結婚詐欺師 の商品レビュー

乃南アサ(著者)

2010/11/07

この本のせいで、すっかり、オシャレで独身の
ナイスミドル(死語)＝結婚詐欺師の認識に。
寂しい女がだまされるというのでしっかり気をつけたいと思います。

2010/05/05

プロの結婚詐欺師、橋口雄一郎と、彼を追いかける刑事の阿久津。一人の女性から、被害届が出されたことをきっかけに、捜査が始まる。その間にも、複数の女性が、橋口の手に落ちていく・・・という(感じの)お話です。
なんだか、さらっと読めました。最後の橋口の開き直りには腹が立ちます。でも、それ以外に、特に大きく心をゆさぶられるところはありませんでした。橋口、阿久津と、男性からの目線で描かれているからでしょうか。被害にあっている女性の立場からだと、もっと違ったものになったんじゃないかなぁ、とか思ったり。でも、書かれていない女性の気持ちを想像して読むから面白いのかな。
歯の浮くような橋口の台詞はすごく、面白かったです(笑)今は、こんな台詞にだまされるか!!とか思って読んでいるけれど、ホントに疲れて誰かに助けてほしいときに、あんなことを言ってくれる人がいたら、案外ころっとだまされてしまうのかも…
人の弱みにつけこむ犯罪は、怖いと思います。誰でも、ひっかかる可能性があるということだから。結婚って、なんだろうと考えてしまったお話でした。
刑事の泉川さんと小川さんコンビが、よかったです。

2009/12/16

もう止めよう、と思いつつ読んでしまう、この方の本。
恐るべし、乃南アサ。

詐欺ってこんなにうまくいくんでしょうかねぇ？
被害者（女達）が、自分が騙されたことをひたすら隠したりするから、こういうことが次々と起きるんでしょうかね。

詐欺って立証するのが難しいんだ～と、改めて思いました。

2009/10/07

終始胸くそ悪かったわ〜。
おもしろくないということじゃなく、リアリティがありすぎて。
金を毟られ、身も心もボロボロにされながら、橋口の言いなりになってしまう女たち。
まあ、女がいかにこういう夢みたいな男に弱いかってことです。こわいねえ。

2009/11/03

結婚詐欺ではないが、自分も騙されて興味を持って読んでみた。
完璧、私は結婚詐欺に遭うタイプの人間なんだなと改めて思った。

結婚詐欺になんか遭うわけない…　この人がまさか…　という女性の気持ちが
手に取るようにわかる。
女性だとみんなこうゆう心理状態になっちゃうんかな。

橋口（松川）の女性の心理を操るのは天才的。すごいなと感服する。

気をつけよう、自分ｗ

2009/12/09

ただただ軽い結婚詐欺師の技にあっぱれと笑いながら突っ走って読んでしまった
しかも結婚詐欺師がズラ頭だったというのは滑稽！
でも女ってやっぱ歯の浮くような「愛の言葉」に弱いのかも・・・
ほんとは結婚詐欺師を追う刑事の昔愛した女性が結婚詐欺師の餌食になってしまう　
そんな刑事の心の葛藤を描いてる　　　　

2011/09/06

　阿久津がつとめる警視庁小滝橋警察署に、女の相談者がやってきた。31歳であるというそのホステスの女は、橋口雄一郎という男に騙されたという。結婚の約束もし、仕事に必要だというお金も工面していたのに突然連絡がとれなくなり、慌てていろいろあたってみると、会社も住所も全てデララメだったというのだ。

　何かひねりがある物語ではなく、結婚詐欺を働く男、そしてそれにひっかかる女たち、そしてそれを追う刑事がただ描かれている話ではある。が、詐欺のその抜け目のなさ、そしてひっかかってしまった女達の行動や言い分、そして被害者の中に昔の自分の彼女を見つけてしまった刑事の苦悩。そのどれもにひきつけられてしまう。結婚詐欺にひっかかってしまったとわかった後、それでもその男を信じ続けていたり、周りの目やプライドのために被害届けを出さずじまいの女達。実際、こういう人達は多いんだろうなぁ。