窓 の商品レビュー
「鍵」に続く耳が聞こえない女子高生・麻里子が主人公の第2作。 あるレストランで開かれた同窓会に差し入れられた毒入りジュースによる無差別殺人事件がおこる。 その差し入れを受け取ったアルバイト店員の直久は、麻里子と同級で同じ聴覚障害を持った少年だった。 少年は世間を敵視し...
「鍵」に続く耳が聞こえない女子高生・麻里子が主人公の第2作。 あるレストランで開かれた同窓会に差し入れられた毒入りジュースによる無差別殺人事件がおこる。 その差し入れを受け取ったアルバイト店員の直久は、麻里子と同級で同じ聴覚障害を持った少年だった。 少年は世間を敵視して、警察にも非協力的だったために被疑者にされてしまう。 兄の友人である有作が、直久を取材したことから、今まで交流がなかった同じ障害を抱えている直久と麻里子は話をするようになり、自分を新たに見つめ直すようになる。 無差別殺人を企てた犯人は、さらに自分勝手な理由で殺人を犯すことになるが、徐々に身の破滅へと落ちていく。 登場人物の成長と、殺人犯の身勝手でわがままに生きた末の犯行が、後半になって距離を縮めていきます。 ミステリー色半分、青春色半分といったところで、なんかしっくりこない感じがするのは自分だけでしょうか? でも「窓」というタイトルが持つ視野を広げて世の中を見ていくという熱い作者のメッセージは伝わったような気がします。
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20年位前の本だけれど、登場人物が携帯を持っていないことを除いて今よく起きている事件のような感じがする。自分がうまくいかないのを人のせいにして、親や他人に八つ当たり。
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前作の「鍵」の方が面白かったな。 しかし、犯人の動機は普通の人の感覚で考えると殺人など思いつかないレベル。。。犯人のような考え方をする人に恨まれるようなことがないことを祈る(@_@;)
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聴覚障害者の主人公と、同じ障害をかかえた高校生の男の子の交流。 障害故、理解されなかったり、また理解されないと思いこんだりと、健常である私は心の底から理解できるわけではないのですけど、障害をフィルターにするのは止めようなんて思いました。
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耳の聞こえない女の子が主人公。 少し離れたところで事件がおき、それと主人公たちが徐々にリンクしていく感じがよかった。
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乃南アサ・・・すでに何冊目だろう この人の作品はとっても読みやすく すら〜と入っていける気がする ところで今回の作品 いつもながら人物の描写が細かい 被害者 加害者 この二人が・・・おぉ・・・そうだったのか〜!って展開に 夜のスポーツジム し〜んとして暗くて冷たくて そ...
乃南アサ・・・すでに何冊目だろう この人の作品はとっても読みやすく すら〜と入っていける気がする ところで今回の作品 いつもながら人物の描写が細かい 被害者 加害者 この二人が・・・おぉ・・・そうだったのか〜!って展開に 夜のスポーツジム し〜んとして暗くて冷たくて そんな印象を受けてとっても怖かった
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麻里子が初めて初恋の感情を表す言葉を知って、「私、切なかったんだ」と気づく、ヘレン・ケラーのような場面がとても印象に残っていて好き。 あと直久がかわいかった。恩は痛い。 いろんな伏線を張りながら、あとであっ!と思わせるのがすごい。 とてもおもしろかった。
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