ブラヴォー、ゼバスティアン の商品レビュー
バッハの音楽はさんざん聴いていたにもかかわらず、その生涯についてはまったく無知のままであった。その音楽と、それを創造した人の生涯とは、まったく別物であると思っていたわけではない。ただ、その生涯について知りたくなるほどに、その音楽の深く聴き込んではいなかったということなのであろう。...
バッハの音楽はさんざん聴いていたにもかかわらず、その生涯についてはまったく無知のままであった。その音楽と、それを創造した人の生涯とは、まったく別物であると思っていたわけではない。ただ、その生涯について知りたくなるほどに、その音楽の深く聴き込んではいなかったということなのであろう。 きっかけとなったのは「ヨハネ受難曲」である。イエスの死を嘆く第30曲のアリアを創作したのは、いったいどんな人だったのだろうということをどうしても知りたくなったのである。 史実に忠実に書かれた伝記は数多あろうが、この著作のように小説の形式を借りて書かれたものはそうたくさんあるまい。そういう意味では、いかにも生き生きとしたバッハ像に接することができた喜びを感じている。
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