野生の風 の商品レビュー
タイトルと素敵な拍子の印象で、村山さんお得意の恋愛ものではないような展開を想像していましたが、読み始めてみると、そのまんまラブストーリーだったのでひとまず安心。しかし、急展開は後半にやってきました。 祥子に子どもができて、飛鳥に子どもができないというあたりまでは、私の想像ど...
タイトルと素敵な拍子の印象で、村山さんお得意の恋愛ものではないような展開を想像していましたが、読み始めてみると、そのまんまラブストーリーだったのでひとまず安心。しかし、急展開は後半にやってきました。 祥子に子どもができて、飛鳥に子どもができないというあたりまでは、私の想像どおり。しかし、本当のラストはそのあとにやってきました。私には一馬の気持ちが理解できませんが…。 余談。私は海外はイギリスしか行ったことないのですが、少し行ってみないとなあ。アフリカ…ちょっと憧れました。
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やっぱりこの人文章が上手。表現力が豊かで、アフリカの景色だけじゃなく匂いや温度まで感じられる。すごいなあ。 今まで黒の村山と呼ばれた最近の作品しか読んだことがなく、濃厚すぎる物語にお腹いっぱいな感じだったけど、今回のような初期の作品はみんなが言うように雰囲気が違う。こっちのほう...
やっぱりこの人文章が上手。表現力が豊かで、アフリカの景色だけじゃなく匂いや温度まで感じられる。すごいなあ。 今まで黒の村山と呼ばれた最近の作品しか読んだことがなく、濃厚すぎる物語にお腹いっぱいな感じだったけど、今回のような初期の作品はみんなが言うように雰囲気が違う。こっちのほうが読みやすいです☆ とはいえ、ラストは何が何でも、という感じでちょっと無理がある。そこまでしなくても・・・というのが正直な感想。後味はあまりよくなかったです。 と、いうことで☆は厳しめ。
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ときめきの染織家・多岐川飛鳥、野性動物のいのちを撮り続ける藤代一馬。ベルリンの壁崩壊の夜の宿命の出会いから、サバンナの大地にくるまれた官能のひとときへ、そして、慟哭の終局へ。 最終的に一馬にがっかり。 飛鳥もウジウジ。あんまりただった。
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ベルリンの壁の崩壊~アフリカサバンナが舞台。あまりにベタベタな恋愛ネタを景色に盛り込んだ感のストーリーや、メルヘンな会話が多過ぎて、私にはちょっと苦手だった。野生=生殖。風=支えるものまとうもの。
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アフリカは人の帰える所だと良く聞く。日本とアフリカを舞台に繰り広げられるこの物語も同じだ。どうしようもなく惹かれてしまうがどうにもならない思い。というか、どこまでもムカつく男とうじうじとプライドの邪魔する女。一体何が言いたかったのだろう?ハッピーエンドにして欲しいとは言わないが、...
アフリカは人の帰える所だと良く聞く。日本とアフリカを舞台に繰り広げられるこの物語も同じだ。どうしようもなく惹かれてしまうがどうにもならない思い。というか、どこまでもムカつく男とうじうじとプライドの邪魔する女。一体何が言いたかったのだろう?ハッピーエンドにして欲しいとは言わないが、ラストどうしてそうなるかが理解出来なかった。一馬の魅力も色褪せてしまいただの男に成り下がってしまうのが嫌だな…。
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村山さんの作品で唯一好きな本。 主人公のクールな所と、彼の野生の魅力が読んでてドキドキする。 出逢い方も格好いいし。 ラストは納得がいかないけど、理解は出来る。そこで自分本位に走るような男なら人の道として駄目だよね。 私が読む本を以前人に読ませたら「えろい」と言われたんだが、イロのシーンは正直色々な本で読み飽きて、食傷気味なのでとばして読んでたんだよね。すまんかった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
相変わらず読みやすい文体なのが ”村山由佳”の特徴。 ”もう一度デジャヴ”が最悪に近かったので 大丈夫か心配だったが 読んで正解。 面白いではないですか。 アフリカに住む”彼”への想い。 アフリカまで行ってしまう”彼”への想い。 同じ人を好きになってしまった友達への遠慮のわけ。 色々重なって恋が始まり終わる。
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アフリカのサバンナを思い出しながら読んだ。 壮大な自然と絡み合う人間関係が読ませる。 うまくいくようでいて、いかないのが人生なんだなあって、 読後感はちょっと苦い。
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わたしの好きな村山由佳さんの本。 その中でも数年前から読み続けている、私の大好きな本がこれ。 大人の恋愛とともに アフリカの壮大な景色や風、匂いを感じる一冊です。
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2009/94/16読了 村山さんの作品はどうしていつも私の心を 世界に対する渇望をしきりに揺らして掴んで離してくれないのかな 野生に生きる命を、ベルリンの壁が崩れたあの日にあった彼、一馬にあいたいという気持ちを持ち続けた、染色師の飛鳥 アフリカ、ケニアを駆ける命のふれあい 運...
2009/94/16読了 村山さんの作品はどうしていつも私の心を 世界に対する渇望をしきりに揺らして掴んで離してくれないのかな 野生に生きる命を、ベルリンの壁が崩れたあの日にあった彼、一馬にあいたいという気持ちを持ち続けた、染色師の飛鳥 アフリカ、ケニアを駆ける命のふれあい 運命的な出会いが目の前で文字として起こる。 私自身が飛鳥となって、彼女の目から外へ行くと。 村山さんの小説に共通するのは、女性らしさ、自然やその場をすごく美しく、あたかも頭の中にあるように表現すること。 これは、翼に続く物語だと思う
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