一輪 の商品レビュー
佐伯一麦にはごこかひ…
佐伯一麦にはごこかひきこまれるとこらがあり、一気に読める。
文庫OFF
鮮明です。恋愛モード…
鮮明です。恋愛モード全開!というわけでもなく、悲しい失恋というわけでもない、妙に落ち着いた大人の恋愛。はかなさが読んだ後に残る話でした。
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作者自身が投影された電気工と風俗嬢の純恋愛作品。 語り口がガサツ(職人気質)で率直な所は良かったが、私は読みながら“よくある”テーマだと感じてしまった。 2本目の『ポートレート』は表題作のB面の様な作品だが、ピンと来なかった。
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大学1年の時、ちょうど路線乗り換えで時間があり、駅前の本屋に入った際に目に留まった1冊 題名に惹かれて購入 中編2編を収録した1冊 物語は、電気工の青年と風俗で働く女性の接点から始まる。 電気工の青年は、昼休みの風俗店に修理に訪れる。 お昼ご飯を食べている風俗嬢に電気工は一目...
大学1年の時、ちょうど路線乗り換えで時間があり、駅前の本屋に入った際に目に留まった1冊 題名に惹かれて購入 中編2編を収録した1冊 物語は、電気工の青年と風俗で働く女性の接点から始まる。 電気工の青年は、昼休みの風俗店に修理に訪れる。 お昼ご飯を食べている風俗嬢に電気工は一目ぼれをする。 以来、客として青年は彼女を指名するようになる。 アスベストで病を患った青年と、家族を支えるために風俗で働く女性 不器用でいて何とも暖かく切ない男女の悲しい恋物語
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佐伯一麦(かずみ)。珍しい名前ですね。 2編の小説とも同じような背景で描かれます。片方は男性を主人公とし、もう一方は女性を主人公にして。自伝的小説だそうです。 どことなく一言ずつ紡ぎ出されたような文章が魅力的です。淡々と底辺の愛情物語が生み出されて行く。過激さはまったく無いけ...
佐伯一麦(かずみ)。珍しい名前ですね。 2編の小説とも同じような背景で描かれます。片方は男性を主人公とし、もう一方は女性を主人公にして。自伝的小説だそうです。 どことなく一言ずつ紡ぎ出されたような文章が魅力的です。淡々と底辺の愛情物語が生み出されて行く。過激さはまったく無いけれど、どこか静的な力を感じさせます。 一種の私小説でしょうね。こういった私小説的な世界は既に過去の遺物ではないかと思っていました。しかしこの作品は、著者の身勝手とも言える想念を描くのでなく、一旦客観化している感じがあり、新鮮さを感じました。 耽溺したいとは思いませんが、良い作品でした。
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自分のイメージする、昭和時代や平成の初頭は、表題作の主人公のような不器用なのにキザな人が多いような印象がある。 電気工で稼ぎ、その仕事がきっかけで知り合った女性と仲を深める。読者が恥ずかしく思ってしまうくらいに、送られるプラトニックな純愛は、量こそ短いけれども、訴えかける強さのよ...
自分のイメージする、昭和時代や平成の初頭は、表題作の主人公のような不器用なのにキザな人が多いような印象がある。 電気工で稼ぎ、その仕事がきっかけで知り合った女性と仲を深める。読者が恥ずかしく思ってしまうくらいに、送られるプラトニックな純愛は、量こそ短いけれども、訴えかける強さのようなものに打ちのめされる。タイトルの「一輪」はまさに、この物語の美しさと儚さを兼ね備えている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アスベストに侵され明日もしれない男と、前夫の影に怯えながら体を売って生きる女の邂逅を描いた物語。 設定といい、登場人物の台詞回しといい、何もかもが一昔前のドラマみたいなコテコテさでクサい。しかし、それが持ち味であり、そういう類の作品の中では王道を行っているような気がする。 ページは少ないが、個人的にはこの退廃的で不器用な雰囲気が好きなので、とても楽しめた。
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風俗嬢のお話なんだけど、あんまりエロチックじゃない。爽やかに読めて、気分がすっきりする。まさかの最後の文章と淡い恋心に心燃やしました。青春とかロマンとかで修飾される小説でっせ。いやあ、こういう恋愛をしてみたいです。電気ビリビリ。
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風俗ルポどころか立派な純愛モノなんだもの、恥ずかしくなっちゃったよな。しかしながら、この「一輪」は、今までに読んできた佐伯作品の中でも上位としたい。誤解があるといけないので、決して風俗嬢の技巧に関心したからではないことをここに明記しておく。
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自分の人生において、オーバーラップする部分があり、非常に感情移入をしてしまった作品である。 間違いなく、人生観を変えた1冊である。 が、しかし。 これ程プラトニックな人生はおくれていない。 非常に理解にできにくい、特に女性にとっては(経験者以外)理解しがたい職業である風俗嬢...
自分の人生において、オーバーラップする部分があり、非常に感情移入をしてしまった作品である。 間違いなく、人生観を変えた1冊である。 が、しかし。 これ程プラトニックな人生はおくれていない。 非常に理解にできにくい、特に女性にとっては(経験者以外)理解しがたい職業である風俗嬢を職業にする女性にスポットをあてた小説であるが、下卑た描写もなく、さらりと読めると思う。 心地よい痛々しさが読了後に残ります。 その他、1編収録。 こちらも風俗嬢が主人公。 私小説という事。 それを思わせる、本編主人公とおぼしき女性へ宛てた手紙形式の「Dear・・・文庫版のあとがきにかえて」まで読んでいただきたい。 最後に、この作家はもっと評価をされても良いのではと思う。
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