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魔女の鉄鎚 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2021/11/29

さっと読み終えられる本ではなくて、じっくりと味わうという種類の書物。 離婚したビアトリスは外科医の父と二人暮らし。 父が昔から懇意にしているイタリアの古書商が訪ねて来る。父親は一冊の本を古書商の前に差し出し、意見を求めます。 その本は父が診た患者が、主治医の古書蒐集の趣味を知り...

さっと読み終えられる本ではなくて、じっくりと味わうという種類の書物。 離婚したビアトリスは外科医の父と二人暮らし。 父が昔から懇意にしているイタリアの古書商が訪ねて来る。父親は一冊の本を古書商の前に差し出し、意見を求めます。 その本は父が診た患者が、主治医の古書蒐集の趣味を知り、お礼にと送ってきたもので魔法書と呼ばれる本だった。 古書商は詳細は語らず、何か隠したまま立ち去ってしまう。 翌日、ビアトリスが帰宅すると、父親は無惨な死体になっていた。 父親の死と魔法書がなんらかの繋がりがあると確信した娘は、魔法書のことを別れた夫と一緒に調べはじめ、だんだん核心に近づいていく。 ラストは、個人的にはちょっと残念な結末という印象。 タイトルになっている『魔女の鉄槌』=『マレウス・マレフィカールム』という書物は実在するもので、原典は15世紀の魔女裁判の手引書。

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2021/03/05

父が殺された。そして父の蔵書にあった15世紀魔女裁判の実践書「魔女の鉄槌」が消えていた。始まりからキナ臭いですねえ。犯人探しを始めるビアトリスに襲いかかる数々の…。教会、バチカン、カルト教団…。やがて驚愕の真実が明らかになる!この小説は問題小説と話題になったそうだがこの魔女裁判実...

父が殺された。そして父の蔵書にあった15世紀魔女裁判の実践書「魔女の鉄槌」が消えていた。始まりからキナ臭いですねえ。犯人探しを始めるビアトリスに襲いかかる数々の…。教会、バチカン、カルト教団…。やがて驚愕の真実が明らかになる!この小説は問題小説と話題になったそうだがこの魔女裁判実践書「魔女の鉄槌」は存在するし登場人物の多くは実在の人物らしい。そう思って読むと確かに怖い!

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2018/03/12

キリスト教の闇を描いています。 恐いですねえ・・・本当にあったら恐いですねえ 思いっきり苦しむ毒・・誰が経験して決めているんでしょう。 神は死んだ・・・世にでるのは現実と魔術でありました。

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2011/09/12

「女性意識」をテーマにしたミステリー。 アメリカのフェミニストによる極右保守主義バッシング小説…というと言い過ぎでしょうが、そんな要素もあり。 感情移入しづらい登場人物ばっかりの上、終盤の事件の解決方法とかが微妙。説得力に欠けるような。

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2009/10/04

稀覯本コレクターだった父が殺された。 なくなったものはただ一つ、以前治療した患者からお礼に送られた『魔法書』だけ。 それを手がかりに、犯人を探し出そうとする娘のビアトリスだったが、そこには強大な秘密結社が存在していた……! 稀覯本ってことで楽しみにして読んだんだけど、どうにも、...

稀覯本コレクターだった父が殺された。 なくなったものはただ一つ、以前治療した患者からお礼に送られた『魔法書』だけ。 それを手がかりに、犯人を探し出そうとする娘のビアトリスだったが、そこには強大な秘密結社が存在していた……! 稀覯本ってことで楽しみにして読んだんだけど、どうにも、フェミニズムの押し付けが強い印象。 俺が男だからかもしれないけど。 題名でぴんときた人もいるかもしれないけど、『魔女の鉄槌』っていうのは、中世に実在した魔女裁判のための法律書。 作品の中でも、400年前の本だけども、現代でも男は女をこう見てるって台詞が何度も出てくる。 この小説自体も、小説と言うオブラートに包んでいるものの、男はこう、女はこう、という意見がずっと繰り返されていて、正直疲れた。 女性が読んだら意見が違うかもしれないけどね。

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