地の星 の商品レビュー
シリーズ第二作目。 舞台は一転、熊吾の郷里である愛媛県の南伊予郡へ。 都会で存分に手腕を揮っていた熊吾が、息子の健康の為におそらく自身にとっては限りなく退屈な、田舎での暮らしを選択する。 物語は、幼い頃の熊吾を知る地元ならではの登場人物達が多く登場し、都会とはまた違った田舎なら...
シリーズ第二作目。 舞台は一転、熊吾の郷里である愛媛県の南伊予郡へ。 都会で存分に手腕を揮っていた熊吾が、息子の健康の為におそらく自身にとっては限りなく退屈な、田舎での暮らしを選択する。 物語は、幼い頃の熊吾を知る地元ならではの登場人物達が多く登場し、都会とはまた違った田舎ならではの血なまぐさい事件も起こる。 そしてクライマックス。 衝撃的な場面であるはずなのに、何故か郷愁を感じる。 懐かしくて切ない、幼き日の思い出。 故郷の空を眺めながら幼馴染の最期を知った熊吾は、再び街へ戻ろうと思う。
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第一部を読んですごい小説だなぁと思い、第二部を読んでもやっぱりすごい小説だなぁと思った。一冊、一冊読み終わるたび、一回り人間が大きくなれるような気がする(ほんとになれたらいいんだけど…)。それほど人生訓や印象に残る言葉が数多くちりばめられている。
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あらぶる牛をしとめるシーンは迫力あり。伊佐男が自決する前の熊吾とやりとりのシーンは妙にしっとりしていた。最後の菜の花畑のシーンは第三部の人であふれる大阪の地を象徴しているのかな。
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愛媛の田舎の実家に妻・息子のために戻った熊吾。2巻目はここが舞台。 息子の成長を描きながら相変わらずの主人公の人間模様が読み手の興味をそそります。 次巻も楽しみです。
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大河小説。ここまでのものを書き続ける著者に心から敬意を表したい。これは第2部「南宇和編」。大阪を舞台にした他編と異なることで、シリーズの中でも独特の哀愁を感じさせる。これで主人公に「血と骨」の主人公ほどの狂気があればと思わなくもない。主人公は設定の割に意外と常識人。
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流転の海 第二部 やはり最高におもしろい。 解説で、「宮本輝の小説にはいつも警句があふれている」と書かれているが、私もまさにそう思う。 読んでいてうなづくことが多々ある。
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「流転の海」第二部。舞台は大阪から愛媛県南宇和に変わり、ますます土臭く、おもしろくなってきます…☆テンポが良く、どんどん読み進んでしまいました。
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流転の海の第2部。事業をたたみ、病弱な幼い息子の為に郷里に引き篭もるのだが、熊吾のギラギラさは更に増しているようにさえも思える。息子:伸仁の成長も見所。
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