ヴァン・ゴッホ・カフェ の商品レビュー

シンシア・ライラント(著者),中村妙子(訳者),ささめやゆき

2016/12/24

マークと娘のクララが営むヴァンゴッホカフェでは、魔法が起こります。心がポッと温かくなるような小さな魔法たち。児童書ながら、大人も楽しめる本でした。

2016/02/17

タイトルがすでにネタバレ。それでもいい。とってもいい本です。花が笑むとでもいえばいいか、漢字をよく勉強しておくと、隅々まで食べられます。

2015/12/09

昔劇場だった建物の一角で、父マークと娘クララが切り盛りする『ヴァン・ゴッホ・カフェ』。まるで夢のような、ミステリーのような、すばらしい油絵のようなこのカフェには“魔法”がかかっていて、不思議なことが次々と起こる。

味のある表紙に惹かれて。
かつてカフェが劇場だった頃に活躍した男性が紳士な老人となって静かに友人を待つ『スター』と、寒空の２月にカフェの屋根の上にやってきた一羽のカモメを描いた『まよいカモメ』が印象的でした。誰でも歓迎のカフェの心地良さに魅せられるように、優しい雰囲気の作品ばかりです。児童書ですが大人も十分楽しめるはず。
ほっこりした魔法に癒される連作短編小説。

2015/09/09

ささやかな魔法が起こるカンザス州のカフェのお話
スターと作家志望の男の話が良かったです(^-^)
図書館本ですが読んでから表紙買いしてしまいました
この表紙素敵だなぁ…

2015/04/12

カンザス州のフラワーズという町に、かつて劇場がありました。その劇場の片隅にはカフェがありました。それが〝ヴァン・ゴッホ・カフェ〟です。いまはもう劇場はなくなってしまいましたが、カフェだけが営業を続けているのです。
劇場は不思議なことが起こる場所ですから、カフェの壁にも魔法が染みついていて、ときどきおかしなことが起こります。それは、店に集う人々の心がほっこりするような出来事ばかりでした。
カンザス州は、アメリカ大陸のグレートプレーンズと呼ばれる大平原地帯に位置し、アメリカでは田舎の代名詞とされる州なのだそうです。そういえば〝オズの魔法使い〟のドロシーも、たしかカンザス生まれでしたよネ。
魔法ってなにも特別なものじゃなくて、日常の中にひっそり潜んでいるのかもしれないですネ。

べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

2014/12/29

ふしぎなお話だった！でもなんかあったかくてふんわりしてて良かったなー！ぽかぽかしてるかんじ！スターの話が良かったです！

2014/08/16

「食堂かたつむり」みたいな感じ。
「ヴァン・ゴッホ・カフェ」みたいなカフェがあったらお客になりたいなぁ、と思うし、そんなカフェの店員になってみたいと思う。

2013/12/13

これ、映画だったらけっこうよかったかもと思う。
３０代の父（無精ひげ生やしたようなちょっと枯れたイケメンが演じるとよい）が経営する小さなカフェで起こる不思議な出来事を、小学生（高学年）くらいの娘の目線で、美しい映像と、ノスタルジックな音楽で見せる、みたいな。
でも、読むと腹立つんだな。
やたら煽るのよ。「そのときです、魔法が、ほんものの魔法がはじまったのです。」「本物の魔法がまもなく起ころうとしていたのですから。」なんて文句が何回も何回も出てくると、「ご託並べてないでさっさと始めろ！」と毒づきたくなる。
「魔法」自体は天変地異が起こるようなものでなく、ささやかで心温まるような魔法なんだから、煽らず、すっと書けばいいのに。
はー、うんざり。
ライラントの他の本もあんまり好きと思ったことなかったが、これは一番嫌い。

2012/06/16

魔法がつきまとうとか、あふれるとかいう表現は、私なら、思いつかなさそうです。なんか落ち着く物語です。

2011/09/25

アメリカはカンザス州フラワーズの町のメイン・ストリートにありました。むかし、劇場だった建物のかたすみにあったので、このカフェには魔法がつきまとうことになったのかもしれません。・・・と始まる物語。
カンザス州は田舎で、お客のほとんどは顔見知り。父と娘がやっているカフェは、小さな魔法が突然あらわれては、消えてゆく。それを、静かに、ちょっとわくわく楽しみながらの毎日が描かれている。それはまるで、夢のようなミステリーのような、すばらしい油絵のようなカフェ。
高学年、ちょっと落ち着いた子むけ。