待ち望まれた死体 の商品レビュー
アメリカの作家キャサリン・ホール・ペイジの長篇ミステリ作品『待ち望まれた死体(原題:The Body in the Belfry)』を読みました。 ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 生まれも育ちもNY...
アメリカの作家キャサリン・ホール・ペイジの長篇ミステリ作品『待ち望まれた死体(原題:The Body in the Belfry)』を読みました。 ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 生まれも育ちもNYという正真正銘、都会育ちのフェイス。 持ち前の積極的な性格から仕出し料理の店を開くと、大手マスコミも絶賛するほどの盛況ぶりだったが、たまたま知り合った男性トムと恋に落ち、仕事を捨てて結婚。 ところがトムの仕事は、ニューイングランドの片田舎での牧師だった。 泣く泣く愛するマンハッタンに別れを告げてニューイングランドへやってきたフェイス。 美しい自然と平和だけが取り柄のようなこの村になんと殺人事件が起こった…。 アガサ賞最優秀処女長篇賞に輝くウィットに富んだ秀作ミステリー。 ----------------------- 1990年(平成2年)に刊行された、料理名人フェイス・フェアチャイルド・シリーズの第1作にあたる作品です。 生まれも育ちもニューヨーク、正真正銘の都会育ちで成功したケータリング起業家であるフェイスは、ニューイングランドの片田舎の牧師であるトムと結婚し、幸せな生活を送っていた……しかし、突然殺人事件が発生し、フェイスは事件の謎を解明するために奮闘することに、、、 フェイスは料理の腕前を活かしながら、事件の真相に迫っていく……ニューイングランドの小さい村を舞台に、殺人事件を鮮やかに料理する素人女探偵フェイスの活躍が愉しめる、アガサ賞の最優秀処女長編賞受賞作。 ニューイングランドの片田舎エイルフォード村の雰囲気や、何らかの秘密を抱えてそうな住人たち……そんな村で起こった殺人事件、牧師の妻の素人探偵 と、ミステリにぴったりの舞台が用意されているのですが、、、 物語のテンポなのか、登場人物の魅力なのか……なんか、ちょっと物足りなさを感じて、物語に入り込めなかったですねー 登場人物が多く、ごちゃごちゃしている感じがしたのも一因かな。 読者の好みによって評価が分かれる作品だったと思いますね……ちょっと残念。
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牧師の妻フェイスのシリーズ1作目。 楽しめるコージー・ミステリです。 フェイス・フェアチャイルドは、金髪に青い目。生まれも育ちもニューヨークのマンハッタンのおしゃれな女性。 料理上手で、20代半ばにはパーティ料理の仕出し屋として成功していた。 トムと出会って恋に落ちたら、ニュー...
牧師の妻フェイスのシリーズ1作目。 楽しめるコージー・ミステリです。 フェイス・フェアチャイルドは、金髪に青い目。生まれも育ちもニューヨークのマンハッタンのおしゃれな女性。 料理上手で、20代半ばにはパーティ料理の仕出し屋として成功していた。 トムと出会って恋に落ちたら、ニューイングランドの片田舎エイルフォードの牧師だったのだ。 息子ベンジーも生まれて、夜はぐっすり眠る赤ちゃんに、隣の家に住む女の子がベビーシッターもしてくれる。人も羨む幸せを手にしたと思いつつ、実は小さな町の平和な暮らしが退屈で、ホームシックにかかっていた。 フェイスは散歩中に、鐘楼で若い娘シンディの死体を発見、とっさに鐘を打ち鳴らす。 記念日にしか鳴らさないと決まっている歴史ある鐘なので、そのフェイスの行動が是か非かと町中の噂になってしまい、殺人がかすむほど。 伝統を重んじるうるさ型の住人ミリセントには、嫌みを言われる始末。このミリセントは庭仕事をするか、窓際で編み物をするかで一日中、町の様子を観察しているのだ。ミス・マープルのように? シンディは、子どもの頃に両親を亡くして、叔母夫婦に引き取られた。 叔母のパトリシアの家は古風で、先祖代々の貴重品やガラクタで埋まっている。フェイスのすっきりしたインテリアの好みとは正反対だが、見るたびに魅せられてもいた。 シンディは派手な美人だが舌鋒鋭く、人の弱みを暴き立てるような性格で、叔母夫婦も困っていた。 シンディはデイヴと婚約していたが、喧嘩しては他の男性とも付き合っていたという。 真面目なデイヴに疑いがかかり、こっそりトムに相談に来る。フェイスは彼の疑いを晴らしたいと思う。 地元警官のチャーリーはフェイスを信頼しているが、州警察のジョン・ダン警部補は、フェイスが関わらないよう警告する。 にぎやかな村人達が登場して、右往左往。 秘密が暴かれつつ、何事もなかったように毎日の習慣通りに仕事に励むニューイングランドの気風も描かれます。 ユーモア溢れるこまごました描写と、フェイスの明るい雰囲気で、するする読めます。 アガサ賞最優秀処女長編賞を受賞した作品。 1990年発表、1996年翻訳発行。
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