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知を開く の商品レビュー

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2012/01/18

良い本がすぐに絶版になる。図書館の良い所は絶版の本が書棚の片隅にあることである。偶然発見したこの本は鋭い。1996年発行だからWeb黎明期だが今のWeb情報化の世界も予見している。 著者は教育学者だがなぜここまで「言葉」に鋭い洞察をしているか、最後の方で分かった。教育は言葉を使い...

良い本がすぐに絶版になる。図書館の良い所は絶版の本が書棚の片隅にあることである。偶然発見したこの本は鋭い。1996年発行だからWeb黎明期だが今のWeb情報化の世界も予見している。 著者は教育学者だがなぜここまで「言葉」に鋭い洞察をしているか、最後の方で分かった。教育は言葉を使い人に影響を与える商売だからだ。 <非人称>が告げる。厳かに の節に、「英語の教師が、生徒の疑問に答えて、「正しい解釈はこれだ」と説明している。歴史の教師が、「この事件の真実はこれだ」と説明している。」という例文をあげ、そこに共通するのは、<これこそ真実だ>とオゴソカに告知することである。だが、教師がそのようにオゴソカに告知することが出来るのはなせだ? 理由は彼が発話の主体[ではない]からである。(中略)彼が自分で発見したコトについて語るのなら、テレくさそうに話したり、得意げに話したりするはずだ。オゴソカに語ることはまずない。それなのに、彼がオゴソカに語っている。それは、彼が語っている内容の<正しさ>が彼とは別のオーソリティ(権威)に由来することを示す。 と書いている。なーるほど。教育の本質の一端を見事に表している。 幸いにも古本が売られているので早速購入した。 著者はご健在なのだろうか。

Posted byブクログ