旅人の木 の商品レビュー
読み終わった後、しば…
読み終わった後、しばらく呆然としてしまうくらい衝撃を受けた作品。答えの出ない疑問や、理解し難い主張をぶつけられたような気になります。
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不思議な感じの物語。…
不思議な感じの物語。辻さんの作品は初めてでしたがホントにおもしろかったです。
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何となく、はっきりし…
何となく、はっきりしないような、あいまいな、でもそのあいまいさがいい感じでした。読んでいる間も読み終わった後も、なんかぼーぜんとしていました。
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喉がカラカラに渇く、…
喉がカラカラに渇く、この本を読むとなぜかそんな気分になります。ドライな感じです。
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9歳も離れた兄を、子…
9歳も離れた兄を、子供の頃から追いかけていた男のストーリー。何を考えているのか分からない兄…なんか、重い話だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「旅人の木」、マダガスカル島の原産で、葉に水を貯えている木だそうです。辻仁成さん、初めてでもあるようで、2~3冊目でもあるようで。芥川賞作家ですね。「旅人の木」、1995.6発行。両親の急死にも顔を見せず、行方不明の9歳年上の兄を探す弟の物語。兄の恋人、友達などから兄の生き方などを聞き、兄の恋人と恋人になり・・・。芥川龍之介の作品はわかりやすいし、テーマもはっきり伝わってきますが、芥川賞作家の作品は読みにくくテーマもわからない作品が多いと感じました。人間の内面を描いているということはわかりますが・・・。
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詩人の俵万智さんが最後の解説で実に的を得ている事を言われている。 「兄を探す旅は、つまり僕が、自分自身を探す旅なのだ、と思う。(中略)自分とは何か、というシンプルで深い問いかけに身を委ねて、私はこの小説を味わった。」 昔、僕自身も弟と話をしている時、恥ずかしい話ではあるが、「こ...
詩人の俵万智さんが最後の解説で実に的を得ている事を言われている。 「兄を探す旅は、つまり僕が、自分自身を探す旅なのだ、と思う。(中略)自分とは何か、というシンプルで深い問いかけに身を委ねて、私はこの小説を味わった。」 昔、僕自身も弟と話をしている時、恥ずかしい話ではあるが、「こういう人間にならないとなぁ」とよく関心し、影響を受けたことがある。
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自分は誰かに強く憧れたり目指したりする人はいない。けれどこの主人公の兄に対する憧憬とそれに付随する嫉妬や喜び独占欲は覚えがあった。 誰かに強く憧れその人を追いかけることは、ある意味何も考えずその人を神格化して従っていればいい宗教のような生き方になる。しかしその人を失った時に生きて...
自分は誰かに強く憧れたり目指したりする人はいない。けれどこの主人公の兄に対する憧憬とそれに付随する嫉妬や喜び独占欲は覚えがあった。 誰かに強く憧れその人を追いかけることは、ある意味何も考えずその人を神格化して従っていればいい宗教のような生き方になる。しかしその人を失った時に生きていく道しるべは見つかるのか。 また兄やヤスダが落ちこぼれであり下界のリズムでは生きていけないという言葉が自分には救いだった。自分もまた落ちこぼれで他の奴らのリズムでは生きていけないから苦しんでいるのかもしれない。 辻仁成の中ではかなり読みやすい短編。
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こういう兄みたいな、どこかおかしくて、ミステリアスで、つかみ所もないのにモテる人って、現実にもいますよね。 主人公は弟だけど、中心は兄で、登場人物はみんなそれを軸に回っていた。
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両親の死がきっかけで 主人公が中学生ぐらいの頃から行方不明な 九つ年の離れた兄を探す話。 最後、殴られて快感を感じるなよ主人公。 兄の観察者としての人生を歩んできた主人公。 そこに自分の人生このままじゃ駄目だ! みたいな事を感じて心の葛藤でもするかと思いきや。最後殴...
両親の死がきっかけで 主人公が中学生ぐらいの頃から行方不明な 九つ年の離れた兄を探す話。 最後、殴られて快感を感じるなよ主人公。 兄の観察者としての人生を歩んできた主人公。 そこに自分の人生このままじゃ駄目だ! みたいな事を感じて心の葛藤でもするかと思いきや。最後殴られて快感感じて終わりですか。 薄い本が読みたかった、梅の花が咲く季節。
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