愛という字 の商品レビュー
こちらは、向田邦子さんが脚本を書いたお芝居を、別の方が小説というカタチに直したものです。 舞台となる時代や背景は向田さんらしさを感じますが、言葉の深みや行間の語り部にやや物足りなさを感じます。 やっぱり向田さん本人が書いたものの方がすきだと思いました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
向田邦子氏の放送台本を中野玲子氏が小説化したもの。「びっくり箱」、「母上様・赤澤良雄」、「愛という字」の三作を収録。向田作品らしく、何気ない日常に転がっている小さな幸せを描く。家族の絆、優しさをテーマにした「母上様」が良い。新居に越した当日に険悪なムードにしてしまった母しまをなじる良雄に、しまは特攻隊時代に残した良雄の遺書を出してくる。母親孝行を誓った22歳の別れの手紙に、離れかけた家族の心は再び一つになる。そして、しまは不要となったその遺書を燃やすことを決意する。 この作品が書かれたのはいまだに戦争の記憶が残る昭和の頃だろうか。必死に生きたこの人たちがいるお陰で今の我々があることを忘れてはならない。 。
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人の細かな感情や思いを表現するのが本当に巧みだと 感心させられるばかりです。 「びっくり箱」での母娘のやり取りもさることながら、 「母上様・赤澤良雄」で描かれる家族がとてもいい。 不器用な中に溢れる優しさや色々な思い、 家族愛の温かさを感じます。
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他の作品に比べるとやや文章が読みにくかった気がした。それでもこの人の世界観は充分に出ていてよかった。びっくり箱の終盤の展開が好きだ。
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「びっくり箱」目当てで買った本。ほのぼのして、どこかでくすっと笑えるところがあるのは前作共通かも。短編で読みやすい。
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レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/17321895.html
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