武士道とエロス の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
時代劇が好きな婦女子の方々に、ぜひ読んでほしい。 煽り文句が凄い。 「男同士の恋こそ武士道の華!」 木下藤吉郎が主君である織田信長の草履を懐に入れて温めるエピソード「あたたかい草履」を読んだ人の感想は、以下の四つに分類されると思う。 ①微笑ましい ②ふーん ③気持ち悪い ④萌え ④の人は即買いだ。日本の男色文化史を解説したこの本を読まずして、腐女子を自認するなかれ!
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何年も前から気になっていた本。ようやく読めた。 江戸時代(たまに明治時代、もしくは戦国時代)の男色の流行、義兄弟の契りなど男性同士の性愛関係を分かりやすく解説。特に強調されていたのは江戸前期まで、男色は女色と並列の単なる性愛行為としてみなされていたということ。それが社会風俗の変化...
何年も前から気になっていた本。ようやく読めた。 江戸時代(たまに明治時代、もしくは戦国時代)の男色の流行、義兄弟の契りなど男性同士の性愛関係を分かりやすく解説。特に強調されていたのは江戸前期まで、男色は女色と並列の単なる性愛行為としてみなされていたということ。それが社会風俗の変化に大きく影響を受けて、人々の男色の捉え方も変化していく。 江戸時代の文献が至るところに引用されており、非常に説得力があった。しかし、この本に(意図的にかもしれないが)大きく欠如しているのは女性の存在について。男同士の絆を追うばかり、どの時代にも必ず存在していた女性を失念していたような気がする。硬派の流行、男色の流行もミニソジーの裏返しということをきちんと書くべきではなかったのだろうか。この世に男と女しかいない以上、男同士の絆には当時の女性のあり方も密接に関わっており、それなくしては語れないのではないか、と感じてしまった。
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日本の男色のエピソードは他の本でも触れたりはするが、それを専門的に扱っている本書は非常に貴重であり、中世に新しい光を注ぎ込んだと思う。 現代人からすると、非常に判りにくい男色の世界を丁寧に解説。 男同士の青春時代のきらめきから、バイセクシャルともとれるバランスのとれた性生活など、...
日本の男色のエピソードは他の本でも触れたりはするが、それを専門的に扱っている本書は非常に貴重であり、中世に新しい光を注ぎ込んだと思う。 現代人からすると、非常に判りにくい男色の世界を丁寧に解説。 男同士の青春時代のきらめきから、バイセクシャルともとれるバランスのとれた性生活など、その幅広さを読むにつけ、昔の日本人は今より自由だったなと感心。 男同士のほのかな想いから、湧き上がってくる性欲まで、人によっていろいろだろうけど、そんな男同士のロマンスもシーンとして知りたいと思いました。 男同士のドラマをストーリー的にもっと解説してくれたら、もっと面白かったのだけどな・・・。 非常に勉強になりました!
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内容は衆道の紹介、といった感じ。 時代は江戸時代初期のものの紹介が多い。 武士たちにとっては、男色は、深い同志的連帯を結ぶための面があったのね。または、集団としての教育的側面もあったらしい。 色々な資料や作品を引用・紹介しているので、 読んでみたい本が増えてよかったです。
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戦国~江戸にかけての男色文化について、資料を挙げながら解説してくれてます。 そうかあ、武家の男色文化が花盛りだったのは、江戸中期までだったんだね。 武士にとって、武勇や男性性や男同士の絆が重要視されなくなると共に、男色も衰えたと。 それと同時に度重なる改革によって、贅沢や風俗業が...
戦国~江戸にかけての男色文化について、資料を挙げながら解説してくれてます。 そうかあ、武家の男色文化が花盛りだったのは、江戸中期までだったんだね。 武士にとって、武勇や男性性や男同士の絆が重要視されなくなると共に、男色も衰えたと。 それと同時に度重なる改革によって、贅沢や風俗業が禁じられてったっていう理由もあるわけだわね。 なるほど、縮小してしまうはずだ。 BLが書けるならば、ぜひネタにしたいおもろい話が満載でしたw
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戦国時代から江戸(一部は明治・大正)時代にかけての、「男色」文化を詳述したもの。性的嗜好としての男色を超え、「子弟の教育」「連帯感や絆の醸成」といった役割を担った慣習・社会的制度としての役割を認めています。なかなか抵抗感はありますが、興味深い内容です。 一方で紙幅の関係でしょう...
戦国時代から江戸(一部は明治・大正)時代にかけての、「男色」文化を詳述したもの。性的嗜好としての男色を超え、「子弟の教育」「連帯感や絆の醸成」といった役割を担った慣習・社会的制度としての役割を認めています。なかなか抵抗感はありますが、興味深い内容です。 一方で紙幅の関係でしょうが、「なぜ男色が(近代において)否定的にみられるようになったか」についてはあまり触れられていませんでした。「支配階級である武士の官僚化」に始まり、「近代資本主義化の過程における個人の画一化要求」などに言及してはいますが、ひとつの文化が短期間で消滅してしまうのは、特定の価値観の強制による「抹殺」の意図があるように思います。
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江戸時代を中心に、中世から近世の男性同士の恋について書かれている。 「女性と恋するくらいなら、むしろ同性と」という当時の男性たちの考え方に驚かされた。
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[ 内容 ] 男どうしの恋の道、衆道は“武士道の華”。 美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。 江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。 武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。 [ 目次 ] 第1章 忘れられた敵討 第2章 君と私 第3章 恋する男たち 第4章 義...
[ 内容 ] 男どうしの恋の道、衆道は“武士道の華”。 美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。 江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。 武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。 [ 目次 ] 第1章 忘れられた敵討 第2章 君と私 第3章 恋する男たち 第4章 義兄弟の契り 第5章 ヒゲと前髪 第6章 男振 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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「男同士の~」と帯に書いてありますが・・・ それが目当てじゃありません。 日本の少年愛、衆道、武士道、男色をまず知るには読みやすくてよい。 引用元がどこかよくわからないもの、事実と確認されていないもの、推測もあるので注意が必要だと感じた。
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腐女子という単語がある。 彼女らの読む、BL小説やマンガは男性同士が恋愛するのが当たり前の世界である。簡単にいえば「一億総ホモの世界」。 BLを読むと「そんなのあるわけないじゃないか」と思うんだけど……「武士道とエロス」を読むと「もしかして、腐女子にとって夢のような世界が...
腐女子という単語がある。 彼女らの読む、BL小説やマンガは男性同士が恋愛するのが当たり前の世界である。簡単にいえば「一億総ホモの世界」。 BLを読むと「そんなのあるわけないじゃないか」と思うんだけど……「武士道とエロス」を読むと「もしかして、腐女子にとって夢のような世界が、過去にはあったか!?」とどきどきしてしまう。そんな一冊である。 当たり前だが、リアルな衆道は、少女漫画的ではない。 男らしく、渋い。そしていろいろと血なまぐさく大変そうだ。 この時代に男に生まれていたら、本当に大変だと思います。
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