夜の子供たち(下) の商品レビュー
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かなり面白かった。ぐいぐい読ませるね。 600年生きたヴラド・ツェペシュ(でも寝たきりになっても死にはしない)の後継者になったケイトの養子のジョシュア。ジョシュアを取り戻すため儀式に潜入するぞと話は展開して行ったけど。面白かったけど。 ケイトがオルーク神父やルチアン、自分の命を差し出しても養子のジョシュアを取り戻したい、というところは若干引いた。またルチアンの作戦、結構ザルでは?爆発だけで、頭を狙撃されても吸血で復活するストリゴイ全員をやっつけられるかな? このお話のドラキュラは遺伝的なもので、旧来のようにドラキュラが噛み付いたらその人もドラキュラ化するわけではない。 つまり、あの孤児院にいたたくさんの病気の赤ん坊も、ストリゴイももう全てヴラドの子孫なのでは?と思っちゃったね。
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最後は白馬に乗った王女様が王子様を助けに来てハッピーエンド。 自分の好みが変わったのか、記憶していたほど面白くなかった。ブックオフ行きの危機。
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やっぱりCDCが出てこないと話が進まないこの手のミステリ。アッサリ物事が進んでハッピーエンド。暇つぶしにはなったし、ルーマニアの歴史に俄然興味が出た。そして神父を落とした主人公の女医に拍手したい。
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チャウシェスク政権崩壊直後のルーマニア。アメリカの視察調査団は劣悪な環境でB型肝炎やエイズが蔓延する孤児院の実態を目の当たりにする。調査報告により派遣されたアメリカCDC(防疫センター)の女医ケイトは孤児たちの治療に尽力するうち、トランシルヴァニアで拾われた一人の男児と出会う。その孤児は何度も瀕死の状態になりながら、その都度輸血によって驚くべき回復を見せる。孤児をジョシュアと名付け養子に迎えたケイトは母国に連れ帰る。最新医療により、ジョシュアの遺伝子にはエイズや癌の画期的治療法の鍵になることがわかった。しかし、ジョシュアは「闇の一族」に取っても特別な存在だった。ケイトとジョシュアに魔の手が伸びる……。 ルーマニア、トランシルヴァニアと言えば無論「ドラキュラ一族」である。つまり吸血鬼テーマの物語なのだが、このテーマの作品に多い「吸血鬼による人間社会への侵略」の恐怖はそれほど描かれていない。あんまり派手な暴れ方もしてないし、どちらかと言えばひっそり生き延びているような感あり。最新医療的?見地から「吸血鬼」のメカニズムについて解釈を試みている(ように読めたんだけど)のは、なかなか楽しめる。 ドラキュラ伝説の“真相”を語るヴラド・ドラキュラ“本人”の回想が挿話として書かれているが、そこからルーマニアという国の複雑な歴史や事情が垣間見える。
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