大雲払いの夜 の商品レビュー
大雲はらいのとき、キツネが、しっぽで雪を落としていたのが好きだった。かわいいし、冷たいけどがんばっていたから。 さくらの木をぬすんだはん人をさがしに行ったキツネたちが、植木屋さんの話に聞き耳を立てていたのも好き。かわいいし、犬には気づかれたけど、人には気づかれなかったのがすごいか...
大雲はらいのとき、キツネが、しっぽで雪を落としていたのが好きだった。かわいいし、冷たいけどがんばっていたから。 さくらの木をぬすんだはん人をさがしに行ったキツネたちが、植木屋さんの話に聞き耳を立てていたのも好き。かわいいし、犬には気づかれたけど、人には気づかれなかったのがすごいから。 とにかくキツネが好き。 スズナひめには、人間にもっとばつをあたえてほしかった。人間は、それくらいすごく悪いことをしたから。スズナひめがやさしい心の持ち主だってわかるけど、人間は悪いから、別のものにすがたを変えてもよかったんじゃないかと思う。 でも、人のことだからそう思うけど、自分のことだったら、たたりはこわい。悪いことはしない。(小4)
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【図書館・書庫】シリーズ3作目。師走になりました。天空をきれいにしなければならない忙しい月です。大雲払いが近づいたある日、千年桜が盗まれたという知らせが入り、またもや大フクロウの知恵を借りて、原因を突き止めます。山神のスズナ姫は、素直に周りの助けを借りるからうまくやっていけるんだろうな、と思いました。
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「スズナ姫。ひとまわり、山のようすをみにいきましょうか。」 目の下のけしきにみとれるスズナ姫に、モッコウギツネが声をかけました。 スズナ姫は、ちょっとためらうように、あたりをみまわします。空の上では、キツネたちが大いそがしで雲をはらいつづけていました。 「でも、雲をはらわなき...
「スズナ姫。ひとまわり、山のようすをみにいきましょうか。」 目の下のけしきにみとれるスズナ姫に、モッコウギツネが声をかけました。 スズナ姫は、ちょっとためらうように、あたりをみまわします。空の上では、キツネたちが大いそがしで雲をはらいつづけていました。 「でも、雲をはらわなきゃ……。」 「なあに、ほんのひとまわり。ねぐらにかえりそびれて行きにこごえてるやつがいないか。氷にとじこめられて、うごけなくなってるやつがいないか。ちょいと、ようすをみてくるだけですよ。」
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