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ああ、そうかね の商品レビュー

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2026/03/03

書名『ああ、そうかね』はmisguideかも。そんな印象のエッセイ集ではなかった。 1996年刊。87年から96年にかけて「京都新聞」夕刊に載せたエッセイ+α、計68篇。 土地柄、京都or関西ネタ、そして商売柄、パリorフランスor文学ネタが多め。ショート・エッセイなので、軽く流...

書名『ああ、そうかね』はmisguideかも。そんな印象のエッセイ集ではなかった。 1996年刊。87年から96年にかけて「京都新聞」夕刊に載せたエッセイ+α、計68篇。 土地柄、京都or関西ネタ、そして商売柄、パリorフランスor文学ネタが多め。ショート・エッセイなので、軽く流していそうだが、さにあらず。どれも深みと味わいがある。 「夏の終りに」「消滅ムード」「トシオ・モリの小説」「アントンおじさん」には唸ってしまった。「さらば、メリナ」はメリナ・メルクーリへの熱い追悼文。「本日出講」「枯葉」は笑いを誘う。どちらも某先生の講義のこと。 (p.s. 書名に採られた「ああ、そうかね」は小津安二郎についてのエッセイ。寡黙の笠智衆がたまにこう言う。「ああ、そうかね、そういうもんかね」)

Posted byブクログ