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魯山人味道 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2023/10/17

北海道立近代美術館で特別展を開催しているらしい、北大路魯山人。 積読状態だった本書をようやく。 昭和一桁~30年代までの和食の食材を中心にしたエッセイ。話題となる料理は素材を活かしつつ、極めてシンプルである。味の素が一般的になってきたあたりの記述も面白い。 旨い料理の根本は材料...

北海道立近代美術館で特別展を開催しているらしい、北大路魯山人。 積読状態だった本書をようやく。 昭和一桁~30年代までの和食の食材を中心にしたエッセイ。話題となる料理は素材を活かしつつ、極めてシンプルである。味の素が一般的になってきたあたりの記述も面白い。 旨い料理の根本は材料に有。『庖丁の力は四であり、購買の力は六』 その根底に流れる哲学のようなものを感じる一冊。

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2024/02/04

読んでて美味い魯山人の食エッセー。 山椒魚の料理法が書いてあるとは思いもしなかった。 ~目次~ お茶漬けの味/くちこ/すき焼きと鴨料理――洋食雑感―― てんぷらの茶漬け/三州仕立て小蕪汁/味を知るもの鮮し 味覚の美と芸術の美/塩鮭・塩鱒の茶漬け/夏日小味 家庭料理の話/小ざ...

読んでて美味い魯山人の食エッセー。 山椒魚の料理法が書いてあるとは思いもしなかった。 ~目次~ お茶漬けの味/くちこ/すき焼きと鴨料理――洋食雑感―― てんぷらの茶漬け/三州仕立て小蕪汁/味を知るもの鮮し 味覚の美と芸術の美/塩鮭・塩鱒の茶漬け/夏日小味 家庭料理の話/小ざかな干物の味/山椒魚/序に代えて 持ち味を生かす/数の子は音を食うもの/料理する心 料理の妙味/料理の秘訣/料理は道理を料るもの/料理も創作である 料理一夕話/日本料理の要点――新雇いの料理人を前にして―― 昆布とろ/昆布とろの吸い物/明石鯛に優る朝鮮の鯛 東京で自慢の鮑/洗いづくりの世界/洗いづくりの美味さ 洛北深泥池の蓴菜/海にふぐ山にわらび/海苔の茶漬け/猪の味 琥珀揚げ/生き烏賊白味噌漬け/田螺/知らずや肝の美味 筍の美味さは第一席/納豆の茶漬け/美食と人生/美食多産期の腹構え 若狭春鯖のなれずし/若鮎の気品を食う/茶碗蒸し/蝦蟇を食べた話 西園寺公の食道楽/道は次第に狭し/食器は料理のきもの 鮎ははらわた/鮎を食う/鮑の水貝

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2023/06/03

魯山人の食への拘りが、ここまで書かれているとは。魯山人が、終生変わらず追い求めたのは美食であった。美食家・北大路魯山人を語り遺した唯一の味道の本です。

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2023/03/26

多芸多才な魯山人の中でも、最も才を発揮した料理についての随筆集。しかしながら辛口すぎて、これは飯が不味くなるなあ。あとがきにも、孤独な晩年が言及されている。「理を料るのが料理」とあったが、厳しさの加減は料れずか。。納豆茶漬けが美味いとの教えは試したい。

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2021/02/09

北大路魯山人は特に陶芸と料理の分野で 特に知られていると思います。 本書はその魯山人が生前、料理について書いた文章を 編集した本になります。 日本料理に興味がある人や 魯山人という人間に興味がある人には お勧めします。 そのような方は読んでみると面白いでしょう。 本の内容はお...

北大路魯山人は特に陶芸と料理の分野で 特に知られていると思います。 本書はその魯山人が生前、料理について書いた文章を 編集した本になります。 日本料理に興味がある人や 魯山人という人間に興味がある人には お勧めします。 そのような方は読んでみると面白いでしょう。 本の内容はおおよそ前半が各食材の説明、 後半が魯山人の料理への思想となっています。 私は食に興味のない人間です。 ですから前半は興味が持てませんでした。 しかし後半の料理への思想は非常に勉強になり、 興味深く読むことが出来ました。 良くも悪くも独自性の強い文章です。 ここからは私の魯山人に対する想いを 書かせてもらいます。 私は魯山人が本当に好きです。 どこが好きかといえば、その思想です。 本当に私は魯山人と芸術に関する思想が似ています。 魯山人は芸術や料理に関しては 特に師匠というものを持たず、独学で学んだ方です。 そのため魯山人の芸術思想は非常に独自性が強い。 この独自性が私は本当に好きなのです。 魅了されていると言っても良いと思います。 そして魯山人は生前に「独歩」という言葉を 好んで使っていたらしいです。 独歩とは 「1人(独り)で歩む」 という意味だと私は理解しています。 この点も私も同じです。 つまり私の思想は非常に魯山人に近いのです。 ここが私が魯山人が好きな理由なのでしょう。 ※尚、私が読んだのは同じ中公文庫が 1980年に出版した旧版になります。 旧版は303ページで新版よりも 90ページほど少ないです。 ですので、内容も違っているはずです。

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2019/10/20

読んでも、面倒な人だという印象しか浮かばないのだが、高価な食事だけではなくお茶漬けのような食事についても言及しているのは面白かった。やっぱり食事というのは気安いのが一番良い。

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2019/02/11

書店で見かけてなんとなく購入。偏屈ジジイだがおもしろい。若い頃苦労した人とは知らなかった。中盤以降の考え方のところが読み応えがある。   実業家・大倉喜八郎の家の料理がうまいという老女中をこき下ろす話がいい。宴会的な飾る料理を批判し、実質にこだわる。偏屈と言われようとも、自分の感...

書店で見かけてなんとなく購入。偏屈ジジイだがおもしろい。若い頃苦労した人とは知らなかった。中盤以降の考え方のところが読み応えがある。   実業家・大倉喜八郎の家の料理がうまいという老女中をこき下ろす話がいい。宴会的な飾る料理を批判し、実質にこだわる。偏屈と言われようとも、自分の感覚を頼りに人真似でない我が道を進む点は見習いたいと思った。   ・出盛りのさんまより場違いのたいをご馳走と思い込む、卑しい陋習から抜けきらない・・・(p206)   ・好きなものが、はっきり言えないのは嘆かわしい。つまり、味覚に対して無神経・・・(p219)   「器が重要」と「食材が重要」の主張が繰り返し述べられている。でもきれいな器に盛りつけるのは虚飾にならないのか。エンジニアならB級材料でA級を作るのが腕の見せ所と思うが料理は違うのだろうか。

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2016/06/09

20160609読了 足立美術館に掲げてあった魯山人の言葉にひかれて購入(肝心のその言葉を忘れるという失態)。料理人だよね…名前は聞いたことある…程度の認識で読み始める。食に重きを置く人の頭の中を覗く。●料理は「理を料る」●おいしいものが分かる人は食の基準が高いため、旅先で食べる...

20160609読了 足立美術館に掲げてあった魯山人の言葉にひかれて購入(肝心のその言葉を忘れるという失態)。料理人だよね…名前は聞いたことある…程度の認識で読み始める。食に重きを置く人の頭の中を覗く。●料理は「理を料る」●おいしいものが分かる人は食の基準が高いため、旅先で食べる食事や、人にごちそうしてもらう食事など、一般に嬉しい出来事であるはずのことが、そうでなくなってしまうという側面もあるらしい。

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2013/09/04

北大路魯山人(1883-1959)、書家、画家、陶芸家にして、稀代の美食家。本書は、魯山人の食に関するエッセイや講演などを、弟子である編者がまとめたもの。魯山人の食に対する飽くなき追求がこれでもかと述べられている。本人の気難しい印象に比べて、それほど嫌味でなく、むしろ格調高く読み...

北大路魯山人(1883-1959)、書家、画家、陶芸家にして、稀代の美食家。本書は、魯山人の食に関するエッセイや講演などを、弟子である編者がまとめたもの。魯山人の食に対する飽くなき追求がこれでもかと述べられている。本人の気難しい印象に比べて、それほど嫌味でなく、むしろ格調高く読みやすい。 人間国宝級のハイレベルな人なので(しかも国宝認定を断っている)、僕ごときがマネできるわけはないが、印象に残った文章として、 『元来「料理」とは、理を料るということなのだ。「ものの道理を料る」意であって、割烹を指すのではない』(料理の秘訣を問われ、合理性だと答える中で) がある。実験屋としては納得できる説明だと思う。 僕は海原雄山を敬愛しているが、魯山人はその雄山のモデルらしい(設定上は魯山人の孫弟子)。ただ、雄山は最近、孫ができてから好々爺に堕落してしまったが、魯山人は死ぬまで狷介で、親しく付き合う人もいなかったらしい。さすがである。

Posted byブクログ

2013/03/27

時代だなぁと思いつつ。 名前だけはよく知っている魯山人をちょっとかじった気分にさせてもらえた。 それだけでも価値がある。

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