妖精王の月 の商品レビュー
一言で言うとケルトの妖精ファンタジー。ただ舞台が現代で あり、その現代に普通に妖精の存在を信じている人間が未だ 多くいるというところがミソか。つまり妖精の世界はあちら 側にだけあるのではなくこちら側と重なり合って今でも存在 しているということだ。 大蛇退治の7戦士が集まるところ...
一言で言うとケルトの妖精ファンタジー。ただ舞台が現代で あり、その現代に普通に妖精の存在を信じている人間が未だ 多くいるというところがミソか。つまり妖精の世界はあちら 側にだけあるのではなくこちら側と重なり合って今でも存在 しているということだ。 大蛇退治の7戦士が集まるところはドキドキしたが、それ までの旅程と、揃った後の戦闘と結果には不満が残る。消化 不良の感あり。
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なたの答えがノーでも、彼女の答えはイエスだ。わたしは〈人質の墳墓〉から花嫁を連れていく。フィンダファーを寝袋もろともさらいあげると、妖精王は塚山から去った。タラの丘の〈人質の墳墓〉でキャンプした夜、別の世界にあこがれるいとこ、フィンダファーが妖精王にさらわれる。翌朝からグウェンの...
なたの答えがノーでも、彼女の答えはイエスだ。わたしは〈人質の墳墓〉から花嫁を連れていく。フィンダファーを寝袋もろともさらいあげると、妖精王は塚山から去った。タラの丘の〈人質の墳墓〉でキャンプした夜、別の世界にあこがれるいとこ、フィンダファーが妖精王にさらわれる。翌朝からグウェンのいとこを連れもどす旅がはじまる。妖精たちとの絶妙な出会いに助けられながら。だがケルトのフェアリーランドは、グウェンにとっても魅力ある世界だった。
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アイルランドとカナダに住む従姉妹同士の女の子が妖精の国に近づく。タラの墳墓の中に入った二人は一夜を過ごすが、一人は妖精に付いて行ってしまった。ケルトの妖精の雰囲気がいっぱいのお話。
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ケルト神話をベースにしたファンタジー。妖精王と共に姿を消したいとこを追いかけ、妖精?に導かれつつアイルランドを旅してゆく。児童書。 初読から20年近くたっており、さわりの部分しか覚えていなかったが、ようやく見つけて読むことができた。その頃空色勾玉を読んだ時期でもあったので、なんだ...
ケルト神話をベースにしたファンタジー。妖精王と共に姿を消したいとこを追いかけ、妖精?に導かれつつアイルランドを旅してゆく。児童書。 初読から20年近くたっており、さわりの部分しか覚えていなかったが、ようやく見つけて読むことができた。その頃空色勾玉を読んだ時期でもあったので、なんだか設定が似ているなぁと思いながら読んだ記憶がある。 妖精は美しく率直だが、が気まぐれで残酷。日本でいうと妖怪になるのかも知れないが、日本の妖怪が(座敷わらし等はいるが)不思議で恐ろしいものというイメージがあるのに対し、ケルトでは妖精は隣人でありすぐそばに暮らしていたものなのかも。文化的背景等も考えて見るのも面白い。
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”妖精の世界にとどまって仲間になるか、現実世界を「影」となってさまようか。”(帯のキャッチコピーより) 妖精が登場する本を読みたくて、図書館から借出。 どこか懐かしいわくわく感と、情景描写の言葉が素敵で、いい時間をもらったような気持ち。 最後まで読んでから、冒頭を読むと、新たな切なさが湧いてくる。
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主人公はカナダ人の少女グウェン。 いとこのフィンダファーをアイルランドにたずね、二人でケルトの妖精物語の舞台をめぐる旅行に出かけることになりました。 伝説の洞穴で野宿していると妖精王フィンヴィラがフィンダファーをさらっていき、グウェンはさらわれたいとこを取り返す旅を始めます。 冒険を続けるうちに、フィンダファーが「妖精の女王」として、そして「狩人への生贄」として選ばれたことを知ったグウェン。 運命に立ち向かうため、7人の仲間を集めて最大の敵と対峙します。
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「あなたの好きそうな本」っていわれたんだけど、「そんなことは・・・」と思いながら読んで、だんだん終わりが近づくにつれ、「そうかも・・・」。ええ、結構、こういう話、好きです。妖精って、フェアリーって、おもしろい。アイルランドの妖精はとくにおもしろい。ラスト、フィンヴァラだけかな、過...
「あなたの好きそうな本」っていわれたんだけど、「そんなことは・・・」と思いながら読んで、だんだん終わりが近づくにつれ、「そうかも・・・」。ええ、結構、こういう話、好きです。妖精って、フェアリーって、おもしろい。アイルランドの妖精はとくにおもしろい。ラスト、フィンヴァラだけかな、過去の生贄達もそうだったんじゃないかと私はひそかに思っている。
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ケルト神話が息づき、妖精のファンタジーを想起する―アイルランドは今もそうしたイメージに満ちたところだ。本書では存分にそうした物語を堪能できる。ただ、ここでの妖精は我々(少なくても私)がイメージするそれとは幾分その様相を異にする。つまり、時には亡霊のような存在であるからだ。そして、...
ケルト神話が息づき、妖精のファンタジーを想起する―アイルランドは今もそうしたイメージに満ちたところだ。本書では存分にそうした物語を堪能できる。ただ、ここでの妖精は我々(少なくても私)がイメージするそれとは幾分その様相を異にする。つまり、時には亡霊のような存在であるからだ。そして、個々の土地と深い結びつきを持っている。ここに登場する「クロム・クルアク」は八岐大蛇を思わせるし、聖剣エクスカリバーは十拳剣に相通しそうだ。幾分残念なのは、物語の展開がロールプレイイング風なのとアメリカ(カナダだが)ばりの楽天性か。
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現実世界と妖精界を舞台とした、アイルランドの伝説を元に生まれた物語。煌びやかな妖精界と、偶然にもその世界へ足を踏み入れてしまった少女たちの冒険が描かれている。 シリーズ全作が繋がっているように構成され、更に大きなスケールになっている。 読んでいて手が止まらなかった!この本に出会...
現実世界と妖精界を舞台とした、アイルランドの伝説を元に生まれた物語。煌びやかな妖精界と、偶然にもその世界へ足を踏み入れてしまった少女たちの冒険が描かれている。 シリーズ全作が繋がっているように構成され、更に大きなスケールになっている。 読んでいて手が止まらなかった!この本に出会って、ファンタジーの世界に惚れ込みました。私の人生を変えたと言っても過言では無いほど。是非もっと多くの人に読んでもらいたい!!
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大人向けの外国文学の棚にあったのですが、どうやら児童書のようですね。 主人公は16歳の少女二人。 一人は魔法の残る国アイルランドの美人、フィンダファー。 一人は少し臆病でぽっちゃりしたカナダ人、グウェン。 二人は従姉妹同士であり、共にファンタジーを愛する親友同士でもあります。 ...
大人向けの外国文学の棚にあったのですが、どうやら児童書のようですね。 主人公は16歳の少女二人。 一人は魔法の残る国アイルランドの美人、フィンダファー。 一人は少し臆病でぽっちゃりしたカナダ人、グウェン。 二人は従姉妹同士であり、共にファンタジーを愛する親友同士でもあります。 作中に最初に登場するのがフィンダファーの方なので、てっきりこちらがメインで進むかと思いきや、実際にはあまり自信が無く、控え目で地味な印象のグウェンがメインの主人公でした。 そちらの方が物語は面白くなりますね。やはり地味で自信の無い子がストーリーと一緒に成長していく、と言う方が共感しやすいし、慰められるんですよね。。 ストーリー自体は展開が早く、なかなか感情がついていかないと言うか、ツッコミを入れたくなる部分もあるのですが、登場人物たちが非常に魅力的で、ファンタジーですが、現実に存在するアイルランドを舞台にしていることがとても素敵に感じられました。彼の地では本当に身近な存在なんでしょうね。 もっと人物の心理描写などあれば良かったな、と思いますが。 ファンタジー好きな方は楽しめるんじゃないでしょうか。
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