螺子式少年 の商品レビュー
この人、最初の導入間違えると、印象かなり変わってくる。私は処女作の『少年アリス』から入ったが、近年の著書から読んだ人は、どういった感想を持っているんだろう。
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こういうおもちゃ箱やら岩石標本やらを一緒くたにひっくり返したみたいな世界観が好きでたまらない。模造だと分かっていても息を止めたまま見入ってしまいたくなる極彩色のそれ。 長野作品の魅力の一端とは即ち、彼女の持つ「少年」という種族に対する美学。未分化で人間的な生身の体を持たない者たち...
こういうおもちゃ箱やら岩石標本やらを一緒くたにひっくり返したみたいな世界観が好きでたまらない。模造だと分かっていても息を止めたまま見入ってしまいたくなる極彩色のそれ。 長野作品の魅力の一端とは即ち、彼女の持つ「少年」という種族に対する美学。未分化で人間的な生身の体を持たない者たちへの無上の愛であり憧憬であり賛美は、長野少年たちに与えられた名前に具象化されているように思われる。彼らの名前リストとかあったら一日眺めていたいくらいだ。今作の『葡萄丸』は大ヒットだった。素敵過ぎる。
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物だけではなく、人物までレプリカとして作ってしまう世界。自分のレプリカが自分の知らない所で活動してたらどうしますか?結局、誰が本物だったのか・・・?
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面白かったー!なんでこう、長野さんの書く少年たちは可愛いかな!百合彦も野茨も葡萄丸もみーんなかわいい!!!話の方は、誰が誰だか分からない怖さがあった。
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装画:長瀬典子 装丁:泉沢光雄 “「ほんとうの存在とは何か」を求めて繰り広げられる、傑作サスペンス・ファンタジー” 長野さんのおはなしはいつも、生と死、そしてアイデンティティの問題を描いていると云って良いと思います。 それを、少年や近未来、小宇宙的象徴を使って描き出そうとしてい...
装画:長瀬典子 装丁:泉沢光雄 “「ほんとうの存在とは何か」を求めて繰り広げられる、傑作サスペンス・ファンタジー” 長野さんのおはなしはいつも、生と死、そしてアイデンティティの問題を描いていると云って良いと思います。 それを、少年や近未来、小宇宙的象徴を使って描き出そうとしているように思います。 (文庫版)
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