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遺伝子の川 の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2012/02/12

1 ディジタル・リバー 2 全アフリカとその子 3 ひそかに改良をなせ 4 神の効用関数 5 自己複製爆弾

Posted byブクログ

2010/12/18

原題はRiver Out Of Edenということで、遺伝子は時を流れる川のように、古代から現代にいたるまで途切れることなく継承されてきたという比喩です。この川はどんな川かという話です。 1)この川はアナログでなくデジタルです。DNAはデジタル信号として完全にコピー可能で、子孫に...

原題はRiver Out Of Edenということで、遺伝子は時を流れる川のように、古代から現代にいたるまで途切れることなく継承されてきたという比喩です。この川はどんな川かという話です。 1)この川はアナログでなくデジタルです。DNAはデジタル信号として完全にコピー可能で、子孫に受け継がれます(突然変異を除いては) 2)遺伝子の川をさかのぼっていけば(生き残っている生物のDNAを調べて統計学的な解析をすると)我々の祖先のことが分かります。ここでサルとヒトが、あるいは脊椎動物と非脊椎動物が分化した点というのは別に特別な点ではないと主張しています(この主張には議論があります)。 3)進化はジョジョにしか進みません。小さな進化の積み重ねで高い機能をもつ器官ができることを眼を例に説明しています。これらはみな突然変異と自然選択で説明できるのです。 4)生物のふるまいをじっくり観察すると「創造主」(いるとしたら)の設計プランが見えてくるはずです。全知全能の方が創ったと考えると変に思えることがイーッパイあるといいます。ヘンテコな生物の性質をいくつか紹介して、それらが進化論なら矛盾なく説明できることを示します。 ドーキンスの書いたものなかでは一番平易で手軽に読める進化論入門書らしいですので、進化論について興味があるけれど時間がない人は読んでみたらどうでしょう。

Posted byブクログ

2009/10/04

『利己的な遺伝子』を読んだ時と比べると知的興奮は少ない。 95年出版だけど現在のバイオインフォマティックスを思い起こさせる記述もある。 「DNAの特徴は現代のエンジニアの能力にひけをとらない正確さでコピーされる」とあるが、現在のエンジニアの能力も及ばない正確さ、という方が正しいよ...

『利己的な遺伝子』を読んだ時と比べると知的興奮は少ない。 95年出版だけど現在のバイオインフォマティックスを思い起こさせる記述もある。 「DNAの特徴は現代のエンジニアの能力にひけをとらない正確さでコピーされる」とあるが、現在のエンジニアの能力も及ばない正確さ、という方が正しいように思う。 「遺伝子の機械語は奇妙なほどコンピュータ言語に似ている。専門用語を別にすると、分子生物学の学術誌のページはコンピュータ・エンジニアリングのそれと置き換えることもできそうなほどだ」 「われわれ―ということは生きているものすべて―は、プログラミングを行ったディジタル・データベースを増殖させるようプログラムされた生存機械なのである」 「人間の文化は純粋に新しい複製爆弾を育ててきたのであり、それは文化の川の中で増殖したり自然淘汰される新種の自己複製する存在―『利己的な遺伝子』のなかで、私はそれをミームと名づけた―がつまっている。いまや、脳/文化という条件を先に設定して離陸できるようになった遺伝子爆弾と並行して、ミーム爆弾が離陸しようとしているのかもしれない」

Posted byブクログ

2009/10/04

自分たちは本当に遺伝子の乗り物なのか、世代を超えて流れ続ける遺伝子の川をたどりながら、自然淘汰と生命の謎に迫る。

Posted byブクログ