見知らぬ顔 の商品レビュー
いったい自分は、どんな価値観を持ち、どう生きてきたのか。 野心家の嫌なやつだったのか…。 悶々としながらも、事件とそして自分という人間との2つの謎に向かう。 この、ちょっとしたにが味を感じる主人公モンクがなかなかいい。 また毅然と生きるヘスターも魅力的で、この物語とモンクという人...
いったい自分は、どんな価値観を持ち、どう生きてきたのか。 野心家の嫌なやつだったのか…。 悶々としながらも、事件とそして自分という人間との2つの謎に向かう。 この、ちょっとしたにが味を感じる主人公モンクがなかなかいい。 また毅然と生きるヘスターも魅力的で、この物語とモンクという人物とのアクセントになっている気がした。顔を上げて上向き気味に歩いてそ!(笑) 当時の階級社会に対する皮肉を全面に、二兎を追う警部の物語。 気軽に楽しめました。
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アン・ペリーの19世紀末もの。 ウィリアム・モンクのシリーズ。 ブクログを始める前に読んだようで、登録してなかったので、再読。 時代色たっぷりで、読ませます☆ 病院で目覚めたとき、自分の顔さえ覚えていなかった‥ ウィリアム・モンクは事故に遭い、記憶を失っていたのだ。 首都警察の...
アン・ペリーの19世紀末もの。 ウィリアム・モンクのシリーズ。 ブクログを始める前に読んだようで、登録してなかったので、再読。 時代色たっぷりで、読ませます☆ 病院で目覚めたとき、自分の顔さえ覚えていなかった‥ ウィリアム・モンクは事故に遭い、記憶を失っていたのだ。 首都警察の警部で、辣腕で知られた男らしいが、家庭もなく独り暮らし。 薄氷を踏む思いで仕事を始め、記憶を少しずつ取り戻していくが‥ 周りの態度から、厳格で傲慢でかなり嫌われ者だったらしい自分に戸惑いつつ、人生を再構築していくのが面白いです。 上司のランコーンは、やり手過ぎる部下のモンクに警戒心を抱いていたりして。 初めて組む部下のエヴァンだけが安心できる味方となる。 ジョサリン・グレイという退役少佐の事件。 溺愛していた母は嘆き悲しんでいるが、ほかの評判は必ずしも良くなかった。 グレイの叔母にあたるキャランドラ・ディヴィオットはしっかり者で、後々まで登場する人物です。 事件に関連して、クリミア戦争で従軍看護婦だったヘスター・ラターリィも登場。 モンク警部は、気が強いヘスタ-には後ずさり、ヘスターの義姉で女らしい女性に惹かれる様子。 これもどう変わっていくか? 最初の作品には若書きの未熟さもあるかと思いましたが、どうして既に完成された筆致です。 世界が出来上がっていて、タイムスリップしたように楽しめました☆
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三作目から逆戻り。殺人事件の真相がなんだか切ない。この時代ならではという感じもするし、現代でも有り得るような気もするし。それにしても相変わらず19世紀ロンドンにどっぷり浸らせてくれる。
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探偵モンクのシリーズ1作目。先に3作目を読んでしまったけど、特に影響なし。 馬車の事故で生死をさまよい、目覚めたら自分の顔さえ覚えていなかったモンク。病院に来た上司の言葉から自分はロンドンの警察で警部をしていることを知り、なんとか復職する。 モンクの記憶喪失と、険悪な関係の上司か...
探偵モンクのシリーズ1作目。先に3作目を読んでしまったけど、特に影響なし。 馬車の事故で生死をさまよい、目覚めたら自分の顔さえ覚えていなかったモンク。病院に来た上司の言葉から自分はロンドンの警察で警部をしていることを知り、なんとか復職する。 モンクの記憶喪失と、険悪な関係の上司から押し付けられた難事件の捜査がうまく絡み合って、とても面白かった。 19世紀の貴族社会や貧民窟の凄まじい酷さ、細かく描写されたその時代感が素晴らしく映像的。 2作目も楽しみ。
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正直2/3くらいまではあまり盛り上がりを感じずに読んでたけど、モンクが事件現場で記憶を取り戻してから俄然面白くなってきた。 ケイト・ロスのケストレルシリーズが好きで、他にも19世紀のロンドンが舞台のミステリーを読んでみたくなったので借りてきた次第。 登場人物の魅力はK.ロス作品...
正直2/3くらいまではあまり盛り上がりを感じずに読んでたけど、モンクが事件現場で記憶を取り戻してから俄然面白くなってきた。 ケイト・ロスのケストレルシリーズが好きで、他にも19世紀のロンドンが舞台のミステリーを読んでみたくなったので借りてきた次第。 登場人物の魅力はK.ロス作品のほうが強く感じられたけど、こっちのモンクもシリーズを全部読みたくなる作風でよかった、楽しみが増えた(*´∀`*)
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ある日、いきなり起きたら自分が誰だか、全くわからなくなっていた…。 それが、この作品の主人公、モンクの状況。 モンク自身、自分を手探りで探し出していくのだが、明らかになっていくのは好人物とは言い難いかつての自分の姿。大変、話も読ませるし、ちっともヒーロー的ではないモンクだけれど、...
ある日、いきなり起きたら自分が誰だか、全くわからなくなっていた…。 それが、この作品の主人公、モンクの状況。 モンク自身、自分を手探りで探し出していくのだが、明らかになっていくのは好人物とは言い難いかつての自分の姿。大変、話も読ませるし、ちっともヒーロー的ではないモンクだけれど、端々にかすかに見える不器用な優しさ(…多分)がとても良い。また、時代背景の描写が圧倒的。空気が迫ってくる。
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