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私の舞踊家手帖 の商品レビュー

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2013/11/14

狐さんからおそわった掘り出しもの。 最晩年に「ダンスマガジン」に連載されていた文章をまとめたもの。 少年時代に目の当たりにして心身に刻みつけたアンナ・パブロワの「瀕死の白鳥」の印象を原点として、ダンサーになりたいとさえ思いつめた若い日々、当時であった舞踊家とその舞台をなつかしみつ...

狐さんからおそわった掘り出しもの。 最晩年に「ダンスマガジン」に連載されていた文章をまとめたもの。 少年時代に目の当たりにして心身に刻みつけたアンナ・パブロワの「瀕死の白鳥」の印象を原点として、ダンサーになりたいとさえ思いつめた若い日々、当時であった舞踊家とその舞台をなつかしみつつ、現代の舞台との一期一会の感動や映画の中のダンスシーンや俳優についても記録した文章。 まさに、書かれなければ消え去ってしまう、貴重な記憶。 「さよならさよならさよなら」の映画評論家がバレエも好きだったとははじめて知ったけれど、映画でも舞台でも、芸術の味わい方をよく知っている人なんだと思う。話があちこちにとんだりくりかえされたりするのも、晩年の淀川さんの声色を思い出しながら読めば味がある。

Posted byブクログ