、阿久津のかつての恋人だった。 動揺する阿久津。 悪事に邁進する橋口。 ...
プロの結婚詐欺師・橋口と知能犯係・阿久津刑事との攻防。 プロの結婚詐欺師である橋口は何人もの女性をターゲットにし、言葉巧みに口説き落とし、金を引き出す。 そんな橋口のターゲットになった美和子は、阿久津のかつての恋人だった。 動揺する阿久津。 悪事に邁進する橋口。 やがて橋口と阿久津は接触の時を迎える。 起伏のない物語で、少し物足りなさを感じた。 細やかな人物の心模様を描いているのは流石。
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お金を貢ぐ女を「クライアント」と称する プロの結婚詐欺師。 騙される女たち 追い詰める刑事たち。 こんな簡単に??って思うけど 普段ガードが堅い女性ほど、クラッとなると弱いのかも。 ものすごいリアルで さすがは乃南アサだなぁという感じ
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寂しい時、優しくされたら傾くもんだ…。四六時中考えておきたいのに、思いのままに連絡できないのもポイント高い。それも、センスの良い服を着て、言葉巧みで、卒なくスマートな態度。危ない危ない!
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再読。 結婚詐欺師、騙される女達、追う刑事の話。 面白かった!! どうしてこんなに簡単に騙されるのかなと思いつつも、仕事の愚痴を嫌な顔をせずにずっと聞いてくれる、騙されていると心のどこかでわかっていても認めることができないなど、なんか切ないし、プロの詐欺師の努力もすごいな。 やっ...
再読。 結婚詐欺師、騙される女達、追う刑事の話。 面白かった!! どうしてこんなに簡単に騙されるのかなと思いつつも、仕事の愚痴を嫌な顔をせずにずっと聞いてくれる、騙されていると心のどこかでわかっていても認めることができないなど、なんか切ないし、プロの詐欺師の努力もすごいな。 やっぱり乃南アサさんは素晴らしい。
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面白かったです。 うーん、ちょっと切ないかなあ。 幸せになりたい、女性心理につけこむ結婚詐欺野郎は 許せん。 でも刑務所から出てきたら、またやるんだろうなあ・・・コイツ★
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そんなに簡単にひっかかるかな、と思うものの世間でも時々新聞で読んだりするのであり得る題材なんだなと。ちょっと捕まるのがあっさりしていたかなと思うけれど、面白かったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結婚詐欺師、騙される女達、追う刑事、の話。 孤独な一人暮らしの時に、本気で仕掛けてこられたら、 やっぱり騙されそうだなぁと思いながら読みました。
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やはり、この作家さんの人物描写、心理描写は実に巧い。女を騙し、そのお金で面白おかしく人生を楽しむ詐欺師、地道に働き、冴えなく、つまらない人生を送る刑事。いろいろな人生がある。ラストでパチンコをしながら、惚けたら惚けたとき、寝たきりになったら、なったときのことだ。思い切りみっともな...
やはり、この作家さんの人物描写、心理描写は実に巧い。女を騙し、そのお金で面白おかしく人生を楽しむ詐欺師、地道に働き、冴えなく、つまらない人生を送る刑事。いろいろな人生がある。ラストでパチンコをしながら、惚けたら惚けたとき、寝たきりになったら、なったときのことだ。思い切りみっともない、人に嫌がられる老人になれば、それでいいと思う。動ける間はパチンコでもしてりゃあいいさ。という刑事の思いに、スッと心が軽くなった感じがした。
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30過ぎ。独身。愚痴を言える親しい女の友人はいない。ましてや男友達なんていない。現在の生活に困るほど収入は少なくないが、一人で迎える将来は不安だ。未来に夢や希望を抱けるような時期は過ぎ去って久しい。仕事はつまらないが忙しい。充実と疲労は紙一重だ。そう。人生に疲れている。 そんな...
30過ぎ。独身。愚痴を言える親しい女の友人はいない。ましてや男友達なんていない。現在の生活に困るほど収入は少なくないが、一人で迎える将来は不安だ。未来に夢や希望を抱けるような時期は過ぎ去って久しい。仕事はつまらないが忙しい。充実と疲労は紙一重だ。そう。人生に疲れている。 そんな女性の前に現れる一人の男。夢を語り、大きな仕事をこなし、何より紛れもない裕福さが言葉や態度から嫌というほどうかがえる。仕事の愚痴を嫌な顔一つせず親身になって聞いてくれる。誰よりも自分を理解してくれる。認めてくれる。 作中、一人の女性が言う。「私と幸せになりたいっていう人が、現れないはずがない、そろそろ現れてもいいはずだって、ずっと思ってた」。 私も騙されるかもしれない。そう思った。 それと対比するように描かれる警察官・阿久津の平凡な生活。つまらない人生。地道な捜査。 リアリティのあるそれぞれの立場からの心理描写。物語の筋立ても巧み。展開は地味だが、その分、考えさせられ読まされる。警察小説でもあり、恋愛小説でもあり、読み応えのある一作になっている。 個人的には、リアリティがあり過ぎて阿久津の妻に対する態度に本気で嫌気がさしてしまった。主人公に共感できないのは読んでいて少し辛い。すごくありそうだし、わかるんだけど、自分が妻だったら言いたいことがいっぱいあるなあと思ったりして。 それと、騙されてボロボロになった女性が何人も出てきて、それはもう取り返しがつかないだけに、読み終わった後に疲れた気持ちに。誰も幸せになれない話はやっぱり重い。(2005-01-20)
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