愛をひっかけるための釘 の商品レビュー
面白いというのではな…
面白いというのではなく、何か考えるものがあったエッセイ。
文庫OFF
終わりに近づくにつれて「千利休がレフェリーのリング内」での比較的作法を突き破らないような勝負にかかってる気がして、それで最後またも綺麗に収められちゃった気がして、悔しありがたい気持ちになった。すごく良かったです。
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「サヨナラにサヨナラ」より 人間の実相は刻々と変わっていく。無限分の一秒後には、無限分の一だけ愛情が冷めているかもしれない。だから肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中に抱きしめていることだ。ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくことだ。二本の腕はそのためにあるのであ...
「サヨナラにサヨナラ」より 人間の実相は刻々と変わっていく。無限分の一秒後には、無限分の一だけ愛情が冷めているかもしれない。だから肝心なのは、想う相手をいつでも腕の中に抱きしめていることだ。ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくことだ。二本の腕はそのためにあるのであって、決して遠くからサヨナラの手をふるためにあるのではない。 中島らもさんワールドにぐんぐん引き込まれて行く。この人の頭の中は面白いなぁ
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ああ、らもさんだ。 2ページから長いものでも数ページ。 場末路地裏コップ酒から、業界話、花鳥風月、科学に芸術。 そのどこにもらもさんがいて、「へえ~」とか「ええー!そうなん?」とか「まあねえ…」とか、そんなボタンがあったら押したくなる話ばかり。 話好きな人たちならこのどれか一編を...
ああ、らもさんだ。 2ページから長いものでも数ページ。 場末路地裏コップ酒から、業界話、花鳥風月、科学に芸術。 そのどこにもらもさんがいて、「へえ~」とか「ええー!そうなん?」とか「まあねえ…」とか、そんなボタンがあったら押したくなる話ばかり。 話好きな人たちならこのどれか一編を肴に「自分なら」とまた盛り上がるんじゃないだろうか。 らもさんの面白さ、忘れてた。 ほかのらもさんも探そう! シャバシャバの液でしばらくするとヘナヘナにしぼんでしまうたこ焼き。 今もどこかで売ってそう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中島らもといえば、アル中&ヤク中(といっても風邪薬のブロン液)で、冴えない晩年とのイメージ強ですが、味のある文章を書かれるお方。本著は茶道誌に連載されていたエッセイで、内容的にはとりとめもない話が多いですが、タイトルからして味がありますね。タイトル買いです。
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CFが自己完結してしまっていると、一度見たときは面白くても2回、3回と見ることができない。だからコントとして成立しているものはCFとしては失格なのである(P20)は、目から鱗。 20年から30年のサイクルで何故不良どもが現れるのか。それは、連中が自分たちがかつて叩き壊した権威その...
CFが自己完結してしまっていると、一度見たときは面白くても2回、3回と見ることができない。だからコントとして成立しているものはCFとしては失格なのである(P20)は、目から鱗。 20年から30年のサイクルで何故不良どもが現れるのか。それは、連中が自分たちがかつて叩き壊した権威そのものになり、力と金がそこに集中するにしたがって豚にような悪臭を漂わせ始め、自分たちが養い育てた息子たちの世代によって引導を渡されるからである(P35)は示唆に富んだ指摘だと思う。
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久々にこの人の書いた本を読みました。 当たり前の事だけれど、やはり独特です。アルコール中毒になったり、合法ドラッグに手を出したりする破天荒な人だけあって、物を見る角度が独特です。 いやー、色んな人がいて色んな物の見方があります。
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読み損ねていたものを古本で購入。 文章が綺麗で、時に、いや常にロマンチストである、ホワイトらもの良書。 不思議なことに内容のほとんどを知っていた。 エッセイの内容が他の作品とかぶっているのか?
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ぴたりと寄りそって、完全に同じ瞬間を一緒に生きていくこと。二本の腕はそのため。サヨナラにサヨナラ、いい。雑賀氏だんけ。
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らもさん36歳のエッセイ。ちょっぴりセンチメント、そしてキュートでシニカル。好きな人の子供時代の話を聞くような甘酸っぱさ。 愛をひっかけるための釘、愛をひっかけるための釘。呪文を唱えるのだ。
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