夏姫春秋(上) の商品レビュー
壮大なスケールの中で…
壮大なスケールの中で戦う男とその時代の女性の哀しさ。歴史小説の力強さと一人の女性を取り巻く風を感じる様な幻想的な一冊。
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「夏姫春秋」というタ…
「夏姫春秋」というタイトルですが、夏姫よりも、男性たちのほうが目立っている気がします。荘王など特に目立って感じました。春秋時代の知識があるのと無いのとでは、感じる面白みが全く違うと思います。
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兄に異常なまでの愛を…
兄に異常なまでの愛を受けて育った夏姫。世にも稀な美しい女になった彼女は、政略結婚により安定した生活を送ると思いきや、男達の策謀に巻き込まれ、流されていく。
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春秋時代の「妖花」と…
春秋時代の「妖花」ともゆうべき夏姫。上巻は、彼女が兄と密通し、それが父親の危惧となり、他国へ嫁ぐのですが、そこからラスト部分になるまでほとんど彼女は登場しません。むしろ微妙な均衡状態にある国同士の攻防という部分がメインであるようです。最後らへんで夏姫が登場するのですが、すでに24...
春秋時代の「妖花」ともゆうべき夏姫。上巻は、彼女が兄と密通し、それが父親の危惧となり、他国へ嫁ぐのですが、そこからラスト部分になるまでほとんど彼女は登場しません。むしろ微妙な均衡状態にある国同士の攻防という部分がメインであるようです。最後らへんで夏姫が登場するのですが、すでに24歳になってしまってますし・・・。
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絶世の美女、夏姫の生…
絶世の美女、夏姫の生涯は?中国歴史小説の傑作です。直木賞受賞作。
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古代中国・春秋時代に生きた夏姫と呼ばれた姫の物語。 絶世の美女であり、夏姫を手に入れたものは次々と滅んでいった。 それ故に希代の悪女とも言われているようですが、 妖艶な美しさが男たちを狂わせていったのでしょう。 かなり色っぽい場面も描かれていますが、 夏姫自...
古代中国・春秋時代に生きた夏姫と呼ばれた姫の物語。 絶世の美女であり、夏姫を手に入れたものは次々と滅んでいった。 それ故に希代の悪女とも言われているようですが、 妖艶な美しさが男たちを狂わせていったのでしょう。 かなり色っぽい場面も描かれていますが、 夏姫自身の物語と言うよりも、 夏姫を取り巻く男たちの物語と言った感じです。 国と国の覇を争う心理戦。 読んでいて非常にわくわくしてきます。
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1995年発行、講談社の文庫本。この巻では主人公周辺よりも国際関係の記述が主。歴史の国際関係は戦争の記述。春秋左氏伝を見ているとこの後の戦国時代の権謀術数とはかなり違う世界。氏族が違うのは民族が異なるようなイメージ、というのは納得がいくようないかないような。結構、亡命とかした大夫...
1995年発行、講談社の文庫本。この巻では主人公周辺よりも国際関係の記述が主。歴史の国際関係は戦争の記述。春秋左氏伝を見ているとこの後の戦国時代の権謀術数とはかなり違う世界。氏族が違うのは民族が異なるようなイメージ、というのは納得がいくようないかないような。結構、亡命とかした大夫とかが徴用されるパターンもあるし、戦国では他国に遊説する人とかが増えて秦の統一以前からまとまりつつあるようにも感じる。とはいえ戦国(と楚漢戦争)では穴埋めでウン万人を殺したとかあるから別民族の意識は大きかったのかも。 1991年4月海越出版社より刊行されたものの文庫化。
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<上下巻を通してのレビュー> 中原の小国鄭は、超大国晋と楚との間で、絶えず翻弄されていた。 鄭宮室の絶世の美少女夏姫は、兄の妖艶な恋人であったが、孤立を恐れた鄭公によって、陳の公族に嫁がされた。 「力」が全てを制した争乱の世、妖しい美女夏姫を渇望した男たちは次々と・・・・・ ...
<上下巻を通してのレビュー> 中原の小国鄭は、超大国晋と楚との間で、絶えず翻弄されていた。 鄭宮室の絶世の美少女夏姫は、兄の妖艶な恋人であったが、孤立を恐れた鄭公によって、陳の公族に嫁がされた。 「力」が全てを制した争乱の世、妖しい美女夏姫を渇望した男たちは次々と・・・・・ 夏姫という春秋時代を通じて西施と並び称される美女を通して、その時代の様々な国の様子や君臣のあり方などが描かれています。夏姫には嫌いを通り越して怒りの感情さえ抱いてしまう・・・・・子の子南は辛かったでしょうね。それ以上に夏姫も過酷な運命に翻弄されて辛かったのでしょうが、どこをどう探っても好きになれる要素がないのです。(途中から夏姫を無視して読みました) 覇権は斉の桓公から晋の文公へ、そして楚の荘王へと移行してゆくなかで、どれだけの策略がめぐらされ、どれだけの血が流されたんだろうかと真剣に考えてしまいます。 優れた君のもとには優れた臣がいる。愚劣な君のもとには愚劣な臣がいる。 どの時代でも力のない小国はつらいものですが、鄭と陳の2つの国だけはどういう事情があろうと好きになれません。 話の流れは好きなのですが、夏姫が好きになれないので・・・・・
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春秋時代の中国。鄭・楚・晋…夷は最初は近親相姦ヤローでとんでもない奴だと思っていたが、王としては少しましだったところが意外。
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あらすじを書くと夏姫は傾国の美女という印象だが、むしろ人形のように強い意志を持たず、運命に流されて行く女性として描かれる。 題は夏姫春秋だが、主人公はそれを取り巻く男達であり、魅力的な男が出てこない前半はさほどでは無い 。終盤、物語は一気に盛り上がり面白くなる。それは楚王と最...
あらすじを書くと夏姫は傾国の美女という印象だが、むしろ人形のように強い意志を持たず、運命に流されて行く女性として描かれる。 題は夏姫春秋だが、主人公はそれを取り巻く男達であり、魅力的な男が出てこない前半はさほどでは無い 。終盤、物語は一気に盛り上がり面白くなる。それは楚王と最後に夏姫を救うことになる巫臣のキャラクターによるところが大きい。 しかし、ちょっと詰め込みすぎです。次々に現れる登場人物(それが又、色んな名前をもっている)。本筋から外れるようなエピソード。 どんどん変化する登場人物の気持ち。もう少し枝葉を刈り込んだら、もっと面白い話になったと思います
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