奪取 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
有名な作品の「ホワイトアウト」も最近の「アマルフィ」もおもしろいけど、 やっぱりこれがいちばんだと思っている。 523ページで2段の超長編。 偽札を作る男女のお話で、印刷技術と紙幣用の紙を作る工程がとっても詳しくって、 その内容は私には理解できない部分もあるんだけど、 そんなこと関係なく、とってもおもしろい。 偽札を作るその情熱の由来や人間関係が軽やかに書かれているけど、 けっこう人間の大事な部分に触れられているところもいいと思っている。 最後に著者の名前に関するオチも私は好き。
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ここまでトコトン偽札作りを詳しく扱ったミステリーはないのでは。長編だがテンポもよいので軽く読める。 最後の「真保裕一」の名前に関する落ちも良い。
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知らないうちに友人・西嶋雅人の保証人にされていた手塚道郎は1260万円の借金の返済をヤクザに請求されることになってしまう。 まっとうに稼いで返せる額ではないと二人が挑んだのは偽札作り。 ここから始まるマネーゲーム!! なぜか目に留まり、借りてきました。 真保さんの作品はいくつか...
知らないうちに友人・西嶋雅人の保証人にされていた手塚道郎は1260万円の借金の返済をヤクザに請求されることになってしまう。 まっとうに稼いで返せる額ではないと二人が挑んだのは偽札作り。 ここから始まるマネーゲーム!! なぜか目に留まり、借りてきました。 真保さんの作品はいくつか読んでいるのですけど、遠い昔であまり覚えておりません・・・。 読みながら思ったのは、偽札作りって割に合わないなぁってこと。 紙、インク、印刷機、そして印刷の原版となるもの。クリアしなければならない課題が山盛り。 日本のお札ってすごいんだぁ、と改めて実感。 まあこのあたりの薀蓄はさらりとナナメに読ませていただきましたが、非常に詳しく調べられておりました。 登場人物も魅力的でヤクザとの攻防もスピード感があり、かなりの量でしたが夢中で読みました。 そしてラストが憎い!! してやられた感がありつつも爽快な気分で読み終えることができました。
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面白かった。超長文ではあったけれども、一気に読めるほどの勢いがある。章ごとに上手く纏まっていたのも◎。主人公はもちろん、他のキャラも魅力溢れる者ばかりで、読んでいてとても楽しかった。偽札作りの工程が相当細微に描かれていて、これだけよく調べたものだと感服したのだけれど、、、結局あま...
面白かった。超長文ではあったけれども、一気に読めるほどの勢いがある。章ごとに上手く纏まっていたのも◎。主人公はもちろん、他のキャラも魅力溢れる者ばかりで、読んでいてとても楽しかった。偽札作りの工程が相当細微に描かれていて、これだけよく調べたものだと感服したのだけれど、、、結局あまり理解できずに軽く読み流す程度で終わらざるを得なかったのがちょっと難点かな。リアリティを増すのには十分貢献したと思うけれども。ラストのオチは私的にはアリ。真保作品を読むのは「ホワイトアウト」に次いで2作目なのですが、こんなオチも書いちゃうんだ、と意外に思ったり。私の読書の時間を相当に楽しませてくれた一冊でした。
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徹夜本です。 面白くて読み始めたらやめられない止まらない。 一晩で一気に読みきりました。 偽札作りを極めようとする人たちの物語です。 主人公は名前を変え、住まいを変え、隠遁しながら究極の金を創ろうと足掻きます。 単なる金儲けでなく、偽造にステイタスを求める姿勢が粋で...
徹夜本です。 面白くて読み始めたらやめられない止まらない。 一晩で一気に読みきりました。 偽札作りを極めようとする人たちの物語です。 主人公は名前を変え、住まいを変え、隠遁しながら究極の金を創ろうと足掻きます。 単なる金儲けでなく、偽造にステイタスを求める姿勢が粋でした。 創意工夫を凝らす過程は真実味もあり、知らない世界を見る楽しさに没頭しました。 偽金つくりの「つくる」という文字は「創る」でも良いなと思いました。 残念なことに後味があんまり良くありません。 裏社会の人情は儚いものです。 しかし彼らのストーリーはまだまだこれからと思えば、ハッピーエンドです。 明るい未来に向かって走れ!
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長編で敬遠していたが、読みきりました。人生のすべてをかけ偽札作りに挑むが・・・悪いことはするもんじゃないなっ
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おもしろい!! 結構前に読んだのですが、とにかくおもしろかった印象が強い。 ドキドキして先が気になって、止まらなかった。えええー!!って思う展開があって全く飽きない。魅力的な登場人物にも注目!
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第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門受賞。 偽札造り──それは究極のだましのゲーム。 「そのお札を使ったところで、誰が被害者になるわけでもないんだ。おれの手を放れた紙幣は、また次の誰かの手へと伝わっていく。誰も気づかず、どこにも被害者はいない。札を造り上げた者...
第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門受賞。 偽札造り──それは究極のだましのゲーム。 「そのお札を使ったところで、誰が被害者になるわけでもないんだ。おれの手を放れた紙幣は、また次の誰かの手へと伝わっていく。誰も気づかず、どこにも被害者はいない。札を造り上げた者だけが勝利者となる。 ……おれは決めたぞ、雅人。この先何年かかるか分からない。けど、必ずこのゲームに勝利してやる!」
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友人雅人がやくざにした桁外れの借金をかえすために、主人公は偽札作りに手を出します。 まずは、成功したかのように思われたが、反対にやくざにその技術を狙われることなり、やくざからも警察からも逃げる羽目になります。 上下1000ページに及ぶ大作ですが、あきさせることなく、どんどんパワー...
友人雅人がやくざにした桁外れの借金をかえすために、主人公は偽札作りに手を出します。 まずは、成功したかのように思われたが、反対にやくざにその技術を狙われることなり、やくざからも警察からも逃げる羽目になります。 上下1000ページに及ぶ大作ですが、あきさせることなく、どんどんパワーアップしていきます。偽札作りに関する技術も章を追うごとに芸術化していき、お札に関する細かい情報、紙や印刷技術を事細かに解説されています。が、その部分がたとえ理解できなくても十分楽しめる作品です。 10年前の作品なので、時間と共にずれを生じてしまうのが残念。10年前に読んでみたかったなぁ
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偽札作りにすべてを捧げた青春もの。そうとう取材してるね。てか新保裕一はいつもそうだけど。相当興味深々で読み進めます。オレもいっちょ偽札作ってみるか、と思わせます。面白いです。熱いです。でもちょっと長いですw
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