窓のある書店から の商品レビュー
書店に窓があって光が…
書店に窓があって光がサンサンと入ってきていたら、困ります。でもなんというロマンチックなタイトルでしょうか。著者の簡潔で情のこもった文章によって綴られる読書感想文。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
三島由紀夫に関する記述が多いと感じる柳美里さんです。「窓のある書店から」、1996.12発行。作家とその表現に関するエッセイ集でしょうか。気になった言葉は: ①視覚的な性表現の拡大は、性の抑圧にあるというパラドックス ②いいことばには、そこはかとない哀しいひびきがある(幸田文「流れる」) ③文学においてもっとも大切なものは「心づくし」であり、それを読者に通じさせること。(太宰治)
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柳美里の書評エッセイ。知的で洞察が深く、鋭い評論をする方だという印象。ある意味女性の書いた文章とは思えない。一番心に残った言葉は「私にとって太宰の小説は福音書」
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