1,800円以上の注文で送料無料

三島由紀夫のエッセイ(3) の商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

外国へ旅行に行った際…

外国へ旅行に行った際、三島は何を見、何を感じたのか。読みやすいエッセイ集です。

文庫OFF

2024/10/23

ちくま文庫 三島由紀夫 外遊日記 新聞や雑誌に書いた軽妙な旅エッセイ この本で「世界旅行は 美の氾濫であり、世界に美しくないものは一つもない」と 語った著者 と 割腹自決した著者が 結びつかない 旅の地の美しさを示す表現力が豊富な点は、大作家であることを認識させる 「...

ちくま文庫 三島由紀夫 外遊日記 新聞や雑誌に書いた軽妙な旅エッセイ この本で「世界旅行は 美の氾濫であり、世界に美しくないものは一つもない」と 語った著者 と 割腹自決した著者が 結びつかない 旅の地の美しさを示す表現力が豊富な点は、大作家であることを認識させる 「救いようがないほど退廃した」冬のヴェニス 「私はフラメンコの最も美しい瞬間を発見した」 「汚らしさも含めて、言うに言われず美しい」インドのボンベイ 「頽廃とエネルギーが結合した町」ニューヨーク 「リオデジャネイロは、夢かと思うばかりに美しい都心である」 「プエルトリコの貧困〜何かしら高貴なものがある〜自然との親和があるから」 「ローマは欧州旅行をする日本人の関門〜別離の情緒のためにこの町は美しい」 「北米合衆国はすべて美しい〜商業主義が支配しているのに、売笑的や美がない」 「私は英国の海を見たいと思った〜海は鏡のようなもの〜一つの国家をとりかこむ海はその国家の魂を正確に映し出す」 旅についての名言「旅には、実景そのものの美しさに加え、古典の夢や 伝統の幻や 生活の思い出など、観念的な準備がいるのであって、それらの観念のヴェールをとおして見たとき、はじめて風景は完全になる」

Posted byブクログ

2013/08/02

タイトル通り、外国についてのエッセイ。 芝居や名所について書かれてはいるが、異国の情景描写が短編小説のようで素晴らしい。三島由紀夫の情景描写、特に陰影の描写は天才的だと思っているが、こちらのエッセイはその情景描写が堪能出来る。

Posted byブクログ

2011/04/09

昭和32年、アメリカ、メキシコ、ドミニカ、ハイチ、スペイン、ローマ、ギリシャを訪れた際の紀行文。 NYではミュージカルを鑑賞。プログラムに筋などは載っていなかったことから、紹介する筋にもところどころ間違いがあるだろう・・としながらも、しっかりとミュージカル解説になっているところ...

昭和32年、アメリカ、メキシコ、ドミニカ、ハイチ、スペイン、ローマ、ギリシャを訪れた際の紀行文。 NYではミュージカルを鑑賞。プログラムに筋などは載っていなかったことから、紹介する筋にもところどころ間違いがあるだろう・・としながらも、しっかりとミュージカル解説になっているところは流石。 今とは全く時代が違うが、1957年の比較文化論は、全く色褪せずに説得力がある。

Posted byブクログ