狼とくらした少女ジュリー の商品レビュー
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本来はエスキモーは差別用語ですが 彼らの文化の都合をくみ取り、 あえてその言葉で訳しています。 この本は、世の中は 変わっていって、時にそれは 文化をむしばんでいく結果になることもあるのです。 それがジュリーにとっての最大の悲しみの 父親の裏切りと 新たな道具の登場でしょう。 皮肉なことにマヤックの時に 彼女の心の父であるアマロクを 文明の塊のハンターたちに 撃ち殺されてしまうのです。 今だったらもちろんのこと 生態系を乱す、恐ろしいことです。 それを文化の発展という名目で 排除した罪の重さ。 どうやらこの本はシリーズ物で 続きがあるはずなのですが 翻訳されていません。
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アラスカにすむ エスキモーの少女が一人原野をさまよううちに狼の群れと交流するようになる。 狼が何をしようとしているのか観察し、狼のコミュニケーション方法を学び、少女は成長していく。 よくここまで 書けたものだと感心した。 多くの人にすすめたい良書
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'Julie of the wolves'. The first of a trilogy. The surviver unlimited.
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中学時代、読後夢中で感想をメモした本。 極北のツンドラで狼とコミュニケーションを図ることで生きのびる、勇気と智恵ある少女を描いたアメリカニューベリー賞受賞のロングセラー作品。 エスキモーの智恵と狼に助けられて生き延びながら「狼の時も、エスキモーの時も、終わりなのだ」と彼女が認め...
中学時代、読後夢中で感想をメモした本。 極北のツンドラで狼とコミュニケーションを図ることで生きのびる、勇気と智恵ある少女を描いたアメリカニューベリー賞受賞のロングセラー作品。 エスキモーの智恵と狼に助けられて生き延びながら「狼の時も、エスキモーの時も、終わりなのだ」と彼女が認める最後の一文が重く切なく心に残る。 都市に住み、愛玩動物を飼い、何のために築くのか分からない時代のために頭を働かせ続ける私達。 そこに命の全うな利用価値はあるのか。普遍的な命の営みをただ捨て続けていいのか。「人は何のために生きるのか」を穏やかに問う。
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