インディアンの男の子 リトル・ムーン の商品レビュー

ヴィンフリード・ヴォルフ(著者),ながのゆうこ(訳者),ナタリードロシー

2024/02/08

力強く温かみのある絵が素敵で、1人で生きていくインディアンの男の子の孤独感や逞しさ、お婆さんと過ごす時間の温かさが感じられます。
あまりにも過酷な運命の男の子ですが、これまで男の子を見てきたお婆さんは、勇敢で人を想う気持ちのあるあなたなら大丈夫と背中を押してくれます。
出会いを繰り返しながらきっとこの後も、お婆さんにもらった勇気を胸に生きていくのでしょう。と、前向きな感じで終わりましたが、私には悲しい物語に感じました。
設定にツッコミどころも多く、今後も辛い日々が想像されるので、もやっとして終わりました。

2020/10/20

ひとりぼっちでも、出会いがあって助けてくれる人たちが必ずいる。そこで知恵を授かり、また前を向いて歩いていけるのかな。

ひとを大切にする気持ちがあるかぎり、きっとみつかる。

2009/10/04

　リトル・ムーンは、一人ぼっちでした。家族も友だちもいませんでした・・。ちいさな男の子がいくつかの出会いを通し、心優しく成長していきます。
　老いていく命が、若い命に与え残してくれるものは、強くあたたかい。長い人生の中での経験で熟成された知恵を未来に受け継ぎ・・、命はそうして繋がっていく・・・。
　最後のところの、おばあさんが亡くなる場面の絵に心を揺さぶられた私です。おばあさんの絵がとっても素敵なのですが、どうしてだかその絵に泣けて仕方がない私です。亡くなった祖母と重なるのでしょうか・・・。おばあちゃんが小さな私に、教えてくれたことと重なるのでしょうか。