日本を思ふ の商品レビュー
日本が戦後辿ってきた…
日本が戦後辿ってきた繁栄のうらで失ったものたち、それを福田恒存は忘れなかった。そしてそれを旧仮名遣いの美文でつづったのがこの本。今読むと、単なる近代文明批判ではなく、しっかりと日本という土地に根付いた論考であることがわかる。
文庫OFF
日本の文化や思想、憲法について著者の考えや見方を披歴した一冊。 進歩主義、革新主義というのは、社会を進歩させようというよりも、「社会を進歩させまいとする方策を阻止しようとする思想的態度」であり、前向きな名前でありながら、批評的、否定的、消極的で後ろ向きの性格を持つとする。 現在だ...
日本の文化や思想、憲法について著者の考えや見方を披歴した一冊。 進歩主義、革新主義というのは、社会を進歩させようというよりも、「社会を進歩させまいとする方策を阻止しようとする思想的態度」であり、前向きな名前でありながら、批評的、否定的、消極的で後ろ向きの性格を持つとする。 現在だと所謂左派がこれに当たるのだろうけど、彼らが妙に攻撃的な理由がこれでわかった気がする。 また、憲法について、それが極めて不自然な文であることから、それが英文和訳の証明であるとし、その証拠を列挙する。 また、日本を独自の思想がない後進国の中の先進国と位置付ける。民主主義にしても立憲君主制といった政治体制にしても、皆海外でそれなりに上手くいったものを取り入れただけで、成功は予見されていた。 けれど時代が下るにつれて、民主主義だけでは駄目になってきた。そこで本当に物を考えることが必要だと提起。 そのために、きっと静止が必要なのだと考える。「精神がときに静止するのではない──ぼくたちが静止するときに登場するものが精神なのである」から。 核については、発明されてしまったものは破棄し得ない、この悪魔を飼い慣らすしかないといった話も興味深かった。
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2009/10/10図書館で借りる 2009/10/16あまり読まずに返却 日本近代化にまつわる諸問題 日本および日本人: 日本人の思想的態度: 近代の宿命: 日本現代の諸問題 平和論に対する疑問: 進歩主義の自己欺瞞: 平和の理念: 自由と平和: 当用憲法論: 偽善と感傷の...
2009/10/10図書館で借りる 2009/10/16あまり読まずに返却 日本近代化にまつわる諸問題 日本および日本人: 日本人の思想的態度: 近代の宿命: 日本現代の諸問題 平和論に対する疑問: 進歩主義の自己欺瞞: 平和の理念: 自由と平和: 当用憲法論: 偽善と感傷の国: 文化とは何か: 紀元節について: 解説:佐伯彰一
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