チャタレイ夫人の恋人 の商品レビュー
裁判で話題になったと…
裁判で話題になったというが、現代から見れば、いやらしいものではないと思う。不倫ではあるが純粋な思いは切々と感じるものがある。
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完訳版です。あの有名…
完訳版です。あの有名な裁判を引き起こした作品です。理解できる人もいれば理解できない人、または理解したくない人もいるでしょう。性的描写はともかく考えさせられる作品です。
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裁判となってことで有…
裁判となってことで有名な作品ですが、性的描写が激しいかというと、現代の感覚ではそれほどでもないかもしれません。むしろ、生活や消費について書かれている内容は、現代社会にも通じるものとして、考えさせられることが多い本でした。
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発禁処分を受けたのも…
発禁処分を受けたのもナルホドな内容です。社会的に抑圧された女性性がよく伝わってきます。
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有名な一冊ですよね!…
有名な一冊ですよね!名前は聞いたことあるけど・・・という方多いと思います。一度読んでみるのもおもしろいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かつての発禁本との事でどれ程の刺激物かと思って読み始めたが、現代の刺激に慣れた私たちにとってはそれほど性的道徳に影響ない著作だと思った。 主人公はあくまでコニイとメラーズだろうが、個人的に描写が面白かったのはクリフォド。 以下ネタバレ 後半で示されていたように、クリフォドは妻のコニイが森番のメラーズと社会階級を超えた恋に落ちていることは途中から悟っていた。 この悟る前と後での感情の発露の度合いが徐々に変化していき、コニイから離婚の申し出を受けた際には幼児退行のような状態に至ったり、恋人があのメラーズだと妻の口から直接聞いた際は、知っていたはずだが受け入れることができずに半発狂状態のように見受けられた。なんともリアルで厚みのある心情表現が素敵。 あと、下半身不随による性的不能ということから実存について考えさせられるとは思ってもなかった。機械化が進み実存が曖昧になりつつある現代人にこそ一読する価値がある本だと思った。男と女、性と生活のあるべき関係性について考えられるのではないか。 長編小説かつ古い言い回しが多いため少し読むのに骨が折れるが、時間があればぜひ読んでみて欲しい。
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私にとってはそこまで衝撃ではないけど、道徳観のきちんとした人にとっては本当に許せないんだろうな。 長くて読むのに苦労した
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『チャタレイ夫人の恋人』 D.H.ロレンス 伊藤整/訳 Lady Chatterley's Lover D.H.Lawrence ふ~、疲れた。 性描写は現代の観点で見たらそれほど過激ではない…けど…えげつない!げっそり。 これは解放の物語と言われているが、性の解放...
『チャタレイ夫人の恋人』 D.H.ロレンス 伊藤整/訳 Lady Chatterley's Lover D.H.Lawrence ふ~、疲れた。 性描写は現代の観点で見たらそれほど過激ではない…けど…えげつない!げっそり。 これは解放の物語と言われているが、性の解放だけでなく、階級からの解放、世間体や社会通念からの解放、資本主義社会や文明からの解放などなど問題提起していて言いたいことはわかるのだが…いかんせん人物がどうにも好きになれない。 夫のクリフォード卿は元より浮気相手のメラーズも主人公のコニーもまったく魅力を感じず共感出来ない。脇役に1人くらい好感持てる人物がいれば救われるのだけど、それもいない。なので作者が一所懸命イングランドの美しい田園風景を描写しても一向に美しく感じない。 しかも問題提起だけしておいてストーリーに片を付けずに終わるから何ともすっきりしない。そして人間は出来上がってしまった社会からは解放されるのはいかに難しい事かという空しさと他人の私生活を無理やり見させられた気持ち悪さだけが残る。
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1928年に出版されたこの小説は支配階級の令夫人とその土地の森番との不倫、露骨な性描写が書かれているということで、センセーショナルで、当時裁判にまでなったほどだった。 読んでみると、多くのブク友さんが書かれているように、今と比べて大した性描写はないというのはもちろん、そういう...
1928年に出版されたこの小説は支配階級の令夫人とその土地の森番との不倫、露骨な性描写が書かれているということで、センセーショナルで、当時裁判にまでなったほどだった。 読んでみると、多くのブク友さんが書かれているように、今と比べて大した性描写はないというのはもちろん、そういうシーンが突拍子もなく出現して思考撹乱される多くの小説と異なり、そこに至るまでの頭、心、体の変化を目を逸らさずに書いていることで、美しく、温かく、クリアなレンズで見る花のように感動的で視界がパッと開けていく小説だった。 チャタレイ夫人の夫、クリフォド・チャタレイは炭坑のある土地の支配者で、議論を闘わすことが好きで、同じく若い頃から議論好きだったコンスタンスと結ばれたが、戦争で下半身付随となった。それでも至って健康で生気溢れるクリフォードはコンスタンスの力を借りて本を執筆したり、自分の領地の炭坑の経営に力を注ぐことによって、名誉欲を満足させていった。 元々クリフォードと知的な交わりで結ばれていたコンスタンスはそんな夫の執筆業を助けることに喜びを感じていたが、しだいにクリフォードの書くものが実は中身が空っぽであることに気付いた。また、クリフォードがどんどん“支配者“として偉そうになっていき、「下層民に仕事を与えてやっている」という態度に我慢出来なくなっていった。そして、クリフォードの口から出た最も嫌らしい本音は、「下半身不具となった自分の代わりに誰か他の男との子供を産んでくれればいい。本当の父親が誰かなど関係ない。チャタレイ家の後継として立派に育てればいいのだ」ということだった。 そんな時、コンスタンスが森を散歩していて出会ったのが、チャタレイ家の森番であったメラーズであった。繊細そうで何処か悲しい線の細さに彼女は惹かれていった。そしてメラーズのほうも知的でありながら、本当の女性らしさを持っているコンスタンスに惹かれていった。メラーズはチャタレイ家の身分の低い森番であったが、戦地では将校も経験していて、読書量も豊富で世界各地に赴いたこともあり、本当はもっと洗練されたクリフォードに劣らない知的な人物であった。が、機械化され、労働者がこき使われ人間らしさを失っていった近代社会にうんざりし、また、女性経験でも手痛い経験を持っているため、社会から身を隠し、一人の世界を保てる“森番“として、言葉づかいもわざと下層階級の人が使う方言を使って生活していた。 コンスタンスとメラーズは何度か逢瀬を重ねて子供が出来た。しかしいくら「他の男との子供でもチャタレイ家の後継として育てれば良い」と言っていたクリフォードでも、使用人である“森番“との子供など認めるはずはない。また、コンスタンスも、メラーズと自分との子供をクリフォードの子供になどしたくない。 コンスタンスは姉や父親とこヴェニス旅行を機にクリフォードの元へは帰らないことを決意。だけどクリフォードは離婚してくれない。一方、メラーズも獣のような奥さんが離婚してくれない。 ストーリーとしてはこんなところ。 メラーズがコンスタンスに語ったことが滔々と心に染み込んできた。例えば、(言葉は異なるが大体次のようなこと) ・男女の交わりで大切なのは「温かい心」である。 ・機械がどんどん金を生み出し人類は金の奴隷になり、金の為に世界は大きな戦争をするようになり、世界の人口の何割かが失われるだろう。 ・男がもっとおしゃれになり、労働に忙殺されることがなければ、女ももっと魅力的になり、音楽やダンスを楽しんで、“金“ばかりを求めない生活をするようになるだろう。 「富める者は貧しいものに施せ」から「富めるものは貧しい者に仕事を与えよ」と変わってきたキリスト教の考え方が、クリフォードのような「支配者」を後押しした。他にすがるもののない人々の精神を支えるはずの「宗教」が、「支配者」や「戦争」を正当化させる手段となってきた。解説の言葉を借りれば「仏陀にしろ、プラトンにしろ、イエスにしろ、みな徹底的な厭世主義者で、唯一の幸福な人生から解脱することを教えたのみである。ローレンスは、イギリスのヴィクトリア朝の偽善的美徳に抜くべからざる根となっていた清教主義(ピューリタニズム)に激しく反発した」とのこと。 「原始に帰れ」ということ。「アダムとイブのリンゴはそんなに大きくはなかったはず」。 勇気ある書。人類必読の書だとおもう。
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読んでいて、色んなことを考えた。 まず、同じ近代貴族女性の不倫小説である『アンナ・カレーニナ』を思い出し、同じ不倫を扱っていても小説の雰囲気は全然違うなと驚いた。 アンナ・カレーニナは、暗い。キリスト教的価値観に支配されたロシア文学ならではの重苦しさや罪の意識が物語を覆っている...
読んでいて、色んなことを考えた。 まず、同じ近代貴族女性の不倫小説である『アンナ・カレーニナ』を思い出し、同じ不倫を扱っていても小説の雰囲気は全然違うなと驚いた。 アンナ・カレーニナは、暗い。キリスト教的価値観に支配されたロシア文学ならではの重苦しさや罪の意識が物語を覆っている。 宗教的には当然タブーなのだから、主題に宗教が入ってくると主人公の行動を肯定的に描けるわけがない。 一方の『チャタレイ夫人』は、性愛の喜び、愛する人に出会えたことの喜びが全面におしだされている。 とはいえテーマはもちろん性愛だけではない。 精神的優越を誇る(のに実は中身は空っぽな)貴族の傲慢さへの批判、階級制度そのものへの批判、産業社会資本主義社会への批判、そういったものが全て詰め込まれて、主人公コニーが夫のクリフォードを嫌う理由になっている。 恋人メラーズは、あらゆる点でクリフォードとは逆。身分とは裏腹に誇り高い高貴な人間。 そのうえ体の相性まで抜群と来たら、そりゃ惹かれるでしょう。 本当に優しさと愛に満ちた幸せなセックスは生命礼讃や魂の解放の域にまで達するのだなあ、などと考えながら読んでいると今度は『百年の孤独』を思い出した。 ここまでいくとセックスも尊いものに思えてくる。そんなふうに思える相手と出会えるって素敵なこと。 2人のセックスの性描写は少しもいやらしくなく、愛に溢れてロマンチックで、読んでいる方まで幸せになる。こういう幸せなセックスを、したいなあ。 摘んできた花を挿したり名前をつけて呼び合ったり身体を撫でて可愛がったり。そして達する時の波がどうこうという描写もとてもうまい。
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