父パードレ・パドローネ の商品レビュー
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著者の自伝的小説。 羊飼いの父親から教育を受ける権利を奪われ、20歳になるまで読み書きもままならぬまで羊飼いとして育った少年・レッダ。お喋りをする友人も居ず、広大な土地、そして容赦ない自然の猛威の中を、絶対的存在である父(=主人)からの教えで生き抜く。 20歳になった年に陸軍に入隊。その時点で小学校卒業の資格しか持っていなかったにも関わらず、手違いで中学校卒業の有資格者が受講できる特別のラジオコース、しかも速修のコースに入れられる。しかしレッダは勉学の喜びに目覚めていた。学友に自らの事情を包み隠さず話し、協力を乞い、それまでは暗号文にしか思えなかった授業内容を驚くべきスピードで吸収。 結果、レッダはコースから落第することなくコースを終える。 その後除隊。実家に戻るも、レッダの父親はレッダが進もうとする道に理解を示さなかった……。 ハイライトは終盤、レッダと父親の対峙。どちらの心情も判るが、何か筋が通っていないもやもやとしたモノが残る。それはレッダという存在が真っ当な道を進んでこなかった後遺症なのかもしれない。
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