もしもし の商品レビュー
思うに、言葉のポルノが一番刺激的なメディアであるとすれば、それは単なるイメージではなく思考を記録したもので、というか、イメージをすべて思考でくるんで差し出すものだからなんじゃないかな。下半身に限ったテレパシーとでもいうか。
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地の文なしのテレフォンセックスによる会話劇。とはいえ端的なエロ小説ではなく、お互いに心を開き、相手を心地よくさせてあげようと思いやり、そのために多大な想像力とボキャブラリーを駆使して言葉を発し合うことで、肉体的興奮だけでなく精神的にも連帯感を紡いでいく様子はスリリングかつ面白か...
地の文なしのテレフォンセックスによる会話劇。とはいえ端的なエロ小説ではなく、お互いに心を開き、相手を心地よくさせてあげようと思いやり、そのために多大な想像力とボキャブラリーを駆使して言葉を発し合うことで、肉体的興奮だけでなく精神的にも連帯感を紡いでいく様子はスリリングかつ面白かった。ディテールにこだわった非常に緻密な描写は著者の持ち味らしく、とても癖になった。
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非常に不思議なのですが,一冊丸ごと,単にテレホンセックスをする男女の会話のみで成り立っている本が,実に魅力的なのです。会話の中身はもちろんそっち系であったりしますが,しかしずばりのエロではない。へー!そこ!みたいなところに感じるエロティシズムの意外さを打ち明け合ったり,共感したり...
非常に不思議なのですが,一冊丸ごと,単にテレホンセックスをする男女の会話のみで成り立っている本が,実に魅力的なのです。会話の中身はもちろんそっち系であったりしますが,しかしずばりのエロではない。へー!そこ!みたいなところに感じるエロティシズムの意外さを打ち明け合ったり,共感したり,感心したりという,その雰囲気のなんと豊かで率直なこと。そしてユーモアも。いい本だなぁ。さすがこのモチーフにしてなお白水Uブックスではある。
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ITメディアとネットの発達でポルノはすっかり画一化されてしまった。そこにあるのは高度に合理化・商品化された性の記号であり、システム化された快楽に想像力の余地はもはや失われていくばかりだ。貴方の感じる欲望は本当に貴方自身のものだろうか?ニコルソン・ベイカーが本作で描いたのはもはや失...
ITメディアとネットの発達でポルノはすっかり画一化されてしまった。そこにあるのは高度に合理化・商品化された性の記号であり、システム化された快楽に想像力の余地はもはや失われていくばかりだ。貴方の感じる欲望は本当に貴方自身のものだろうか?ニコルソン・ベイカーが本作で描いたのはもはや失われた文化である、ダイヤルQ2で知り合った二人のテレフォン・セックス。限られた知覚で快楽を刺激する為の想像力の競い合いを、微に入り細に入るお得意の文体でじりじりと炙り出す。表紙絵はエロスとタナトスの裂目そのものであった岡崎京子。
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テレフォンセックスをしている男女がお互いの性的な趣味について語り合う小説。全編会話文だけで書かれているのが特徴。 「中二階」で発揮されたような超微細な視点とユーモアを、性という極めてキャッチーなテーマの中で発揮した小説であると思う。私は非常に読みやすく面白いと思った。一気読...
テレフォンセックスをしている男女がお互いの性的な趣味について語り合う小説。全編会話文だけで書かれているのが特徴。 「中二階」で発揮されたような超微細な視点とユーモアを、性という極めてキャッチーなテーマの中で発揮した小説であると思う。私は非常に読みやすく面白いと思った。一気読みも可能。ちょっとえっちで、ちょっと笑えて、とそんな小説。
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男女が電話でフェティシズムや妄想を共有する話。 冗談を交えながら互い性欲を話す 男女の電話を盗聴しているみたいな気分になる。 品位を落とさないところが凄い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
爽やかにエロス。 エロ本の読み方や夕暮れ時の風景に関するちょっとした錯覚など、自分しか知らないだろう、思ってないだろうとか感じていたことがずはり書かれていて、「みんな思ってたんだ、知ってたんだ!」と目を開かれること度々。
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翻訳小説への苦手意識を、気になる翻訳家さんから脱却しようと手に取りましたこちら。 結果、成功。オモチロカッタ!「中二階」も読まなきゃ!
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いやはやなんというか。 でも凄い小説。 最初から最後まで会話文。 内容はと言えば… 見知らぬ男女がテレフォンセックスをしている(最初から最後まで) そんな話。 設定が設定だけに成り立つんだよね、全部会話文でも。 だから、上手い!と言うより外ない。 話が面白いか面白くないか、な...
いやはやなんというか。 でも凄い小説。 最初から最後まで会話文。 内容はと言えば… 見知らぬ男女がテレフォンセックスをしている(最初から最後まで) そんな話。 設定が設定だけに成り立つんだよね、全部会話文でも。 だから、上手い!と言うより外ない。 話が面白いか面白くないか、なんてこの際殆ど関係ない気がする。 妄想特急暴走中の男女が、ガチでテレフォンセックスしてるだけですもの。 だから、これは、会話のやりとりであったり、言葉の様々な表現が、楽しめるか否か、それにかかってる。 面白かったですよ、とても。 性的描写も、下品な感じは受けなかった。結構きわどいとこまで書いてあるんだけどね。 楽しかった。
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翻訳するの難しかっただろうなあと思わせる本。電話を通じての見知らぬ男女の性的な会話。ベッドカバーとか、通販のカタログとか、女性向けロマンス小説とか、職場の雰囲気とか、日本とは違うだろうので、ふつうはそれが作品の雰囲気を理解する妨げになったりすることもあるところを、うまいことふんわ...
翻訳するの難しかっただろうなあと思わせる本。電話を通じての見知らぬ男女の性的な会話。ベッドカバーとか、通販のカタログとか、女性向けロマンス小説とか、職場の雰囲気とか、日本とは違うだろうので、ふつうはそれが作品の雰囲気を理解する妨げになったりすることもあるところを、うまいことふんわりなんとなく訳しているなあと思いました。
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