レ・ミゼラブル(上) の商品レビュー
言わずとしれた不朽の名作。読む前からジャン・バルジャンやファンティーヌの不遇を知ってたから食わず嫌いが発症して読んでなかった。そして時間ができたから読んでみたけど、かなり面白い。最初のビアンヴェニュー閣下の話の時点で、ユゴーの話の運びの良さが発揮されていた。さらに読者の想像の先を...
言わずとしれた不朽の名作。読む前からジャン・バルジャンやファンティーヌの不遇を知ってたから食わず嫌いが発症して読んでなかった。そして時間ができたから読んでみたけど、かなり面白い。最初のビアンヴェニュー閣下の話の時点で、ユゴーの話の運びの良さが発揮されていた。さらに読者の想像の先を見越したかのようなストーリー。100年以上経っても笑える冗談のセンス。ずば抜けた稀代の文筆家だとわかった。フランス語で絶対読みたい作品ができたから、まずは日本語版を読破して、いずれフランス語版を手に入れようと思う。下巻に関しては、今のところ普通の青年マリウス君がどこまで頑張るかが見どころです。あと個人的にはジルノルマンの「おまえ、どうしようもないアホだな」がツボでした。
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学生時代、岩波の豊島訳で挫折したのを再挑戦(今回は縮約版)。 「忘れてはいけません、あなたが心の正しい人になるためにこの銀を使うと約束したことを」ミリエル司教の言葉に涙が止まりません。心のど真ん中に響きます。教会の前に静かに跪くジャン・ヴァルジャンの影が、悲しい。けど、信じられる。人は変われるんだ、と。 19世紀の西欧、身分は固定され、犯罪者は日の目を見ることがない社会。大多数の市民が、生きていくだけの時代。なかなか時代背景までは、理解できないけど、手工業から工場生産への転換期。資本主義自身もまだこれから。生活は働いても働いても市民は食べていくのが精一杯。仕事がなければ生きていけない。厳しい時代だったハズ。 本書も恐らく半分くらいはカットされていると、思われるけど、映画やミュージカルで描かれない場面も多く、一場面ずつ納得がいくようでした。 原書でも描かれていないけど、マドレーヌとして工場長になるまでの8年間を想い描く。ジャン・ヴァルジャンの人相まで変わっている。それが”ミリエル司教の力”だったんですね。だから、荷車も助けるし、他人の裁判にも自首するし、…。言葉をなくします。 余談ですが、マドレーヌ市長逮捕後の街の状況が描き出される。市長亡き後、工場は分割され信用が落ち、注文もなくなる。休業破産の嵐で、なにもかも消滅した、と。これが、普通の世間なのかもしれない、と納得してしまいました。
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舞台や映画にもなった作品。現代日本を生きる私たちには、このようなヨーロッパの貧困生活は遠い世界かもしれないが、このように全く知らない世界を知ることができることが、物語の面白さである。これを実感できる作品。
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ミュージカルや映画化され、有名な一冊。たった一切れのパンを盗んでしまった男が、それをきっかけに驚くような数奇な運命をたどります。
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餓死しそうな女の子の為に盗んだパン1切れで19年の監獄生活を送ることになったジャン・バルジャンの物語です。また19世紀のフランスの社会情勢や人々の暮らしも描かれています。ミュージカルや映画にもなった傑作です。二部作の上巻です。
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パンを盗み、19年間監獄生活を送ったジャン・ヴァルジャンの生涯を描いた作品。人々の熱い感情が胸を打つフランスの名作。
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16歳の私の人生を変えた本。 一言の感想に尽きます。感想は山ほど書きたいけれど地獄のような私の人生と人生観を変えてくれた一冊です。死ぬまでに読んで絶対後悔しない本です。
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12/16~12/23 今さらだがフランスに興味を持ち、読んでみることにした。 そもそも、ナポレオン→フランス革命→ベルサイユのバラ→ナポレオンと興味を持ち、父に当時のフランスについて教えてもらうと、「レミゼラブルにもかいてあるだろ」みたいな会話が何度かあった。 そこで長いけど挑...
12/16~12/23 今さらだがフランスに興味を持ち、読んでみることにした。 そもそも、ナポレオン→フランス革命→ベルサイユのバラ→ナポレオンと興味を持ち、父に当時のフランスについて教えてもらうと、「レミゼラブルにもかいてあるだろ」みたいな会話が何度かあった。 そこで長いけど挑戦することにした。 すると、まぁ、面白い。夢中になって読み進めている。 あっという間に上巻おしまい。 19世紀のフランスはそんなに貧乏な人多かったの? 共和制になっても貴族のパーティーはあったの? とあらたな興味をもった。、
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誰もが知っている世界文学の名作中の名作!東宝ミュージカルやみなもと太郎のマンガで知っていたつもりだったのだが、このたび福音館版を手に取る機会を得て、仕事の合間にぼちぼち読み始めた。知っているはずの物語が、ユゴーの圧倒的な筆致によって、物語の世界に引きずり込まれ、改めて「世界の名作...
誰もが知っている世界文学の名作中の名作!東宝ミュージカルやみなもと太郎のマンガで知っていたつもりだったのだが、このたび福音館版を手に取る機会を得て、仕事の合間にぼちぼち読み始めた。知っているはずの物語が、ユゴーの圧倒的な筆致によって、物語の世界に引きずり込まれ、改めて「世界の名作」といわれる意味を認識した次第。これが世界の名作といわれる文学の力か!ジャン・バルジャンに降りかかる危機また危機!社会の最下層であえぐ人々。善と悪が織り成す人生の綾。そして、神の意思とは?ナポレオン失脚から王政復古、共和制と三つ巴の勢力争いに翻弄されるフランス庶民の人生を、ジャン・バルジャンの魂の慟哭に重ね合わせ、普遍的な人間賛歌に昇華させる世界の文豪の筆の力に翻弄されてください。
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もう、私の中で一番好きな本、といっても過言ではない。 何度でも読みたいとは思いつつ、量が多いので、できてませんが。何十年も愛されているだけあり、スリルもあり、感動があり、涙なしには読めません。 私はこの本で、たくさんのことを学びました。 いつかミュージカルも見てみたいです。
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