ケンペルのみた日本 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者はケンペルの母国ドイツの日本研究所所長であるヨーゼフ・クライナー。日本人による著作よりも、同時期のヨーロッパがどういう状態だったのかについても説明しているので、世界の中で江戸時代の元禄時代がどういう位置づけだったのかがよくわかる。 ケンペルの「日本誌」が出るまでは、欧州では日本についての書物も出ていたようであるが、アジアの一部としての取り扱いだったのが、「日本誌」によってだいぶ詳しく多岐にわたり、日本の説明がなされ、当時の知識人に結構影響を与えたようである。 ゲーテやモンテスキュー、カント、マルクスにも影響を与えたという説明はドイツ人著者ならではの指摘で、新たな知識となった。
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